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私立中高進学通信

2022年神奈川版

注目! News and Topics

横浜富士見丘学園中学校

留学生と中3生が英語で交流
異文化を理解する『Global Eye』

クイズ形式で横浜を紹介した班。観客を巻き込んだプレゼンが好評でした。

クイズ形式で横浜を紹介した班。観客を巻き込んだプレゼンが好評でした。

英語が母国語でない留学生と
3日間をともに過ごす

 国際教養人としての資質を養うために、実践的な英語力と異文化理解力を育む教育を実践している同校。その一つが『Global Eye』です。『Global Eye』は、アジアやアフリカなど英語圏以外のさまざまな国や地域からやってきた留学生を招き、3日間、英語で交流する全員必修の課題解決型プログラムです。中3ではグローカル(グローバルとローカルの融合)をテーマに実施して5年目となりますが、今年度からは高1でもSDGsをテーマに実施。コロナ禍で海外研修が実施できない状況ですが、『Global Eye』は、生徒たちに活きた英語を学ぶ実体験の場を提供しています。

 2021年の『Global Eye』は、12月21日から23日にわたって開催されました。留学生たちの出身国の文化や生活習慣について理解を深め、横浜の魅力を留学生と一緒にプレゼンするなど、英語で会話しながら交流しました。

 2019年度より共学化した同校では、今回が初めての男女混合のチーム編成。中3生全体を11班に分け、男女4人に留学生1人というグループで過ごします。まず1日目の午前中はお互いの自己紹介と簡単な英語ゲームを実施。午後は各班のチーム名を決めて班の旗を作成し、2日目の予定を話し合いました。2日目は地元横浜のフィールドワーク。赤レンガ倉庫、帆船日本丸、山下公園、カップヌードルミュージアムなど、それぞれの班が自分たちで決めた横浜の観光スポットを留学生とともに散策します。3日目の午前中は書道、折り紙などの日本文化を留学生に紹介したのち、午後に行なわれるプレゼンの打ち合わせ。3日目ともなると留学生ともずいぶん打ち解けてきて、生徒たちは身振り手振りを交えながら、校内のカフェで英語で打ち合わせをしていました。

最終日はいよいよプレゼン
そして感動のダンス!

 3日目のランチ終了後、小講堂に移動した各班は、それぞれ5分間でフィールドワークの成果を発表しました。発表の仕方は自由なので、寸劇あり、クイズ形式あり、報道番組風の構成ありと、それぞれ工夫をこらし、スライドや音楽を使って発表。笑顔と拍手の絶えない楽しい時間となりました。その後はカフェに戻り、留学生から中3生ひとり一人に修了証書を授与。当日に誕生日を迎えた生徒にサプライズで「Happy Birthday」の合唱があり、中庭で記念撮影をしました。

 そこで突然、予定外にダンスの時間が始まりました! 世界的トップアイドルBTSの大ヒット曲『B u t t e r』が流れ、中3生全員が踊り始めました。このサプライズは、3日間とても親切に接してくれた留学生に、中3生が何かお返しをしたいということで、授業で習得したダンスを披露したもの。なんと当日に生徒の発案で決まった本当のサプライズでした。留学生たちも生徒たちをお手本にして一緒に踊ってくれて、お互いに忘れられない思い出になったようです。

 その後もう一度カフェに戻り、留学生のリーダー、ダニエルが日本語で挨拶をしてくれました。

「私たちも英語は母国語ではないので得意ではありません。英語で知らない人と話すのは大変です。でも、どんどん英語で話して失敗をしましょう。失敗しただけ英語は上手になります。これからも英語の勉強を頑張ってください」

 学校からは、中3生を代表して、Mくんをはじめ男子生徒3名が英語でスピーチ。刺激的で多くのものを得た特別な3日間が終了しました。

横浜のフィールドワークを中心に多様な文化に触れた3日間
1日目に自己紹介する留学生たち。多少硬かった生徒たちを笑顔でリラックスさせてくれました。1日目に自己紹介する留学生たち。多少硬かった生徒たちを笑顔でリラックスさせてくれました。
2日目のフィールドワーク。人気スポットの一つ、赤レンガ倉庫にて。中央が留学生。2日目のフィールドワーク。人気スポットの一つ、赤レンガ倉庫にて。中央が留学生。
2日目のフィールドワーク。横浜といえば中華街、点心の買い物も横浜を知る重要な要素です。2日目のフィールドワーク。横浜といえば中華街、点心の買い物も横浜を知る重要な要素です。
3日目の午前中、生徒たちが英語で留学生に花札の遊び方を教えます。3日目の午前中、生徒たちが英語で留学生に花札の遊び方を教えます。
3日目の午前中、書道に挑戦する留学生。留学生の字が上手で驚く生徒たち。3日目の午前中、書道に挑戦する留学生。留学生の字が上手で驚く生徒たち。
3日間をともに過ごした全員で記念撮影。前列中央の2名は『Global Eye』を企画運営する会社のファシリテーター。3日間をともに過ごした全員で記念撮影。前列中央の2名は『Global Eye』を企画運営する会社のファシリテーター。
毎日英語に慣れ親しむ
グローバル教育を展開
入試広報部主任/中学3年主任/理科 山家剛仁先生「中3の男子は女子の約3分の2の人数ですが、『Global Eye』では発言回数も多く、彼らのチャレンジ精神がパワーアップしたように感じます。」入試広報部主任/中学3年主任/理科 山家剛仁先生
「中3の男子は女子の約3分の2の人数ですが、『Global Eye』では発言回数も多く、彼らのチャレンジ精神がパワーアップしたように感じます」

 私が『Global Eye』を担当するのは今回が2回目です。3日目の午前中に行った「日本文化を伝える時間」は、5年前は留学生に折り鶴を教える企画でしたが、今回は何を教えるか生徒に任せました。生徒たちは班ごとに花札、福笑い、書道、和服の試着、けん玉、型抜き、カルタ、紙芝居などいろいろと発案してくれて、班の数だけ楽しく魅力的な日本文化を留学生に伝えることができました。


 本校の英語教育は、生徒が日常的に英語に慣れ親しむことができるような取り組みをしています。中1、中2はネイティブ副担任制で、朝と帰りのHRとランチの時間は英語で会話。1日1回は授業以外で英語と触れ合うことができます。中3、高1は英会話の授業に加え、週に1回全員必修でオンライン英会話を実施。英語を使えば意思が伝わるという場面を、日常の中でできるだけ多く生徒が経験できるようにしています。


 本日の最後にあった、留学生からの「失敗してもいい」というメッセージは、いつも私たち教員が生徒に伝えていることでもあります。英語が母国語でない留学生の言葉として聞いた生徒たちの胸には、改めてしっかりと伝わったのではないかと思います。

(この記事は『私立中高進学通信2022年神奈川版』に掲載しました。)

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