Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2022年神奈川版

卒業生が語る 私の成長Story

日本大学藤沢中学校

生真面目で活気ある校風が
私を良い方向に変えてくれた

「患者さんとの出会いを大切にし、思いやりをもって向き合っていきたい」と仕事に対する思いを語ってくれた、藤原さん。

研修医
藤原 あやさん

「患者さんとの出会いを大切にし、思いやりをもって向き合っていきたい」と仕事に対する思いを語ってくれた、藤原さん。

日本大学の付属高等学校として、1949年(昭和24年)に創設された同校。2009年に開校された中学校の、第1期生となる卒業生の藤原さんにお話を伺いました。

農業体験や富士登山で
自然と触れ合う貴重な経験
「地元の方々に貢献したいという思いから、藤沢市民病院で研修医として働いています」「地元の方々に貢献したいという思いから、藤沢市民病院で研修医として働いています」

 緑豊かなゆとりあるキャンパスに、広大なグラウンドや最新の教育施設などが充実する同校。中高の校舎には日本大学生物資源科学部が隣接しており、付属高等学校・中学校の特性を活かして、大学受験だけにとらわれない、ゆとりのあるのびのびとした教育を実践しています。中学開校1期生として入学した藤原さんも、この恵まれた環境に魅力を感じ、入学を決めたそうです。

「当時は獣医になるのが夢だったので、敷地内に日本大学生物資源科学部獣医学科があることが、この学校をめざす大きなきっかけでした。実際に足を運んでみて、木々に囲まれた広いキャンパスに、美しく近代的な校舎、そして運動施設も充実していたことなどが決め手となり、中学受験では第一志望校にしました。第1期生ということで、過去問がなく倍率も高かったので不安もありましたが、この学校に入りたいという強い思いで勉強し、入学が決まったときは本当にうれしかったです」

 中学に入学すると勉強や部活動のみならず、恵まれた学習環境を活かした同校ならではの取り組みがあり、とても楽しかったと笑顔で振り返る藤原さん。特に自然に触れた体験は、今でも強く印象に残っているそうです。

「隣接する大学の農場で、自分で種や苗を植え、収穫するという『フィールドワーク』は印象的でした。大学の先生から講義を受けたうえで、大学生と一緒に作物を育てることを通して、自然のサイクルについて学んだり、命について考えたりする貴重な体験でした。季節の野菜を収穫して食べることで、食べ物の大切さも実感しました。
 また、中2の林間学校の富士登山も思い出に残っています。ふもとから五合目までを徒歩でめざすなかで、仲間との絆を確かめ合い、到着したときに味わった達成感は、今でも心に焼き付いています」

部活動を続けたことで
体力と精神力がついた

 中高を通して吹奏楽部に所属していた藤原さん。学校生活の中心は、部活動だったそうです。

「週6日〜7日で部活動があり、日頃は部活動の合間をぬって効率的に勉強をし、テストが近づくと集中して対策に取り組んでいました。中学時代は新生活に慣れず、体力的にもきつかったのですが、徐々に両立できるようになりました。部活動を諦めずに続けたことで、体力的にも精神的にも強くなり、大きく成長できたと思います。東京ディズニーランドでの演奏を実現できたこと、校内の『オープンエアーシアター』で演奏会をしたこと、大会に向けてみんなで心を一つにして練習したことなど、部活動に打ち込んだ日々は、とても楽しく充実していました」

 部活動に全力投球しながら、成績上位をキープし続けた藤原さんは、高校になると特進クラスに進みます。ますます勉強も忙しくなる中、吹奏楽部では部長を務め「高3の夏に引退するまで精いっぱいやりきった」と笑顔で語ります。

「もともと私は怠けてしまう性格でしたが、校風が私を変えたのだと思います。この学校には、部活動も勉強も妥協せずに向き合っている生徒がたくさんいて、そうすることが当然のような雰囲気だったのです。そのことが良い刺激となり、私もみんなと同じように学校生活に向き合ってきた結果、人として大切なことを身につけ、良い方向に成長できたのだと思います」

患者さん一人ひとりとの
出会いを大切にしたい

 日本大学医学部に進学し、現在は藤沢市民病院の研修医として働く藤原さん。医師をめざしたのは、中3の三者面談で恩師の原田哲夫先生が背中を押してくれたことがきっかけでした。

「日本大学の関連校全体の中で、医学部へ進学できるのは当時15名ほど(※現在は10名ほど)という狭き門でした。とはいえ、他大学の医学部をめざすとなると、必要な教科・科目が増え、高3の夏からではとても間に合いませんでした。私の場合、高3の夏まで大学受験を意識せず、部活動を中心に悔いのない学校生活を送ることができたからこそ、大学受験に向けた勉強にも専念できたのだと思います」

 医学部在学中は勉強中心の生活を送り、見事医師国家試験にも合格。晴れて医師になる夢を叶えました。

「研修医として日々たくさんの患者さんと接する中で、医師という職業にやりがいを感じています。私が働く病院は、救急の患者さんも受け入れているため、一瞬一瞬の出会いがとても重要です。亡くなる瞬間に立ち会うこともあります。救急かどうかにかかわらず、一つの出会いが、その患者さんの一生にかかわることになるのが、医師の仕事です。出会いの一つひとつに非常に重みのある職業だと感じています。
 これからも、高い技術だけではなく思いやりや気遣いの心をもち、患者さん一人ひとりとの出会いを大切にできる医師でありたいと思います」

恩師からの応援メッセージ
辛いことを努力で乗り越えてきた中高時代
「人の痛みがわかる人」に成長
中学の3年間担任だった原田哲夫先生と。今でもまめに連絡を取り合っているそうです。中学の3年間担任だった原田哲夫先生と。今でもまめに連絡を取り合っているそうです。

 藤原さんは非常に努力家です。偶然電車の中で見かけると、黙々と集中して勉強をしていたり、部活動の資料を作成していたり、常に集中して何かに取り組んでいました。大学生になっても中高時代と変わらず努力を怠ることなく頑張ってくれたことを、とても誇りに思います。また、ここ数年は多くの患者さんと接し、人として本当に大きく成長したと感じます。もともと成績が良く、部活動との両立もできる生徒でしたが、すべてが順風満帆だったというわけではありませんし、ほかの生徒と比べても恵まれていることばかりではありませんでした。辛い時期もありましたが、冷静に乗り越えてきた藤原さんの中高時代を振り返ると、改めて感心します。そして、そのような藤原さんだからこそ、人の痛みがわかる医師として、患者さんの健康や幸せに貢献していくことを大いに期待しています。(原田哲夫先生)

紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ