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私立中高進学通信

2025年神奈川版

校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」

桐光学園中学校

生徒が自ら考え、違いを受け入れ、
言葉と行動で未来を切り拓く力を

『北米グローバル研修THINKTION@SanDiego』の様子

『北米グローバル研修THINKTION@SanDiego』の様子。
世界が抱える問題について英語を使って解決策を考え、ロジカル・クリティカル・ラテラルという思考力を養います。
期間中はカリフォルニア大学サンディエゴ校のドミトリーに滞在。
現地大学生のサポートを受けます。

『世界にまなこを開く』という創立者の志のもと、国内でも異文化を体験できる機会や多彩なグローバル教育のプログラムを用意。進路の選択肢を世界に向けて広げています。

アメリカのPBL先進校で
指導を受ける研修も
3つのビジョン
  1. 世界に眼を開く体験を重ねる
  2. 世界とつながる実践力を育てる
  3. 自分の未来に
    オーナーシップを持たせる

「急速に発展し続ける世界の中で、正解のない問いに向き合い、自ら考え、違いを受け入れ、言葉と行動で未来を切り拓く力。こうした力を持つ若者、次世代のリーダーを育てることが本校の使命です。語学力の習得は一つの手段に過ぎません。本校では多様な価値観にふれ、それを自分の中に取り込みながら、未知の世界に一歩踏み出していける柔軟さと強さを養います。『世界に行く』のではなく、『世界を生きる』。それが本校のグローバル教育です」と校長の岡村薫先生は語ります。

 同校は1978年、小塚光治先生の『世界に眼を開く』という志のもとに高校を開校。2028年には創立50周年を迎えます。1期生から海外修学旅行を実施し、現在では、オーストラリアやニュージーランドへのターム留学・カナダ長期留学、ケンブリッジやイートン校短期留学などを希望者に向けて用意しています。

 これらのなかでも特に注目すべきは『北米グローバル研修THINKTION@SanDiego』です。『THINKTION』とは、「THINK(考える)」と「ACTION(行動)」をかけ合わせた「考えて行動すること」を意味する同校の造語。中2から高2の希望者が夏休みの8日間、世界が注目するPBL(課題解決型学習)先進校・米「ハイテックハイ」の教員と同校教員から指導を受けます。

「OSSD」が得られる
ダブルディプロマを導入
校長 岡村薫先生校長
岡村薫先生

「生徒全員が参加する国内プログラムとしては中3の『TOKO English Immersion School』と高2の『TOKO Career Boost』があります。どちらも外国人留学生がバディとなり、生徒と英語で交流を図るプログラム。海外に赴かなくても、異文化への理解を深められます。
 バディの中には国家を代表して日本の最先端技術を学びに来ている優秀な留学生もいます。こうした留学生にとって、日本は努力次第でどのような職業にも就ける夢あふれる国なのです。留学生との交流を通して生徒は日本がいかに可能性のあふれる国であるかに気づくことができます」

 岡村先生はグローバル教育のビジョンを「自分の未来にオーナーシップを持たせる」ことだと表現しています。

「生徒が進路を『選ばされる』のではなく、自分の意志で『選び取る』ために、選択肢とチャンスを惜しみなく提供していきます。そのひとつが昨年導入したダブルディプロマ・プログラムです。これは、本校での学びと並行して、カナダの高校生と同じ水準のカリキュラムを履修できる教育プログラムです。卒業時には日本の高校卒業資格に加え、カナダのオンタリオ州の高校卒業資格『OSSD(Ontario Secondary School Diploma)』が得られます」

 希望生徒は放課後や夏休みなどを用いて、英語で行われるカナダの授業をオンラインで受講します。オンデマンド型のため、何度も聞き直しが可能です。

「学習スタイルは、探究・対話・表現が主軸のカナダ式です。『現代社会』『国際関係』『リーダーシップ』などの人文・社会系科目を中心にしたプロジェクト型学習、レポート提出、ディスカッションなどを通して、主体性と創造性が育まれます。『自分はどう考えるのか』『なぜそう考えるのか』を英語で掘り下げていくトレーニングが、表現力や論理的思考力、異文化対応力を鍛えていきます」

校長 岡村先生

グローバル教育を文武両道で進める同校。
「創立40周年を記念して整備された、世界基準の全面人工芝のサッカー場は、
普段の体育の授業だけでなく、昼休みの遊び場としても使われています」(校長/岡村先生)

さらに多くの生徒を
海外の名門大学へ

「OSSD」は、「IB(国際バカロレア)」「A-Level(イギリスの大学入学資格)」と並んで世界的に評価されています。これを取得すれば、カナダはもちろん、アメリカ・イギリス・オーストラリアなどの海外大学を受験する際、TOEFL(※1)やIELTS(※2)などの出願条件の一部が免除されるケースもあります。同校が導入した当初から、高1以上を対象としていますが、多くの中学生も関心を寄せているそうです。

「移民の国であるカナダでは、外国語教育が進んでいます。『OSSD』の単位にはなりませんが、カナダのESL(※3)が開講するオンライン授業で、英語圏以外の人たちに向けた初歩的な英語を学べます。中学生にはこちらをすすめています」

「OSSD」とともに、『グローバル併願制度』も用意しています。これは「UPAA(海外協定大学推薦制度)」によって、イギリスの「ラッセルグループ」やオーストラリアの「グループ8」をはじめとする名門大学に出願できる制度です。生徒は出願の手間に煩わされることなく、日本の難関大学に向けた受験勉強をしながら、海外大学も併願できるようになりました。

「2024年はブリティッシュコロンビア大学やトロント大学、シドニー大学、北京外国語大学などの海外大学に17人が合格しました。『OSSD』や『グローバル併願制度』により、さらに多くの生徒が海外大学を選択肢のひとつとして選び、世界中の人々と強気で向き合ってほしいと思っています」

※1 TOEFL…「Test of English as a Foreign Language」の略で、非英語圏の人が主に北アメリカの大学に進学するための資格試験。

※2 IELTS…「International English Language Testing System」の略で、アイビー・リーグ8大学を含む3400を超える教育機関が入学審査で採用しているテスト。

※3 ESL…「English as a Second Language」の略で、英語を母国語としない人々が第二外国語として英語を学ぶ教育プログラム。

『TOKO Career Boost』の様子『TOKO Career Boost』の様子。高2生全員が4日間、外国人留学生とともに英語で自分の将来や社会課題に向き合いながら、グローバルな視点でキャリアを描いていきます。「受講後に変わる生徒の表情や行動が、このプロブラムの持つ力を物語っています」(岡村先生)
T-Bridgeの様子「T-Bridge」は、ターム留学や長期留学などに参加した生徒が組織する国際交流委員会。現地での体験をスピーチやプレゼンテーションで在校生に伝え、グローバル教育の推進に大きな役割を果たしています。
ココに注目!
世界を“自分の活動の舞台”
として捉える生徒たち

 ある生徒は『TOKO English Immersion School』をきっかけに、英語を通じて自分の意見を発信する喜びを知って、海外大学に進学しました。また、ある生徒は『TOKO Career Boost』で出会った外国人留学生との対話から、日本の社会課題に興味を抱き、自らディスカッション・イベントを企画するようになりました。彼らは世界を“特別な場所”としてではなく、“自分の活動の舞台”として捉えています。こうした変化を目の当たりにするたび、私たち教員は本校のグローバル教育の意義を確信しています。(校長/岡村先生)

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