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私立中高進学通信

2025年特別号

変わる私学

桐光学園中学校

創立50周年を記念した新校舎のコンセプトは
「コミュニケーションが育まれる教育環境」

完成予定模型を使って新校舎のコンセプトを説明をする小塚良雄理事長

完成予定模型を使って新校舎のコンセプトを説明をする小塚良雄理事長。
「建築物はその建物を取り巻く人々の思いが反映されたものでなくてはなりません。それが建築のあるべき姿といえます。
学校でいえば、建物を取り巻く人々とは、生徒や保護者の方々、卒業生、教職員です。
また、私は校舎をはじめとする施設をデザインすることは、学校生活をデザインすることだと考えています。
しかし、生徒たちは常にその想定を超えていきます」(小塚理事長)

2028年 新校舎建設
新校舎の設計図新校舎の設計図

 1978年、小塚光治先生によって創立された桐光学園。各地の学校で教員生活を送っていた小塚先生は、「理想の教育のため、学校をつくりたい」という願いから同校を開校。初代理事長と中学校・高等学校校長を務めました。

 こうして誕生した同校は、2028年に創立50周年を迎え、これを記念した事業のひとつが、新校舎の建設です。進学棟としての機能も備わった地上6階建ての校舎が2028年に完成します。設計を手がけるのは、小塚良雄第2代理事長です。一級建築士でもある小塚理事長は、大学卒業後に厚生技官として厚生省(現・厚生労働省)へ入省。国立病院などの整備事業に携わってきました。1994年に桐光学園の理事に転じ、2000年には光治先生の思いを継ぎ、第2代理事長に就任しました。新校舎の設計について、小塚理事長は次のように語ります。

「まず、第1体育館解体跡地に新校舎を建設、移転後、男子棟1号館を取り壊します。男子棟1号館を解体すると、広大なスペースを有する中庭が誕生します」

新校舎にもダイナミックな広場を

「そこに何が求められているのかを追求することが設計そのものであり、それこそ建築家の使命であるといえます。今、教育現場に重要視されているのは、次々と新たなコミュニケーションが生まれる環境の構築であろうと思っています。
 そこで私は、この中庭と生徒がほかのクラスや学年の生徒、そして教員とも交流できる五角形のコミュニケーションゾーンとして位置付けることにしました。
 この発想をさらに新校舎にも採用。各階の中心部分にコミュニケーションが図れるダイナミックな空間を用意しているのです。3階から5階までを大学受験を目前に控えた高2と高3の生徒が学ぶ教室にあて、ここには学び合いなどができるラーニングコモンズが形成されます。
 職員室フロアとなる2階も同様です。時に教員相互のミーティングの場であったり、男子部の教員が男子だけでなく女子の生徒の質問に答えたり、相談に応じたり、さらには勉強会など男女が共に学習したりすることを想定したラーニングコモンズを設けます。
 また、1階は理科フロアとしました。ここには男子と女子が共に利用できる化学実験室や物理実験室などが並んでいます」

 神奈川県内の私立中学で唯一の男女別学校である同校。生徒たちは男子棟と女子棟それぞれで学校生活を送っています。一方、文化祭や体育祭などの行事や生徒会、委員会、主に文化部では男女が協力し活動しています。

「中庭や新校舎の中心に設けた空間、また共用部分では、これまで以上に男子と女子の交流が生まれるはずです。こうした交流によって、生徒は多くの学びや気づきが得られ、そこに男女別学の理想形が見えてくるのではないかと考えています」

さらに地域に求められる学校へ

 新校舎の最上階である6階も男女共用の芸術フロアです。ここには美術部が使用する教室やアトリエなどが用意されています。同校は毎年、東大や京大をはじめとする国公立大学に100名前後の生徒が合格する他、このような進学校ではあまり見られない、東京藝術大学をはじめ美大や音大に進学する生徒をこれまで相当数輩出しています。

 同校で美術を教える小野友三先生は東京藝術大学出身で画家としても活躍。この小野先生が中心となって芸術教育にも力を注いでいます。小野先生が顧問を務める美術部には、「陶芸班」「漫画研究班」「美術班」「工芸班」の4つがあり、中高生の男女が創作活動を通して切磋琢磨しています。

「漫画研究班は、全国の高校生を対象に開催される『まんが甲子園』に11度も出場するなど実力は確かです。
 地元の麻生警察署から協力依頼を受け、特殊詐欺被害を防ぐために高齢者の方々へ配布する塗り絵を彼らが制作しました。
 創立者の小塚光治は『地域に認められる学校でなければ、その学校は発展しない』と繰り返し語っていました。創立50周年に向けて、開校以来本校が大切にしてきた地域貢献や芸術に向けた教育にも、さらに力を注いでいきたいと考えています。それとともに、コミュニケーションを活性化する環境を提供し、生徒の可能性を未来に向けて、どこまでも広げていきたいと思います」

50周年記念のシンボルマーク。「未知なるものに挑戦する桐光学園」というイメージで小塚理事長が考案しました。50周年記念のシンボルマーク。「未知なるものに挑戦する桐光学園」というイメージで小塚理事長が考案しました。
4号棟の1階には、3000人を超える生徒や教職員が数日間、不自由なく滞在できる防災設備を完備。4号棟の1階には、3000人を超える生徒や教職員が数日間、不自由なく滞在できる防災設備を完備。
麻生警察署に「特殊詐欺防止ぬり絵」を贈呈した美術部漫画研究班の部員たち。高齢者の方々は塗り絵を楽しみながら、特殊詐欺の手口についても理解を深められます。麻生警察署に「特殊詐欺防止ぬり絵」を贈呈した美術部漫画研究班の部員たち。高齢者の方々は塗り絵を楽しみながら、特殊詐欺の手口についても理解を深められます。
創立40周年を記念して整備され、世界基準を満たした全面人工芝のサッカー場。「プリンスリーグなどサッカー部の公式戦が行われるだけでなく、災害時の集合場所としても使用します」(小塚理事長)創立40周年を記念して整備され、世界基準を満たした全面人工芝のサッカー場。
「プリンスリーグなどサッカー部の公式戦が行われるだけでなく、災害時の集合場所としても使用します」(小塚理事長)

幼稚園から高校までが揃う桐光学園。年に20回程度、各分野の専門家を招く「大学訪問授業」を実施して生徒の進路意識を高めています。これまで俳人・エッセイストの夏井いつき氏、ノンフィクション作家の沢木耕太郎氏、棋士の羽生善治氏、作曲家の坂本龍一氏、ジャーナリストの池上彰氏や田原総一朗氏らが来校して講義しました。

『桐光ファミリー』としての
絆をさらに大切にしていきたい
小塚良雄第2代理事長小塚良雄第2代理事長

 今年挙行された中学の卒業式で代表生徒が、「付属小学校から上がってきた生徒がとても優しく接してくれて、新しい学校生活にすぐなじむことができたので、自分も高校から入ってきた生徒には同じように親切にしたい。これが桐光生の役目だ」と語っていました。私はこの感謝の言葉を聞いて非常に感動しました。私が今後さらに大切にしたいのが、こうして築かれていく『桐光ファミリー』としての絆の強さです。

お知らせ
学校説明会
  • 9月14日(日)
    予約受付:8月30日(土)13:00~
  • 10月4日(土)
    予約受付:9月20日(土)13:00~
学校見学ツアー
  • 10月19日(日)
    入試担当教員1名に対して5~6家庭を1グループにして、校内を見学しながら学校を紹介します。
輝緑祭(文化祭)
  • 見学自由
  • 個別相談コーナー
  • カフェテリアオープン

※学校説明会・見学ツアーはすべて、専用WEBサイトからの予約が必要です。詳しくはホームページをご覧ください。学校見学ツアーの詳細はホームページのトップページ「入試に関する情報」で発表します。

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