Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2025年神奈川版

卒業生が語る私の成長Story

武相中学校

クラスメートと切磋琢磨して
第一志望の国立大学へ

D・Yさん

電気通信大学 Ⅲ類(理工系)
物理工学プログラム1年
D・Yさん

「自分1人だけでは無力さを感じる時もありますが、
仲間と心をひとつにすることで高い目標を達成できることを、大学受験を通して知ることができました」

「一人ひとりの個性の伸長」「仲間との絆づくり」「基礎を徹底した学習」。これらを大切にする武相で学び、電気通信大学に現役合格を果たしたD・Yさんに、6年間の学校生活についてお話を聞きました。

物理や数学の知識を活かし
新素材の開発に携わりたい

 格闘技の観戦が好きで強くなりたかった僕は、小3から小6までボクシングジムに通っていました。武相には全国大会で結果を出しているボクシング部があります。僕が武相を選んだのは、この部に入りたかったからです。しかし、ボクシング部に入部してみると、部員は想像していた以上の実力者ばかり。現在はプロボクサーとして活躍することになる部員もいるほどです。そのため、僕は試合にあまり勝てないこともあり、また学業面のことも見据えて、中学の途中で退部することにしました。しかし、小3から6年間ボクシングを続けたことで、精神的に強くなれたと自負しています。

 学業面では中学生の時から、理科と数学が得意でした。武相には高校から、国公立大学や難関私立大学をめざす特進クラスがあります。少人数制のクラスで、僕の学年では文系と理系の生徒合わせて24名が在籍していました。

 最初、僕は理系の私立大学への進学を希望し、東京理科大学を第一志望と考えていました。ところが、担任の古川先生が「国立大学の電気通信大学を公募推薦で受けてみないか? 君の成績ならきっと受かるよ」と背中を強く押してくださったのです。

 先生からのアドバイスがきっかけとなり、僕は第一志望を電気通信大学のⅢ類(理工系)物理工学プログラムに変えました。物理工学プログラムを選んだのは、物理や数学の知識を活かして、将来は新素材の開発に携わりたいと思ったからです。

塾や予備校に通わず
合格したことは僕の誇り
D・Yさん「大学卒業後は大学院に進んで、さらに研究を続けたいと考えています」

 電気通信大学の公募推薦には、調査書や志望理由書などの提出の他、面接と総合問題が課せられています。また、武相の校長先生から推薦をいただくには、定期試験で一定の成績を収めていなければなりません。

 僕は中学の頃から国語と英語が苦手でした。そこで、国語はひたすら漢字を覚え、英語は英単語を暗記したり、何冊も参考書を読んだり、問題集を解いたりと努力しました。その結果、成績が伸びて、英語に関しては高2の春に英検2級に合格することができました。

 定期試験の勉強に力を注ぐ一方で、総合問題に向けた準備を重ねていきました。総合問題試験には英語、数学、物理、化学の4科目が出題されます。古川先生が過去問を集めてくださったので、それを繰り返し解き、問題に慣れるように努めました。

 また、志望理由書の添削や、面接練習もしていただきました。ほかの教科の過去問を解いていてわからないところも先生方に聞きにいくと、理解できるまで丁寧に教えてくださいました。先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

 こうして僕は電気通信大学に現役合格できました。今回の受験で僕が「自分に誇りを持っていい」と感じているのは、塾や予備校に行かずに国立大学に入れたことです。この成果には、ボクシングで鍛えた精神力が影響を与えてくれたのかもしれません。

 合格できた背景には、良きライバルだった仲間たちの存在もあります。

 中学の時は、数学が得意な友人と定期試験の成績を競っていました。ボクシングの試合と同じで、「絶対に負けたくない」という気持ちで勉強していて、それから校内で年に1回開催される『計算力コンテスト』で優勝。数学をますます好きになり、大きな自信を得ることもできました。

 特進クラスでは、僕と同じく国公立大学の理系をめざす2人の友人に恵まれました。その友人とは定期試験や模試の結果を競ったり、数学の問題を解き合ったりしました。励まし合い、支え合ったことも大きな力となりました。

 2人のうち1人は僕と同じ電気通信大学に、もう1人は東京都立大学に合格しました。東京都立大学に進学した友人の専攻は、システムデザイン学部航空宇宙システム工学科です。彼は航空整備士をめざしてこの学科を選んだそうです。彼のような優秀なライバルを持てたことも、僕は誇りに感じています。

大学で学んでいるのは
電力の損失を防ぐ超伝導

 現在、僕は大学で超伝導について学んでいます。ある特定の物質を混ぜ合わせて作った素材を冷やすと電気抵抗がなくなるこの現象が、超伝導です。本来なら、電気を送る際流れている電流エネルギーが熱となって逃げてしまうのは、大きなエネルギーの損失になります。しかし、超電導なら抵抗がなく熱を発生せず、エネルギーの損失も起こりません。そのため超伝導は、電力の輸送などへの活用が期待されています。

 大学の授業でも、サークルでも、そこで出会った友人や先輩方はみな、学んだ知識や打ち込んだ研究を社会のために活かしたいという志を持っています。こうした仲間たちと切磋琢磨し、中学や高校の時以上に勉学に励み、自分を大きく成長させていきたいと思っています。

恩師からの応援メッセージ
彼の穏やかな性格が
みんなの心を癒やしてくれました
古川敦先生とD・Yさんの写真

 私はD・Yさんが学ぶ特進クラスの担任を3年間務めました。私は特進クラスの1年生には「国公立大学をめざしましょう」と呼びかけています。数学が得意で、論理的に思考するDさんなら、その特性を活かして電気通信大学に公募推薦で合格できると確信して、この入試スタイルを勧めたのです。Dさんはクラスの中で、みんなの心を癒やしてくれる存在でした。私も彼の穏やかな性格に助けられたものです。そのキャラクターをいつまでも大切にしてほしいと思っています。(英語科/古川敦先生)

紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ