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私立中高進学通信

2025年神奈川版

注目! News and Topics

横浜隼人中学校

探究学習やコース編成を大幅に見直し
AIには代替できない「人間力」を育む

「必要で信頼される人となる」を校訓に掲げる同校。朝木校長先生が「本校の一番の自慢は生徒です」と話すとおり、校内ですれ違う生徒たちが「こんにちは!」と元気よく挨拶をしてくれます。

「必要で信頼される人となる」を校訓に掲げる同校。
朝木校長先生が「本校の一番の自慢は生徒です」と話すとおり、
校内ですれ違う生徒たちが「こんにちは!」と元気よく挨拶をしてくれます。

入試方式や担任制度など
あらゆる面で改革を

 今年、早慶上理に現役で45名が合格するなど、確かな実績を築いている横浜隼人。現在、教育の質をさらに高めるための改革が進められています。

 その1つが、今年度の中1から導入された「スクラム担任制」です。複数の教員がクラスの枠を越えて連携し、学年全体を見守りながら指導する新たな体制が始まっています。

「これにより、クラスごとの指導の偏りをなくし、学年全体で公平な指導ができるようになりました。併せて、ホームルームや行事の班分けを学年全体で行うなど、クラスの枠を越えた取り組みを増やしています。生徒にとっては、クラス担任かどうかに関係なく、話しやすい教員を選んで気軽に相談できるというメリットがあります」(広報部主任/佐野辰徳先生)

 また今年度から、中学にも探究学習を導入。座学だけでなくフィールドワークを組み込み、学年末にはプレゼンテーションを行います。

「中学では従来、与えられた問いに対する『調べ学習』を行ってきました。しかし、これからの時代に求められるのはむしろ『問題を発見する力』です。その力を鍛えるには探究学習が最適です。フィールドワークの行き先は検討中ですが、一案として『学校周辺の地域で自分なりの疑問を見つける』ものを考えています。そこで出たいいアイデアを、商店街や市役所に提案できれば面白いですよね」(校長/朝木秀樹先生)

 高校の探究学習もさらなる充実が図られています。高1・高2生は36ある「LABO」のいずれかに所属し、自らの興味・関心に合った事柄について、約1年をかけて学びを深めます。LABOには「人間科学」「現代アメリカ映画」などそれぞれテーマがあり、各1〜2名の教員が担当。朝木校長先生も長年の銀行員経験を活かし、「ハヤト金融道」と銘打ったLABOを受け持っています。来年度はLABOの数を60に増やす予定です。

 さらに、中学入試にも大きな変化があります。2026年度入試から従来の入試に加え、新たな入試が導入されます。

「試験内容はまだ未確定ですが、絵を見て物語文を創作したり、受験生同士でグループディスカッションを行ったりする入試を想定しています。これまでの学力試験では測れなかった、創造力やコミュニケーション能力に目を向けていきたいのです」(佐野先生)

次世代のリーダーに
欠かせない「人間力」

 改革を牽引する朝木校長先生は、そのねらいを次のように話します。

「新たにスタートした取り組みもあれば、従来の方式を再編したものもありますが、いずれも目的は同じ。校訓に掲げる『必要で信頼される人』を育てたい、ということです。
 技術革新が進みAI(人工知能)が普及した今の時代、世の中から『必要で信頼される人』がどういう人間像かと定義するなら、課題発掘力、行動力、コミュニケーション力を兼ね備えた人物だと私は考えます。なぜなら、この3つは人間にしか発揮できない力だからです。そのため『人間力』と言い換えてもいいでしょう。
 人間力は、自分の好きなことに一生懸命取り組むことによって伸びていきます。探究学習でも、部活動でも、趣味でもいい。横浜隼人を、生徒が好きなこと、得意なことを思い切り伸ばせる学校にするのが私の使命です」

高校生向けの「目的別講座」「LABO」「高大連携」のテーマ一覧表。「目的別講座」には「金融教育」「大学知への招待」、「LABO」には「リラクゼーション」「“隼人ファン”を増やそう」など、教科の枠にとらわれない多彩なタイトルが並びます。

高校生向けの「目的別講座」「LABO」「高大連携」のテーマ一覧表。
「目的別講座」には「金融教育」「大学知への招待」、
「LABO」には「リラクゼーション」「“隼人ファン”を増やそう」など、
教科の枠にとらわれない多彩なタイトルが並びます。

キャリア開発につながる「目的別講座」
校長/ 朝木 秀樹先生校長/ 朝木 秀樹先生

 高校生向けの課外講座「目的別講座」では、社会の第一線で活躍するスペシャリストを招いてお話を伺います。先日はNHK政治部の記者の方をお招きし、備蓄米にまつわる政治ニュースの裏側をたっぷりと語っていただきました。目的別講座は生徒と社会の接点です。世の中にはさまざまな選択肢があるということを、生徒たちに知ってもらう良い機会になります。視野が広がり、将来へのモチベーションアップにつながることを期待しています。

生徒が互いに高め合う学校に
広報部主任/佐野 辰徳先生広報部主任/佐野 辰徳先生

 本校では長年、定員を超える受験者がいたこともあり、ここ10年近く改革と呼べるような大きな制度変更を行ってきませんでした。しかし、時代に合わせて変化することも大切です。現在、朝木校長のもとさまざまな刷新を進めています。新たな入試を採用することで、今までいなかったタイプの生徒が本校に仲間入りしてくれるでしょう。そういった生徒と従来の入試で入学する生徒が、互いに好影響を与え合い、高め合えるような環境をつくっていきます。

+αココにも注目!
中学校

入試改革:2026年度入試から

  • 従来の「国語・算数2科目型」と「適性Ⅰ・Ⅱ公立中高一貫型」に加え、創造力とコミュニケーション能力を問う新たな入試を導入(物語文の創作や、受験者同士のグループディスカッションなどを検討中)。
  • 「自己アピール入試」は廃止。

スクラム担任制:2025年度中1生から

  • 複数の教員がクラスをまたいで学年全体を指導する。
  • クラスごとの指導の偏りをなくし、学年で平等な教育を行う。
  • 生徒は話しやすい先生へ気軽に相談できる。

探究学習の本格導入:2025年度から

  • 高校で必修化された探究学習を中学でも導入。
  • フィールドワークやプレゼンテーションをとり入れる。

高 校

普通科コース再編:2026年度高1生から

  • 普通科の「特別選抜」「特進」「進学」3コースを、「アドバンスト」「プログレス」の2コースに変更。
  • アドバンストは一般選抜で国公立・私立の難関大学をめざす。プログレスは総合型選抜など幅広い形で進学をめざす。

高3生の午後を選択制に:2025年度から

  • 普通科進学コース(来年度のプログレスコース)と国際語科が対象
  • 必修科目の授業を午前中にまとめ、午後は個別選択に。
  • 自由選択科目や、同校独自の「目的別講座」、強化したい科目の自習など、大学受験に向けて必要な学習を各自で進められる。

目的別講座・高大連携の拡充(希望制)

  • 目的別講座:コンサルタントや税理士など専門家による講演やワークショップを多数開催。高度な学びに触れる。
  • 高大連携:明治大学、法政大学、青山学院大学などさまざまな大学と連携し、高校生向けの授業を展開。
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