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私立中高進学通信

2025年神奈川版

注目! News and Topics

聖園女学院中学校

小さな挑戦から大きな夢に向かい
社会貢献へ寄与する心を育成

スギとヒノキをふんだんに使った祈りの空間「イエスの聖心聖堂」にて。Oさんは独りで心を落ち着けたい時に訪れるそうです。

スギとヒノキをふんだんに使った祈りの空間「イエスの聖心みこころ聖堂」にて。
Oさんは独りで心を落ち着けたい時に訪れるそうです。

 一人ひとりの個性を尊重し、社会に貢献するための力を育んでいる聖園女学院。校訓「信念・精励・温順」の精神を礎に、生徒たちは自らの使命を見いだし、力強く歩み始めています。今回は、日々の学校生活の中でどのような成長を遂げていくのかについて、教頭の鹿野直美先生と生徒会長のOさん(高2)に語っていただきました。

小さな積み重ねが大きな夢に
マザー・テレサの言葉を胸に
鹿野直美先生(教頭・生徒指導部長・音楽科主任)鹿野直美先生(教頭・生徒指導部長・音楽科主任)

鹿野先生
本校では、入学前に生徒と保護者を対象とするオリエンテーションを実施しており、その際必ずお話するのが「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命(人生)になるから」というマザー・テレサの言葉です。覚えていますか?

Oさん
宗教の授業でも折に触れて先生が話してくださるので、自分の中に核として根づいています。私は小さな積み重ねが大きな目標につながると解釈し、日頃の小さな行動にも意識を向けるようになりました。

鹿野先生
入学後は安心してスタートを切れるよう特別時間割を設けています。まず全学年が使用する「聖園ノート」を開き、1ページ目の「Be your truest self」の言葉とともに、自分の個性に気づき、それを磨きながら頑張っていきましょうと伝えています。ノートにはその年の目標を書き込む欄がありますね。見返すとOさんも自身の成長に気づくのでは?

Oさん(高2・生徒会長)Oさん(高2・生徒会長)

Oさん
中学時代のノートを見ると、少しずつステップアップができていると感じます。小さなことが大きなことにつながるというマザー・テレサの言葉を実感します。

鹿野先生
この時期は中1だけでなく、全学年に3つの校訓を実践してもらうため、「生活の基本的な行い」を説き、中1はその土台となる「コミュニケーション研修」を受講します。その一つが「小笠原流礼法講座」です。

Oさん
挨拶や所作、言葉遣いなどを教わりました。礼法は自分からだとなかなか学べないので、学園生活に組み込まれているのはありがたいです。

鹿野先生
もう一つの研修、皆で身体を動かしながら心の距離を縮めていく「プロジェクトアドベンチャー」は覚えていますか?

Oさん
はい。身体を動かして協働する活動が多く、入学直後は友達ができるか不安でしたが、大繩跳びで引っかかった時にクラスメートが「大丈夫だよ」と声をかけてくれ、距離がグンと縮まりました。

鹿野先生
中1の2学期に行う「英語を交えてSDGsと平和を考える」では、国際ボランティア活動に従事するシーランド神父様(神言修道会)をお招きして平和について考えました。Oさんは何か得るものはありましたか?

Oさん
研修前は、愛という言葉に対して何か大きなことをしなければと思っていたのですが、「小さなことから始めればいい」と神父様に教わりました。それ以来周りの人に、気遣いや思いやりといった小さな愛をもって接していけるようになりました。生徒会が行っているアフリカ・マラウイ産コーヒーの販売は、まさに神父様の教えを具現化した取り組みだと思います。マラウイは世界の最貧国の一つで、日本ではあまり知られていない国かもしれませんが、聖園祭でコーヒーを販売することでマラウイを知っていただけた。その小さな一歩の積み重ねが、やがて現地の人々を助ける大きな力になると思うのです。

「社会貢献できる聖園」を公約に
生徒会長へ立候補

鹿野先生
生徒会のテーマは「身近な人に愛の行いを」ですね。Oさんが生徒会に参加しようと思ったきっかけは?

Oさん
以前から生徒会で社会貢献活動をしたいと思っていました。中2の時に副会長の選挙があり、立候補するかどうか迷っていたのですが、担任の先生が「向いていると思うよ」と背中を押してくれ、一歩を踏み出すことができました。

鹿野先生
高校で生徒会長への立候補時にOさんが掲げた公約は「社会貢献できる聖園」でしたね。

Oさん
高1の聖園祭で生徒会がフードバンク活動をした際、藤沢市の方に集めた食べ物をお渡しする機会があったのですが、藤沢市にも食べ物に困っている方が多いと聞いて驚いたのです。そして、この活動によって誰かの食事を手助けできているんだと実感し、より社会貢献への意欲にあふれる聖園にしたいと思ったのです。

鹿野先生
Oさんの話を聞いて、外部の方々と協働する大切さを改めて感じました。上智、南山、清泉女子、昭和医科大学との連携など、生徒たちが外部との連携を通してさまざまな経験を積める機会を増やしていきたいと思っています。ところでOさんは、入学式で新入生に語りかけてくれましたね。

Oさん
聖書の一節「一粒のからし種」を土台に話しました。誰かが種をまくと育って樹になり、鳥が住みつくようになるという意味で、マザー・テレサの言葉とも似ていますが、小さな挑戦がやがて大きな目標につながるということを、中学副会長に立候補した時の実体験を交えて伝えました。私の将来の目標は幼稚園の先生になることですが、今は子ども食堂でボランティア活動を行っています。今できる小さなことをコツコツ重ね、大きな夢に向かっていきたいです。

中1生が入学直後に参加する「プロジェクトアドベンチャー」。自分を何と呼んでほしいか伝えてボールを渡すネームトスなど、身体を動かしながらコミュニケーションを図り、主体性、協働性、課題解決能力といった生徒の可能性を引き出すプログラムです。

「マラウイの支援活動では、コーヒーを買ってくれる人とのコミュニケーションを通してマラウイのことを知ってもらい、得たお金は全て現地のために使われます。そこに社会貢献の大きな意義や意味を感じています」(Oさん)「マラウイの支援活動では、コーヒーを買ってくれる人とのコミュニケーションを通してマラウイのことを知ってもらい、得たお金は全て現地のために使われます。そこに社会貢献の大きな意義や意味を感じています」(Oさん)
中1では「小笠原流礼法講座」を年3回受講します。「礼法を身につけておくと、面接時や社会に出た際の所作が違ってきます」(鹿野先生)中1では「小笠原流礼法講座」を年3回受講します。「礼法を身につけておくと、面接時や社会に出た際の所作が違ってきます」(鹿野先生)
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