私立中高進学通信
2025年神奈川版
Students' Chat Spot
聖セシリア女子中学校
成長を支えてくれた全ての人への
感謝を込めた「バレエ発表会」

聖セシリア女子のバレエ部では、バレエ団所属の一流ダンサーから、本格的なクラシックバレエを校内で学べます。2025年5月、2年に1度の舞台「聖セシリアバレエ発表会」が海老名市文化会館大ホールで開催されました。発表会の様子を紹介するとともに、発表を終えた部長と副部長から、お話を聞きました。

K・Kさん(高3/部長)
「中1で入部した当初は、ほぼ初心者も同然でした。ここまで続けてこられたこと、そしてこの場に立てたことがとても感慨深いです」

A・Kさん(高3/副部長)
「高校からここでの活動を始めた私にとって、今回の発表会は最初で最後の大舞台でした」
この発表に取り組むなかで
工夫した点や大変だった点は?
Kさん
聖セシリアバレエには、幼稚園から高校生まで約90人が在籍しています。中高生だけでも65人ほど。部内には、初めてバレエに触れる生徒もいれば、小学生の頃からずっと続けてきた生徒、さらにはバレエ留学を経験するほど本格的に打ち込んでいる生徒もいて、本当にさまざまです。経験も背景も異なる仲間が一つの舞台をめざしていくのは、そうそう簡単なことではありませんでした。
Aさん
バレエ部の活動は週に1〜3回で、ほかの部活動との兼部もできます。練習する曜日は自分で選べるため、普段は顔を合わせないメンバーもいます。そうした部で一つの舞台をつくり上げるのは、大変なこともありましたが、「みんなが笑顔で終われる発表会にしたい」という気持ちで、声をかけ合い、スケジュールを調整して、少しずつ心が一つになっていきました。
発表会を終えた今
どんな気持ちですか?
Kさん
それぞれができることを精一杯やって、周りの人たちにもたくさん助けてもらって、ようやくこの日を迎えることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
Aさん
ほかの部活動にはない難しさがあるからこそ、一人ひとりの協力が本当に大きな力となるんです。みんなで力を合わせてつくったこの発表会が、誰にとっても温かい思い出として残ってくれたらうれしいです。
今回の経験を
今後どのように活かしていきたいですか?

Kさん
発表会を終えて、改めて支えてくれる同級生や後輩がいることのありがたさを強く感じました。残りの高校生活は、これまで私を支えてくださった方々に、感謝の気持ちを少しでも伝えられるように過ごしたいと思っています。
Aさん
発表会が終わって、気持ちを新たに進路について本格的に考えていこうと思っています。発表会を通して、高校生活がどれだけ多くの方に支えられているかを再認識しました。この感謝の気持ちを忘れずに、これからも前を向いて進んでいきたいです。
バレエ部の活動を通じて
学んだことや気づいたことは何ですか?

Kさん
私はバレエ経験がほとんどない状態で入部したので、最初は自信がなく不安だらけでした。でも、先輩や先生方にたくさんのことを教えていただいて、少しずつ前に進むことができました。中学から続けてきて、今回のような大きな舞台で部長として後輩をまとめる立場を経験できたことは、本当に大きな成長だったと思います。もともと考えすぎてしまう性格で、自分の意見を伝えることは苦手だったのですが、この立場になって「自分の言葉でしっかり伝えることの大切さ」を実感しました。「素直に思いを伝えるには勇気がいるけど大事なことなんだ」と、今は胸を張って言えます。
Aさん
協調性や団結力がとても鍛えられました。バレエはソロの踊りもありますが、舞台は「自分だけ」では成り立たないんです。誰がどこに立って、どんな動きをするかをお互いに確認しながら、全体として美しい舞台になるようつくっていきます。だからこそ、周りをよく見て、気を配って、協力し合う力が自然と身につきました。この経験は、将来社会に出た後も必ず役立つと思っています。
この学校の魅力は?
Kさん
私は中学からセシリアに通っています。入学前に好きな教科はとくになく、勉強に対して前向きになれなかったのですが、親身になって相談に乗ってくれる先生の存在が励みになりました。少人数で温かい雰囲気にあふれ、質問がしやすいし、自分のペースでしっかり学べる環境です。英語を好きになれたのもこの学校のおかげです。放課後、バレエのレッスンが始まるまでの時間は図書館で過ごすことが多いのですが、静かで居心地がよく、復習や自習にもぴったり。図書館に置いてある本も好きです。
Aさん
私は高校からセシリアに入りました。それまでは公立の中学に通っていたので、最初は環境の違いに驚きました。なかでも先生方が一人ひとりをとてもていねいに、しっかり見てくださることに感動しました。職員室も開放的で質問に行きやすく、先生との距離がとても近いんです。勉強も頑張れるようになりました。
これからの目標を教えてください
Kさん
私はクリスチャンではありませんが、この学校でキリスト教の教えに触れたことをきっかけに、国際社会にも目を向けられるようになりました。これが、進路を考えるうえで大きな軸になりそうです。
Aさん
セシリアには「レコーディング・スタディ」という学習習慣確立法があり、毎日・毎週の学習時間・目標を記録し、担任の先生が目を通してアドバイスをくださるんです。そのおかげで、計画を立てて行動する力が身につきました。高3になるとこの取り組みは任意になりますが、私はこの先も継続して、自分で決めた目標に向かって歩んでいきたいです。

「違う経験や背景をもつ仲間と一つになることの難しさと、だからこその喜びを感じました」
(この記事は『私立中高進学通信2025年神奈川版』に掲載しました。)
聖セシリア女子中学校
〒242-0006 神奈川県大和市南林間3-10-1
TEL:046-274-7405
進学通信掲載情報
PICK UP!!
紹介する学校
- 2000字論文で広がる学びと成長 高1の探究学習『論文2000』サレジオ学院中学校
- 「つながる学び」が未来をつくる 3教科横断型授業の挑戦鶴見大学附属中学校
- 普遍的な愛をもって人に尽くす“カリタスの心”を育てるカリタス女子中学校
- 『国際コース』を新設 自然豊かな北鎌倉で英語力と国際教養を育成北鎌倉女子学園中学校
- 探究、EQ教育、海外研修を軸にグローバルマインドを育む自修館中等教育学校
- 生徒が自ら考え、違いを受け入れ、言葉と行動で未来を切り拓く力を桐光学園中学校
- 生徒自身が学び方を決める「自律学習」で「教わる」から「学ぶ」へ横浜創英中学校
- 生徒の主体性を尊重し 夢を叶えられる理想の学校へ横浜富士見丘学園中学校
- 楽しいから頑張れる!アーチェリー部の魅力アレセイア湘南中学校
- 応援し合える仲間と出会う場所!個性が尊重される環境で、自分らしく成長神奈川学園中学校
- 素の自分のままで、誰にでも居場所がある 女子校という環境湘南白百合学園中学校
- 成長を支えてくれた全ての人への感謝を込めた「バレエ発表会」聖セシリア女子中学校
- 校外活動を通して「世界」が広がる!清泉女学院中学校
- 「真理を捜し求める学校」で育まれた力 高3生が語る成長の軌跡捜真女学校中学部
- 自分の“好き”を大切に 湘南学園で育む学びの土台湘南学園中学校
- クラスメートと切磋琢磨して第一志望の国立大学へ武相中学校
- 生徒たちから受け取る「隣人愛」そのやさしさが、大きなやりがいです横須賀学院中学校
- 『地球市民講座』を出発点に多様な海外研修と留学の機会を用意関東学院六浦中学校
- 中高大一貫の強みを活かした豊かな学び「理数科体験授業」と「異文化理解講座」東海大学付属相模高等学校中等部
- 英語力とチャレンジ精神の向上をめざし ターム留学を新たに導入藤嶺学園藤沢中学校
- 大学教授が中高生を直接指導する『生物資源体験学習プログラム』がスタート日本大学藤沢中学校
- 小さな挑戦から大きな夢に向かい 社会貢献へ寄与する心を育成聖園女学院中学校
- 北米研修があるからこそ、山手学院へ 世界に一歩踏み出す場所山手学院中学校
- 探究学習やコース編成を大幅に見直し AIには代替できない「人間力」を育む横浜隼人中学校


