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私立中高進学通信

2025年神奈川版

Students' Chat Spot

捜真女学校中学部

「真理を捜し求める学校」で育まれた力
高3生が語る成長の軌跡

 校名に「真理を捜し求める学校」という意味が込められており、キリスト教に基づく真理の探究を土台に、人間形成を重視した教育を行っている捜真女学校。広く社会に貢献できる人へと成長している高3生たちに、その歩みを振り返ってもらいました。

T・Aさん(高3)
T・Sさん(高3)

「悩んでいる時、一番最初にヒントをくれるのが聖書です。自然教室などを通して、本音で語り合える友人と出会えたことも大きな財産です」

K・Mさん(高3)
K・Mさん(高3)

「ふと開いた聖書のページには、今の自分を励ましてくれる言葉があります。キリスト教の価値観があるからこそ、本音を話せるし、自分らしくいられます」

S・Mさん(高3)
H・Fさん(高3)

「中高という自分の土台をつくる時期に、同じ価値観を共有した仲間と一緒に成長できる環境にいられることは、とても恵まれていると思います」

印象に残っている学校での出来事は?
K・Mさん「どんな自分も受け止めてくれる温かな学校です」

Kさん
高3の選択科目「聖書研究」の授業で、自分が関心をもっている社会問題と聖書の言葉を結びつけて考察・発表する機会がありました。私は「日本の若者の意識低下」をテーマにプレゼンテーションを行い、自分と他者の考え方の違いを知っていくなかで、新しい視点を得ることができました。こうした対話を通じて、聖書が現代の社会課題にも通じる指針になることを実感しました。

Tさん
2泊3日の『自然教室』は、心に残る行事の一つです。普段はあまり話さない友人ともじっくり話す時間があり、聖書のことばを通じて心の壁が少しずつ取り払われていく感覚がありました。仲の良い友人についても、今まで気づかなかった面を知ることができ、絆がより強まる機会になりました。今年の自然教室では「ライフラインチャート(=自分の人生の幸福度を曲線で表す)」を作成するプログラムがあり、過去の自分と向き合い、自分を支えてくれた仲間たちに対する感謝の気持ちを再認識しました。

Hさん
高2の春に参加したカンボジア研修が、特に印象に残っています。これは、私たちの先輩が寄付によって建設した学校を訪問する研修です。現地の方々から直接話を聞くなかで、支援とは相手の立場や必要とするものを正しく理解したうえで行うべきものだと実感しました。私たち側の「これが必要だろう」という思い込みで支援を行うと、ズレが生じることもありえます。相手を理解し、尊重する姿勢の大切さを学びました。

学校生活ではどのようなことを学んでいますか?
T・Aさん「聖書を通して仲を深め、強い絆が生まれます」

Kさん
中1から参加している奉仕委員会の活動から多くを学びました。当初は「クリスマスリース作りが楽しそう」というシンプルな理由で始めたのですが、回を重ねるごとに「もっと良い活動にしたい」と考えるようになりました。奉仕委員会では週に一度、東日本大震災被災者支援団体・ウクライナ支援団体・JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)への献金活動を行っています。集めたお金は、生徒や先生方の思いが込められた大切なものであり、委員長としてその意義をきちんと伝える必要性を感じ、献金先の活動内容をわかりやすくまとめたポスターを作成し、掲示することにしました。このように、人に伝えていく行為を通じて、キリスト教の価値観が今の社会にも求められていると気づけたことは、大きな経験でした。

Tさん
この学校に入って初めて教わった「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉が、強く印象に残っています。この教えは、相手の立場に立って考える姿勢を育ててくれました。部活動で、先輩としての立場にとらわれすぎて、後輩との関係がギクシャクした時期もありましたが、「まずは相手の声に耳を傾け、受け入れてみる」ことを意識するようになり、意見交換が活発になってチームの雰囲気も良くなりました。聖書の教えを生活の中で実践することの難しさと尊さを、日々の経験から学んでいます。

Hさん
高3の春、東北研修に参加しました。被災された方のお話から、困難な状況だからこそ互いに助け合うことの大切さを学び、人とのつながりの尊さを実感しました。こうした深い学びの機会があるところも、この学校の大きな魅力だと感じています。

将来の目標や今後大切にしていきたいことは?
S・Mさん「カンボジア研修など深い学びの機会があります」

Kさん
平和に対する意識をどう育んでいくかが、私の中で大きなテーマです。修学旅行で訪れた「ひめゆりの塔」で聞いた“今を戦前にしてはいけない”という体験者の方の言葉が深く心に残っています。平和教育を通じて、「私たちは何を学び、どんな行動ができるのか」と考えられるようになりました。聖書には「平和を実現する人々は、幸いである」(マタイによる福音書)という言葉があります。平和について知識として学ぶだけではなく、献金や奉仕活動のように具体的な行動へとつなげていくこと。そして、その価値観を社会へ広めることにも、取り組んでいきたいと思っています。

Tさん
将来の夢は、過疎化が進む地方を再生することです。私の祖父の家が愛知県の山奥にあり、訪れるたびに「この土地をもっと有効活用できないだろうか」と感じていました。特に日本の食料自給率の低さを考えると、こうした農村の活性化はとても重要だと思っています。自分にできることを考えた時、好きなスポーツを通じて地域を盛り上げる方法にたどりつきました。例えば、プロ野球チームが地域に移転して町が活性化した事例のように、スポーツには人と人をつなげ、地域を元気にする力があると思います。そんな「人と土地をつなげる役割」が担えるような活動を将来の仕事にしていきたいです。

Hさん
将来は音響エンジニアになりたいと思っています。中3で軽音楽部に入り、音楽に触れるうちに、人を支える側の立場として音作りに関わる仕事に魅力を感じるようになりました。実はそれまで、管理栄養士や建築士など、将来の夢は何度も変わっていて、自分の本当にやりたいことがわからずに悩んでいました。でも「自分が前に出るより、誰かの力になれることがしたい」という軸があることに気づき、それが自分の中で一番大切な価値観だと思えるようになりました。先日、聖書の授業で「絶対的なものと相対的なもの」について学びました。その際に聞いた「大学進学は絶対的な目標ではなく、それを通して実現したい何かが大切だ」というお話が心に残っています。たとえ将来、音響エンジニアという目標が変わったとしても、「人の役に立つ生き方をしたい」という軸は、これからも変わらず大切にしていきたいです。

(この記事は『私立中高進学通信2025年神奈川版』に掲載しました。)

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