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私立中高進学通信

2025年神奈川版

校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」

カリタス女子中学校

普遍的な愛をもって人に尽くす
“カリタスの心”を育てる

少人数制の実践的な授業により、英語もフランス語も伸ばしていきます。

少人数制の実践的な授業により、英語もフランス語も伸ばしていきます。

 キリスト教カトリックの精神に基づく教育を行う同校。英仏複言語教育やグローバル研修が充実し、少人数制で個々の可能性を伸ばす環境が整っています。

国境を越え多様性を認め合う
「カリタスの心」を育てる
3つのビジョン
  1. 他者を思い、大切にする、
    「カリタス(愛)の心」をもつ
  2. 「巻き込み、巻き込まれ、大きくひらく」
    チャレンジ精神を養う
  3. 英仏複言語教育で
    多面的な視点を身につける

 ラテン語で「愛」を意味する「カリタス」を校名に掲げ、カトリックの精神に基づいた人間教育を行うカリタス女子。グローバル教育のあり方について、校長の萩原千加子先生は次のように語ります。

「本校は、『普遍的な愛をもって人に尽くす』という教育理念を掲げています。普遍的な愛とは、人を区別せず、誰に対しても分け隔てなく愛をもつこと。これはまさに、グローバル化する今の世の中に必要な、多様性や一人ひとりの価値を尊重する姿勢といえます」

 同校の創立の歴史も、グローバルな考え方とともに歩んでいます。

「本校は、『戦争で被災した国の力になりたい』というカナダのケベック・カリタス修道女会の奉仕の心を原点に、1961年に創立しました。開校にあたりカナダから3人のシスターが派遣されましたが、彼女たちは二度とカナダに戻ることはできないという覚悟をもって、日本の地にやってきました。
 国境を越え、遠い異国の見ず知らずの子どもたちに手を差し伸べようとするシスターたちの思いが、本校の根幹にあるのです」

英仏複言語教育で
国際的な視野を養う
校長 萩原千加子先生校長
萩原千加子先生

 同校のグローバル教育の大きな特徴は、「英仏複言語教育」を取り入れていることです。中学では全員が英語を週6時間、仏語(フランス語)を週2時間、少人数授業で学び、高校では第一外国語として英語かフランス語を選択します(理数コースは英語が必修)。

「ケベック・カリタス修道女会により設立された本校では、開校当初より、カナダの公用語である英語とフランス語の複言語教育を行ってきました。
 英語に加えフランス語という第3の言語を学ぶことで、多面的な世界の見方を養うことがねらいです。生徒たちの様子を見ていると、さらに第4、第5の言語を学ぶことへの心理的なハードルも下がっているように感じます」

 希望制の海外研修も豊富に用意しています。

「伝統的に人気があるのは、本校のルーツを巡るカナダ研修(中3・高1)です。セブ島研修(中3・高1)、マルタ研修(中3~高2)、オーストラリアやニュージーランドへのターム留学(中3~高2)のほか、高1・高2では、『コリブリ』と呼ばれるフランスとの交換留学も実施しています。英語を一定レベルまで学習した状態で帰国するので、その後、ぐんと英語力を伸ばす生徒が多いですね」

 校長室の扉が開いている時は、生徒が自由に入って話してよい『いつでもどうぞ』のサイン。「生徒たちは学校のため、他者のため、いろいろな提案をしてくれます」と萩原先生。

「私はいつも『巻き込み、巻き込まれ、大きくひらく』という言葉を生徒たちに伝えています。人を巻き込み、時に巻き込まれながら、他者とつながることを恐れずチャレンジしてほしいという願いからです。これこそ、本校のグローバル教育がめざす姿です。
 チャレンジする勇気をもつためには自己肯定感を高め、自分自身が『大切な存在なのだ』と感じることが欠かせません。本校の少人数クラスや生徒中心の教育により、生徒一人ひとりが『大切にされている』と実感をもてる環境づくりを重視しています。
 6年間かけてのびのびと学び、カリタスの心を社会に伝えていく力を身につけた生徒たちの手を借りながら、学校も共に成長していきます」

ご自身も同校の卒業生である萩原先生。
開校のためにカナダから派遣された3人のシスターに直接指導を受けた経験をもっています。

生徒にインタビュー
英仏複言語教育や海外研修を通して
さまざまな文化を知り、他者とつながる力を育む

 中3でニュージーランドターム留学に参加したKさん(高2)と、フランス語を第一外国語に選択して学ぶNさん(高3)にお話を聞きました。

世界が広がる3カ月
ニュージーランド留学で見つけた私の成長
Kさん(高2)Kさん(高2)

 英語力を伸ばしたいと思い、中3の終わりに、3カ月間のニュージーランドターム留学に参加しました。現地で生活してみて、英語力だけでなく自分自身も大きく成長できたと感じています。留学前は英語の勉強が「義務」のように思ってしまう面があり、苦痛に感じることもありました。しかし現地で同世代の人たちとたくさん話すうちに「もっと楽しく話したい」「うまくコミュニケーションをとりたい」と思うようになりました。そのおかげで、勉強に対するモチベーションが生まれ、英語を楽しく学べるようになったのが自分にとって大きな変化でした。

 現地では、ホームステイをしながら最初の2週間は語学学校に通い、その後は現地の学校で授業を受けました。私のホームステイ先はサモアにルーツのある家庭で、サモアの文化にも触れることができました。また、通っていた現地校には私一人しか留学生がいなかったので、クラスメート全員と仲良くなれたことも、とても貴重な経験でした。

 留学を経験してからは、外交官など英語を使った仕事に興味を持つようになりました。異なる国で暮らしたことで、「日本の良さ」に気づけるようになったのも学びになっています。将来は日本に貢献しながら海外と関わる仕事に就きたいと思っています。

仲間と挑んだ6年間
フランス語が私にくれたもの
Nさん(高3)Nさん(高3)

 中学のときからフランス語が好きで、せっかく学ぶならとことん極めたいと思い、高校では第一外国語としてフランス語を選びました。フランス語のネイティブの先生とスムーズに話せるようになりたいという目標をもって頑張っています。

 フランス語は発音が難しく、また「私」「あなた」といった人称ごとに動詞を活用しなければならないので文法面で苦労していますが、難しい分だけできたときの達成感は格別です。英語を学んでいるからこそ、言語ごとの違いが面白く感じられるのだと思います。

 フランス語を選択する生徒は英語に比べると少なく、高1から高3までずっと同じクラスです。みんなで一丸となって初心者レベルから成長できたことがやる気につながっていると思います。フランス語チームで出場した「フランス語フェスティバル」や「外国語発表会」(※)はとても印象に残っています。『不思議の国のアリス』のフランス語脚本をみんなで考え、何日も練習して本番に臨んだことは、とてもやりがいがあり、良い思い出です。

 フランス語をもっと上達させたい、極めたいという思いがより強くなってきたので、今後も勉強を続けていきたいです。大学では留学にもチャレンジしたいと考えています。

※フランス語フェスティバル、外国語発表会…フランス語フェスティバルは、東京のフランス語を学ぶ学校が合同で参加するフェスティバルです。外国語発表会は、校内の行事です。

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