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私立中高進学通信

2024年神奈川版

卒業生が語る私の成長Story

サレジオ学院中学校

豊かな校風のもとで成功体験を重ね
挑戦を楽しむ心を育んだ中高時代

石川 聡彦さん

株式会社アイデミー 代表取締役 執行役員 社長
石川 聡彦さん

代表取締役を務める『株式会社アイデミー』のミッションより。
人間の生活を飛躍的に豊かにする技術を、企業活動として持続可能な形で活用することで、
社会・世界に貢献したいという願いが込められています。

東京大学に在学中から起業し、2014年に現株式会社アイデミーを設立。同社は2023年に東証グロース市場(※)に新規上場しました。起業家として活躍する石川聡彦さんに、現在の糧となるサレジオ学院での日々についてお話を聞きました。

※東証グロース市場…東京証券取引所が2022年4月4日から導入した新市場区分のうち、高い成長可能性を有する企業向けの市場で、比較的規模の小さいベンチャー企業が参加する。

現在も仲が良い
中高時代の友人たち
「自分の力で物事を変えられる」という中高時代の体験が起業にもつながりました。「自分の力で物事を変えられる」という中高時代の体験が起業にもつながりました。

 幼少期から劇団に所属し、歌舞伎の子役として活動していたという石川さん。子役を引退する小5のタイミングで「歌舞伎だけではなく、将来の選択肢を広げてみたい」と中学受験を決めたそうです。

「中学受験の志望校選びは、聖光学院から東京大学へ進学した兄の影響や両親の意向もあり、中高一貫の男子進学校と決めていました。サレジオ学院を選んだのは、塾の友人と一緒に進学できたこと、そして4クラスという比較的小規模な学校なので、学年全員と友人になれるかもしれないという期待もあり、ワクワクしながら入学しました。
 中学では勉強よりも友人と遊ぶほうが楽しく、とくに卓球部のメンバーとは仲が良かったです。部活動以外の時間もよく一緒に過ごしていました。その絆はとても強く、31歳になった現在も年末年始に集まります。最近もスキー旅行へ一緒に行きました」

起業につながる体験となった
文化祭実行委員の活動

 恩師である中井俊夫先生(2024年度より教頭)は、「とくに文化祭実行委員長としての活躍が強く印象に残っています」と話します。 石川さんは文化祭実行委員の活動を次のように振り返ります。

「中2から高2まで文化祭実行委員に所属し、高2では委員長を務めました。その経験は、大学時代の起業や今のビジネスに至るまでに通じるものがあると思います。年齢や個性の異なるメンバーが集まって議論し、役割を決めて業務を進めて一つのものを創り上げ、喜びや達成感を分かち合う。それは僕にとって、すごく楽しいことなんです。
 サレジオ学院では、生徒からの提案はどんな内容でも必ず受け止めてもらえます。例えば当時『お化け屋敷』は禁止というルールがあったのですが、学年の出し物として解禁したい旨を先生と議論しました。その過程で“暗い教室内では事故やトラブルが起こるかもしれない”という学校側の禁止理由に配慮しつつ実現させることができました。また、他校の取り組みを参考に提案した『階段アート』も採用されました。前例のないことはダメだと頭ごなしに否定するのではなく、『なぜ禁止なのか。どうすれば実現できるのか議論しよう』というように、先生方が生徒に寄り添ってくれたのです。前例のないこと、当たり前だと思っていることを自分の力で変えてきた経験が、起業にもつながっているように感じます」

 石川さんの取り組みは新たな伝統としてサレジオ祭に引き継がれており、現在もお化け屋敷は人気企画に、『階段アート』は名物の一つになっています。

「伝統の『アーチ』づくりにも真剣に取り組みました。新たな挑戦ができる場である一方、歴代の先輩方が築いてきた伝統を大切にすることも忘れない。それがサレジオ祭の素晴らしいところだと思います」

中高時代の成功体験が
挑戦するための原動力になる

 サレジオ学院では創立者ドン・ボスコの教育理念「アシステンツァ(ともに居る)」を指針とした人間教育に力を注いでいます。それは、教員が常に生徒と「ともに居る」ことにより、生徒の考えや気持ち、行動を理解し、その発達段階に応じた適切な指導が可能になるという教育法です。同校ではあらゆる場面でこのドン・ボスコの教育法が浸透しており、生徒の自主性を尊重し、その前向きさや積極性を育成することに心を配っています。

「私たち教職員は校長より、『生徒から提案があった場合は、交渉のために直接向かわせてください』と言われています。結果的に生徒の思いが結実しないケースもありますが、最初から諦めるのではなく、話し合うプロセスを大切にしています。石川さんもそのプロセスにおいて多くのことを学び、成長していったように思います」

 そう話す中井先生の言葉を受け、「中高時代に積み重ねた成功体験があったからこそ、大学時代は幅広い挑戦ができ、現在の環境がつくれた」と石川さんは応じます。

挑戦を楽しむ心を育み
可能性を広げてほしい

 大学でビジネス系のサークル運営に携わったことをきっかけに、起業に興味をもった石川さん。日々心がけていることを尋ねると、「環境を選択すること」と答えてくれました。

「起業というと特別なことのように思われがちですが、上場企業の経営者や成功した起業家たちの輪の中に身をおくと、それが特別なことではなくなります。このように、自分の憧れや目標を意識する環境に身をおくことが、目標達成のためには重要だと考えます。例えば東大に合格するという目標がある場合、東大をめざす集団の中に飛び込むことが効果的ではないでしょうか。
 後輩の皆さんには、この豊かな校風のもとで挑戦を楽しむ心を育み、それぞれの可能性を広げていってほしいと思います。サレジオ学院には、同じスタートアップの世界で活躍する先輩もおり、私が起業する際にも多大なご支援をいただきました。起業に限らず、さまざまな分野で多くのOBが活躍しています。私自身もその一員として、後輩の皆さんに良い刺激を与えられる存在になれたら光栄です」

恩師からの応援メッセージ
新しいことに挑戦し成長を遂げた
素晴らしいロールモデルです
卓球部の顧問として石川さんを見守ってきた中井俊夫先生と。卓球部の顧問として石川さんを見守ってきた中井俊夫先生と。

 石川さんはフットワークが軽く、学校生活のさまざまな活動に関わっていました。現在起業家として活躍されていますが、中高時代から敷かれたレールをそのまま進むのではなく、自ら新しいことに挑戦し、道を切り拓いていく姿勢をもっていたように感じます。

 学習成績という尺度だけで自分の成長を測らず、可能性を大きく広げ自己成長を遂げた石川さんは、後輩たちにとって素晴らしいロールモデルです。(教頭/中井俊夫先生)

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