Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2023年神奈川版

注目! News and Topics

サレジオ学院中学校

5年間の取り組みの集大成
高3最後の演奏会で成長を実感

5月3日、神奈川県やまと芸術文化ホールにて開催された定期演奏会に、全部員50名が出演。

5月3日、神奈川県やまと芸術文化ホールにて開催された定期演奏会に、全部員50名が出演。

入場前、舞台袖では
早くも部員たちが涙

 サレジオ会創立者であるヨハネ・ボスコの教育法に基づき、「勉学・問題解決・奉仕」を教育の3本柱に据える同校。その精神は部活動にも根づいています。

 吹奏楽部では部員たちがさまざまな行事に取り組み、課題や問題解決を通して、演奏技術の向上はもちろん、人としても大きな成長を遂げています。

 その集大成となるのが、高3生にとって部活動の締めくくりとなる5月の定期演奏会です。今年は4年ぶりに、観客数も出演者数もコロナ禍以前と同規模で開催することができました。部員たちが企画から会場準備に至るまで自分たちの手で作り上げ、5年間に培った全てを出し切った演奏会。熱のこもった演奏は観客を魅了しました。部長を務めたTさんは当日をこう振り返ります。

「この日で部活動卒業ということで、ステージに出る前の舞台袖からすでに感極まって泣いてしまった高3生がいて、それにつられて後輩たちも泣き出してしまったのが印象的でした。僕自身も、最後の曲を演奏している時、同期や後輩、指揮棒を振る顧問の先生の顔を見ながらいろいろなことが思い出されて、胸がいっぱいになってしまいました」(高3・部長/Tさん)

 その言葉どおり、吹奏楽部は定期演奏会だけでなく、7月の吹奏楽コンクールや9月の文化祭、女子校とのジョイントコンサートなど、1年を通じてさまざまな行事に参加しています。そのたびに部員が一丸となって、準備に時間を費やしてきました。

「吹奏楽部は中1から高2まで続ける人が多いので、学年が上がるにつれ、自分に求められる役割が変化します」と話すTさん。運営を担う最高学年となった最後の1年間は特に、これまで先輩たちの背中を見て学んできた運営力を発揮する必要があり、やりきった達成感を味わったようです。副部長のEさんも準備の日々を振り返り、自身の成長をこう話します。

「滞りなく行事を成功させるためには、早めに準備に取りかかるだけでなく、みんなを引っ張ってまとめていく力が必要でした。吹奏楽という自分が好きなことに打ち込みながらも、中規模のプロジェクトをみんなで運営している感覚で、自分の将来につながる大きな力になったと思います」(高3・副部長/Eさん)

演奏曲目とその解説だけでなく、工夫を凝らした部員紹介も。

Yさんが製作したパンフレット。
演奏曲目とその解説だけでなく、工夫を凝らした部員紹介も。

先輩たちを招いた
スペシャル企画も用意

 さらに総務など運営スタッフの1人として活躍したYさんも続けます。

「一つの行事を行う時、例えば足の不自由な方が来場されたらどうするか、雨が降ったらどうするかなど、懸念すべき事項がたくさんあります。また、演奏会は部員全員が出演できますが、中学生は7月のコンクールには出られないので、その練習期間中に何をさせたらいいかなどを考えることも必要でした。それぞれの学年やお客様の立場に立って、協調性や周囲への気配りをする力もついたと思います」(高3・副部長/Yさん)

 演奏会では9曲に加え、アンコール2曲を披露。高3生全員が納得する選曲にこだわるとともに、彼らならではのスペシャル企画も設けました。

「在学中、コロナ禍の影響で舞台に上る回数が減ってしまった先輩方に声をかけて、OBとの合同演奏で2曲披露しました。自分たちがお世話になった先輩方と一緒に演奏できることはもちろん、先輩方の在籍当時はまだ未熟だった自分たちの成長をお見せできたこともうれしかったです」(Eさん)

コロナ禍を経て開催した演奏会は、観客あっての音楽だと改めて実感させてくれました。コロナ禍を経て開催した演奏会は、観客あっての音楽だと改めて実感させてくれました。
ポップスから難曲まで、さまざまなジャンルの曲を披露しました。ポップスから難曲まで、さまざまなジャンルの曲を披露しました。
男子らしい迫力があり、かつ繊細な演奏が持ち味です。男子らしい迫力があり、かつ繊細な演奏が持ち味です。
第15回定期演奏会 曲目
  • 五月の風
  • バラの謝肉祭
  • ドラゴンの年(2017年版)
  • フェスティヴァル・ヴァリエーション
  • ―休憩15分―
  • アルメニアンダンスPart1(OB合同演奏)
  • A列車で行こう(OB合同演奏)
  • ディズニーメドレーⅡ
  • 情熱大陸コレクション
  • オーメンズ・オブ・ラブ

〈アンコール〉

  • 高度な技術への指標
  • アルセナール

「『五月の風』や『アルメニアンダンスPart1』は入部1年目の定期演奏会で披露したので、自分たちの成長を感じる、特に思い入れの深い曲です」(Eさん)

「リズムに乗って進む曲が好きなので、『ドラゴンの年(2017年版)』や『フェスティヴァル・ヴァリエーション』は僕たちらしい曲だと思います」(Yさん)

「昨年、一昨年の先輩方は、最後にポップス曲で締めて楽しく駆け抜けて終わりましたが、僕らは演奏会全体を締める吹奏楽で終えたいという思いが強く、華やかで壮大な曲調の『アルセナール』をアンコールの最終曲に選びました」(Tさん)

演奏力とともに培った“人間力”
右から江刺先生と部長のTさん、副部長のEさん、Yさん。右から江刺先生、部長のTさん、副部長のEさん、Yさん。

「定期演奏会に向けては、演奏の練習よりも運営面での業務に時間を割かれることが多かったと思います。アンコールの最後の1音を出した時、5年間やってきて良かったと感じてもらえるものがあればと思って彼らを見守ってきました。最上級生としての役割をしっかり果たし、本番では演奏面でもその力を大いに発揮してくれたと思います。この5年間で、人が求めていることを肌感覚で察して動ける人間に成長したと感じますので、これからはもっと磨きをかけて、卒業後もその人間力を活かしてくれたらと思います」(情報科・吹奏楽部顧問 江刺宏恭先生)

紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ