私立中高進学通信
2024年神奈川版
Students' Chat Spot
捜真女学校中学部
自分の長所や強みが見つかり
個性が花開く温かな学び舎

捜真女学校は、他者や社会への思いをもち、自分らしく世界に貢献できる人物を育てるミッションスクールです。「ことばを育む」を教育の柱の一つとして掲げ、『国語表現』のほか英語、理科、聖書の授業などでも「ことば」に焦点を当てた教育を行っています。さらに、授業や部活動などの学校生活では生徒が「体験」する機会を豊かに整えています。学校行事も大切な「体験」の一つ。そんな学校行事の企画・運営に携わるメンバーにお話を聞きました。

Yu・Kさん
(高3/体育祭実行委員長)
「学校で水泳部・陸上競技部を兼部するほか、学外で水泳・自転車・ランニングの3種目をこなす『トライアスロン』の練習にも参加しています」

Ya・Kさん
(高3/文化祭実行委員長)
「説明会などの学校広報を手伝う『ボランティアスチューデント』として積極的な情報発信も行っています。『政策アイディアコンテスト』など学外の活動にも意欲的に取り組んでいます」

S・Nさん
(高3/合唱コンクール委員長)
「イラスト研究部、軽音部の部員として、大好きな絵と音楽で行事を盛り上げました。入学前から憧れていたチャペルのパイプオルガンを弾くため、課外授業『パイプオルガン』にも参加しています」
委員長を務める行事について教えてください

Sさん
6月に行う合唱コンクールは、クラスの団結を強めることが大きなテーマになっています。まだお互いをよく知らない段階の4月から準備を進めていくので、意見の相違やさまざまな衝突が生まれますが、そこを乗り越えながらクラスが結束していくプロセスがあります。「コンクール」というと競い合うイメージがありますが、私は「みんなが優勝をめざす」というよりも、「音楽の得意・不得意に関係なくみんなで楽しむ」ことを重視しています。私自身、合唱コンクールを通じて新しい友人ができ、委員会活動をするなかで後輩・先輩との交流が生まれました。学校行事をきっかけに、クラスや学年を超えた交流が活発になっていくのは、この学校の特徴だと思います。
Yaさん
文化祭は全員が主役となって輝ける場です。委員会メンバーにも多彩な個性があり、装飾・ご案内・イベントの企画など、多岐にわたる部門の仕事に、それぞれが得意なことや好きなことを活かして取り組んでいきました。外部のお客様にも足を運んでいただける行事なので、校風やありのままの私たちの姿を知ってもらおうと熱が入ります。
2023年度の文化祭は、コロナ禍を経て「新たな未来に向かって突き進んでいきたい」という思いを込め、捜真生一人ひとりがもっている色を大切にし、個性の花が咲き誇る文化祭を実現しました。また『間夜祭』という在校生向けのイベントも復活させました。特に高2生の皆さんに、「これまで耐えてきた分も楽しんでもらいたい」という気持ちで、思い出に残る青春の『間夜祭』を企画し、大いに盛り上がりました。
Yuさん
体育祭の特徴は、A(赤)・B(黄)・C(青)・D(緑)の4チームが、中高6学年の縦割りで組まれることです。他学年との交流が盛んに行われ、学年を超えて団結する行事になっています。部活動でも先輩・後輩の交流はありますが、「同じチーム」として一致団結する体育祭では、関わり方が少し異なります。普段は関わらない先輩・後輩がペアを組んで競技に参加することで、体育祭後も先輩を敬い、後輩を思いやる関係が築かれていきます。後輩に対して気さくに接する親しみやすい先輩が多いので、緊張気味の中1生もすぐにリラックスして体育祭を楽しむことができたと思います。
複数の課外活動に勤しむ皆さんですが
学業との両立に向けた工夫はありますか?

Yuさん
私は水泳部・陸上競技部のほか、学外でトライアスロンの練習にも参加しています。部活動や学外の練習を終えて帰宅してからは、勉強のためのまとまった時間がなかなかとれないので、移動中の電車内で小テスト対策をするなど隙間時間を活用しています。授業に集中することはもちろん、その日の疑問点は先生に個別で質問し、学校で解決して家に持ち帰らないことも心がけています。
Sさん
私は学内でイラスト研究部と軽音部を兼部し、課外授業『パイプオルガン』にも参加していますが、外部のミュージカル劇団にも所属し、音楽系の大学を受験するための準備を行っています。先生方も私の好きなことを応援してくださるので、毎日がとても充実しています。
捜真の先生方はそれぞれの担当教科に対する熱意が素晴らしく、専門分野の深い知識だけでなく、担当教科以外への幅広い視野ももっていると思います。そのため授業がとても楽しく、勉強が苦になりません。いつでも気軽に質問を受けてくださるので、授業でわからない部分を放置せず、前向きに取り組むことができます。
Yaさん
Sさんは芸術、Yuさんは運動という強みをもっていますが、「私の強みって何だろう……」という焦燥感もあって、ビジネスコンテストや政策コンテストに出場するなど、さまざまなことに挑戦してきました。
なかでも最も力を入れてきたのは、高2の委員会活動です。4月から文化祭本番まではミーティングの連続で、そのための資料づくりなどさまざまな業務に追われ、勉強が息抜きと感じられるほどでした。学校内外で幅広く挑戦することで、「私の強みはこれ」という新しい自分を発見し、発信力も磨かれ大きく成長できたと感じています。
皆さんの将来の目標を教えてください

Yaさん
私は以前、クラシック・バレエの留学でウクライナへ行ったことがあります。そのため現状を他人事とは思えず、文化祭での売り上げの一部をウクライナへ寄付するなど、アクションを起こしてきました。捜真で培った「ことばの力」も活かし、将来は国際社会に貢献できる人になりたいと考えています。
Sさん
創立135周年記念行事の際に、自作した曲をパイプオルガンで演奏しました。その経験がきっかけとなって音楽に強い関心をもつようになり、現在は音楽大学への進学をめざしています。
Yuさん
私は体を動かすことを心から楽しいと感じていて、体育を通して人と関わることが大好きです。そのため今は、環境に恵まれない国や地域に出かけて体育を広める、海外ボランティアの活動に興味をもっています。大学でスポーツについてより深く学び、指導力を身につけて、将来は一人でも多くの人を笑顔にしたいです。
(この記事は『私立中高進学通信2024年神奈川版』に掲載しました。)
捜真女学校中学部
〒221-8720 神奈川県横浜市神奈川区中丸8
TEL:045-491-3686
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