私立中高進学通信
2025年特別号
熱中!部活動
サレジオ学院中学校
“鉄道模型の甲子園”とも呼ばれる
全国高等学校鉄道模型コンテストで
「理事長特別賞」「JR貨物賞」 の2冠を受賞!
鉄道・模型部

コンテストに出品した鉄道模型作品「昭和の横浜赤レンガ倉庫と臨港線」を制作した4名の部員。
1/150サイズの正確な設計図を作成し、それを基にパーツを一つひとつ手作りしました。
ディテールにこだわり
昭和時代の港湾の風景を再現

「鉄道が好き」という共通点を持つ約30名のメンバーが集まり、鉄道模型を製作したり、好きな電車について語り合ったりと、自由度の高い活動している鉄道・模型部。活動の中心となるのはサレジオ祭(文化祭)で展示する鉄道模型の製作です。今年は4年ぶりに「全国高等学校鉄道模型コンテスト2025」に出品し、見事に「理事長特別賞」と「JR貨物賞」を受賞しました。とりわけ「JR貨物賞」は、ただ1校に与えられる栄誉ある賞となります。
今回の作品を手がけたのは、高1から高3までの4名。2024年3月に現場調査を開始し、当初は同年の出品をめざしていましたが、完成度を高めるために製作期間を1年間延長して2025年のコンテストに挑みました。
作品のモチーフは、昭和期の赤レンガ倉庫と、その周辺にあった港湾線です。既製品は一切使わずに全てのパーツを自作するのはもちろん、よりリアルな質感を生み出すため、屋根瓦には段ボール、トタン屋根にはアルミホイル、避雷針に3Dプリンタを活用するなど、パーツごとに最適な素材を使い分けています。
顧問の藤井俊彦先生は、「コンテストの展示会場では、全国から集まった多くの作品が並びます。遠くから見ても目を引く、高い山や川にかかる橋などで立体感を出した作品が多く並びます。そのようななかで、高さのない建物を題材にした本校の作品は一見地味に見えるのですが、じっくり観察すると本当に細部までていねいに作り込んであるのがわかっていただけるはずです。その緻密さが評価につながったのだと考えています」と語ります。
先輩たちの成果に刺激を受けた後輩たちも、すでに来年のコンテストに向けて製作をスタートしています。鉄道・模型部のさらなる活躍に期待が高まります。
鉄道・模型部部員 N・Aさん(高3)

僕は全体の設計を担当しました。正確な模型を作るために赤レンガ倉庫のサイズを調べる必要があり、行政にも問い合わせをしたのですが、なかなか資料が見つからず苦労しました。設計図ができた後も、パーツ製作に想像以上に時間がかかり、何度も「間に合わないかもしれない」と心が折れそうになりました。それでも作業を続け、ようやく作品が完成したのはコンテストの1週間前です。この経験を通して実感したのはダメだと思っても、最後まで努力を続ければ、「やればできる」ということです。諦めずに頑張ることの大切さを学びました。
鉄道・模型部部員 Y・Yさん(高3)

屋根の上に立つ避雷針は3Dプリンタで作成しました。一体成型はできず、いくつかのパーツに分けて出力し、手作業で接着したのですが、接着剤の影響で支柱が曲がってしまい、避雷針をまっすぐに仕上げることは容易ではありませんでした。それでも妥協せず何度もやり直したことで、精密な作品作りに貢献できたと思います。細部の作り込みで勝負した作品なので、コンテストに来場した方々から「こだわりがすごいね」と声をかけていただいた時はとてもうれしかったです。
鉄道・模型部部員 Y・Nさん(高2)

4年前、鉄道・模型部の先輩方がコンテストに向けて製作に打ち込む姿を見て、「高校生になったら僕もチャレンジしてみたい」と思っていました。コンテスト出場という念願が叶い、さらに自分の手で作った作品が評価され、素晴らしい賞をいただけたことは大きな喜びです。一つのゴールに向かって夢中になることの楽しさを知りました。そして、学外のコンテストに参加したことで、自分と同じように鉄道模型が好きな他校の生徒たちとも交流でき、さまざまなアイデアや発想に触れて視野が広がったように思います。
鉄道・模型部部員 T・Kさん(高1)

屋根瓦や外壁に生えるツタの製作を担当しました。僕たちの作品では赤レンガ倉庫にツタがたくさん生えているのですが、当時の写真を見ると、実際はもう少し控えめな印象でした。レトロな雰囲気を演出するために誇張した部分があったので「もし審査に響いたら……」と心配していましたが、評価していただきうれしかったです。僕は電車を撮影することも大好きです。鉄道・模型部には僕と同じような「撮り鉄」がたくさんいます。受験生の皆さんも、電車が好き人ならきっと楽しい部活動だと思います。お待ちしています!





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