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私立中高進学通信

2021年特別号

注目!News and Topics

サレジオ学院中学校

初出品した
「全国高等学校鉄道模型コンテスト」にて
3つの賞を獲得!

精巧なジオラマを製作した鉄道模型部のメンバー。左から、宮内周之介さん(高1)、宮崎遼さん(高3)、酒井梢太さん(高3)、船石真吾さん(高3)。

精巧なジオラマを製作した鉄道模型部のメンバー。
左から、宮内周之介さん(高1)、宮崎遼さん(高3)、酒井梢太さん(高3)、船石真吾さん(高3)。

 全国の鉄道模型を愛好する高校生がジオラマづくりを競う「全国高等学校鉄道模型コンテスト」。2021年に実施された「第13回全国高等学校鉄道模型コンテスト」で、同校「鉄道模型部」は、初出品ながら3つの大きな賞を受賞しました。その快挙の陰には、さまざまなドラマがありました。ジオラマづくりに打ち込んだ皆さんに、受賞までの道のりをお聞きしました。

最後までやりとげたい
という思いでチャレンジ

「全国高等学校鉄道模型コンテスト」は、毎年多数のすばらしい作品がしのぎを削る、鉄道模型界の甲子園とも位置づけられる大きなコンテストです。鉄道のある風景をジオラマとしてつくりこみ、クオリティやクリエイティビティのほか、プレゼンテーションの内容も審査されます。8月に全国から応募された作品が一堂に会し、審査が行われますが、前年の秋からエントリーは始まり、構想から製作を経て完成までに一年近くをかけて進められるものです。

 今回の作品の製作に携わったメンバー4人のうち3人が高校3年生。この3人は高校2年生だった2020年のコンテストに応募する予定でしたが、新型コロナ感染症拡大の影響のために、涙を飲んで出品を断念していました。鉄道模型部は、例年活動するのは高校2年生までなので、部活動を引退することになりますが、やはりどうしても諦めきれず、受験を控える時期に突入しながらもコンテストに参加する道を選んだのです。

 メンバーのひとりである酒井梢太さんは、そのときの思いを話してくれました。

「本来なら部活動は高校2年生で終わるのですが、最後までやりきりたいという思いがあり、勉強も大変ですがどうしてもチャレンジしたいと考え、同学年の部員にも声をかけました」

 それに賛同した2人も加わり、2020年秋から初出品に向けて動き出したのです。

スラム街をモチーフに
ジオラマづくり

 ジオラマづくりは、どういう場面をジオラマにするかの構想を固めるところから始まります。そこで、メンバーがそれぞれ案を出し合い、鉄道模型部全員で投票して決めました。船石真吾さんが出した案は、アジアのスラム街をモチーフにするものでした。

「もともと地理が好きで、ふとしたきっかけでアジアを中心としたスラム街を調べてみたいと思いました。『Google Earth』で現地を調べて興味が深まり、ジオラマで何かをつくることになったときに、スラム街ならインパクトがあり、他校と重なることもないだろうと思って提案しました」(船石さん)

 部員たちの票はスラム街の案に集まって決定しました。その後さまざまなことを検討した結果、アジア各地のスラム街を同じ情景に表すことにしました。そして、フィリピン・マニラのトンド地区、カンボジア・プノンペンのホワイトビルディング、野菜などの市場の中を列車が通ることで知られるタイのメークローン市場を配置したジオラマをつくることにしました。

焦る気持ちをおさえ
地道な作業を続ける

 ジオラマ製作は、まず、土台となる部分に大理石のような粘土を塗ることからスタートします。これだけでも約2週間はかかるものだと言います。建物はプラバン(プラスチック製の板)を切って組み立てますが、部員は現地に行ったことがなく、図面もない建物をつくるのは簡単ではありません。ストリートビューで建物を見て高さなどを測り、設計図をおこすところから取りかからなければなりません。紙に設計図を描き、それをコピーしてプラバンに重ね、線に沿ってカッターナイフで切り出し、断面をサンドペーパーできれいにしていく作業を延々と続けていきました。それが完成すると、今度は接着剤で板をはり合わせて建物の形にしていく工程へとうつります。

「プラバンで建物を組み立てていくのは、根気のいる作業で、いちばんつらい作業だったかもしれません。切り出すプラバンは、少しのずれも許されず、正確に切り出さなければなりません。大量のプラバンを切り出す作業が続き、期限の3か月前になっても土台の上はさら地のままだったので、間に合うのかという焦りも出てきました」(酒井さん)

 鉄道模型部は、毎年秋の文化祭に出展する鉄道模型を組み立てています。今回のメンバーにもその経験はあったものの、製作する作品の規模が異なるため、スケジュールの面でも苦労は大きかったようです。しかし、コンテストにエントリーする以上、遅れは絶対に許されません。

 建物を組み立てる作業に移ることができたのは5月のことでした。接着剤で板を貼り合わせて建物の形ができると、土台に配置し、黒い塗料で下塗りをし、その上から色を塗っていきます。ジオラマにはメインの建物や線路のほかにも、バラックやごみの山、電柱など、細かい装飾も必要になります。この時点ですでに7月。夏休みに入ってから集中的に作業を進め、搬入日の前日になってついに完成したのです。

 長い工程の末に完成したときには、全員が大きな達成感を感じたといいます。努力の甲斐あって、完成度は高く、最優秀賞もねらえるのではないかと思ったそうです。

細部までつくり込まれたジオラマからは、スラム街の熱気さえ伝わってきます。細部までつくり込まれたジオラマからは、スラム街の熱気さえ伝わってきます。
右上のごみの山は、忘れ物の消しゴムを粉々にしたもの。電線は、コードの中身をほぐして色を塗ったものです。右上のごみの山は、忘れ物の消しゴムを粉々にしたもの。電線は、コードの中身をほぐして色を塗ったものです。
メンバー全員が
大きなものをつかむ

 審査は2日間にわたって行われ、1日目にコンテスト会場でプレゼンテーションをしたメンバーは、翌日に学校の美術室に集まって審査結果を待つことになりました。美術室は、鉄道模型部の活動の場であり、ジオラマづくりを続けた場でもあります。

 部員たちがかたずを飲んで見守るなか、スラム街のジオラマは、全国3位相当の理事長特別賞のほか、審査員特別賞(リアル情景)、JR東日本賞の3つの賞を受けました。そのうち審査員特別賞とJR東日本賞は、1校だけが受賞した栄光ある賞です。

「発表の最後になってJR東日本賞の受賞がわかり、まさかと思って驚きました。これがいちばんうれしかったですね」(船石さん)

 最優秀賞や優秀賞こそ逃したものの、初出品ながら大変な栄誉をつかんだのです。それは、なんとしてもコンテストに参加したいというメンバーの熱意がもたらした結果と言えるでしょう。

 今回のジオラマ製作では、メンバーそれぞれが大きなものをつかみました。

酒井梢太さん
「僕は中1から鉄道模型部に所属し、部の活動に深く関わってきました。文化祭に出展する模型づくりにも何度も携わってきて、ものづくりの難しさも知っていたので、本当にできるのだろうかと心配でした。でも、出品しようと決めたからには、諦めたり遅れたりはできません。無理かなと思っても目の前のことに取り組めば、なんとか完成させられるんだなと感じました。このような経験をして成長できたことは、これからの受験やその先の人生にもきっと活きてくるだろうと思いました。高3になってもあきらめずにチャレンジして本当によかったと思います」

船石真吾さん
「僕は電車に乗るのが好きでしたが、模型づくりはしたことがありませんでした。高校生になってから入部しましたが、自分でもこんなに模型づくりにのめりこむとは思っていませんでした。今回のジオラマは、自分の出した案を実現したものであり、自分がつくりたいと思っていた作品を協力してつくれたことがいちばんうれしいことでした。ジオラマは、イメージ通りつくれたことでも満足しています」

宮崎遼さん
「僕は鉄道が好きで、中1から鉄道模型部に入りました。前から鉄道模型をつくりたいと思っていましたが、本格的にやったのは初めてでした。先生のアドバイスもいただきながら、いろいろな技術があることを知り、またそのおもしろさも知ったので、今度は自分だけでもやってみたいと思いました」

宮内周之介さん
「僕は、中学のときは鉄道写真を撮っていましたが、高校生になったタイミングで鉄道模型に挑戦してみたいと思って入部しました。鉄道模型のコンテストがあることは知っていましたが、自分が関わることになるとは思っていませんでしたし、入部1年目でジオラマづくりの作業に参加して大きな賞をもらえたことは大きな自信になりました。メンバーの中では僕だけが高1なので、この経験を生かして来年もインパクトのあるものをつくりたいと思います」

宮崎遼さん(高3)宮崎遼さん(高3)
宮内周之介さん(高1)宮内周之介さん(高1)
船石真吾さん(高3)船石真吾さん(高3)
酒井梢太さん(高3)酒井梢太さん(高3)

 メンバーを暖かく見守り、アドバイスを送ってきた鉄道模型部顧問の藤井俊彦先生は、次のように話します。

鉄道模型部顧問の藤井俊彦先生鉄道模型部顧問の藤井俊彦先生

「ジオラマ製作を進めたメンバーは、先の見えない地道な作業をする中で、何度も心が折れそうになったのではないかと思います。そういうときには励まし合い、困ったことがあればアドバイスをしてきました。その結果、完成した作品は本当に高いレベルで、いちばん上の賞を受けてもおかしくないものでした。
 彼らは、ひとつのことをやり切ってくれたことをとてもうれしく思います。そして、受験など次の目標に切り替えています」

 ひとつのことに打ち込み、やりとげることが大きな成長につながりました。

鉄道模型部の皆さん。鉄道模型を巡って熱心に会話が交わされています。

鉄道模型部の皆さん。鉄道模型を巡って熱心に会話が交わされています。

サレジオ学院中学校  

〒224-0029 神奈川県横浜市都筑区南山田3-43-1
TEL:045-591-8222

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