Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2021年神奈川版

コロナに負けない!私学のアクション

カリタス女子中学校

探究活動や学校生活に幅広くICTを活用し
「発信力」を高める

外国語発表会にて、幕末の諸外国との関連について、高校生がフランス語でプレゼンテーションしました。

発信力を意識した 特色ある取り組み

 同校では、今の時代に求められる「発信力」を意識しながら、多くの特色ある取り組みを推進してきました。創立当初から続く『英仏複言語教育』や豊富な海外研修など、多種多様なグローバル教育は同校の特色のひとつです。語学力はもとより、臆せず人前で話すコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力など、発信力のスキルアップも図ってきました。

 恒例行事の『外国語発表会』は、2019年度より外国語劇やスピーチのほかに、英語・フランス語によるプレゼンテーションやポスターセッションも加わり、より発信力を育む内容になっています。

 さらに2019年度からは、さまざまな探究活動に取り組む週1コマの授業「i-Time」をスタート。「問う」「調べる」「考える」「表現する」「振り返る」というサイクルを繰り返すことで発信力を育成しています。また、日頃の授業でも、理科の『研究レポート』や社会科の『高1年間研究レポート』などの取り組みでは、レポートの執筆のみならず発表を伴い、発信力を養います。

 これらの学びを支えるのが充実したICT環境です。

「グローバル化やデジタル化が進む今、発信力を高めるためには、ICTの利活用が重要です。本校では、生徒たちが普段からパソコンなどのデジタル機器を用いてレポートを執筆したり、発表用にスライドを作成したりしています。
 ライティングの授業では、課題のテーマについてインターネットで調べて、エッセイなどを書かせることもあります。全教室に電子黒板が設置され、デジタル教材を用いた授業はもちろん、生徒のプレゼンテーションにも活用されています。
 また、校内には生徒が自由に利用できるパソコンも用意されているので、生徒会の文書をまとめたり、メールでやりとりをしたり、さまざまな場面においてコンピュータやネットワークを利用する機会を設けています」(入試委員長/引地一男先生)

  
コロナ禍でICTの活用と発信力の向上が加速

「2020年度から中学全学年に一人1台のタブレット端末を導入しました。コロナ禍による休校中にオンライン授業を実施したことで、ICTを利活用した発信力がさらに向上しました」

 と引地先生は振り返ります。

「もともと2020年度から一人1台のiPadを導入する予定でしたので、教員が先行してiPadを導入して、授業での活用を研究するなど準備を進めていました。それが功を奏して、休校期間中も生徒たちの学びをしっかりとサポートすることができました」

 2020年のコロナ禍では、4月10日より正規の時間割どおりの授業をオンラインで実現しました。

「オンラインでもなるべく普段と同じように授業を進めたいと考え、『Zoom』を利用した双方向型の授業を行ってきました。チャット機能を使って、教員の問いかけに生徒が答えたり、生徒の質問に教員が答えたりする場面もありました。オンラインでディスカッションやグループワークを行った授業もあります。
 課題の配信・提出には『Google Classroom』(※1)や『Classi』(※2)などを活用したのですが、おとなしかった生徒がツールを活用して質問してきたり、チャット機能を使って発言が増えたりなど、前向きな変化が見られました」

 探究活動での調べ学習や協働学習、レポートの作成やプレゼンテーションなど、その他さまざまな場面でICTを取り入れてきた同校。一人1台の体制が整ったことでICTを活用した学びが着実に浸透し、自ずと一人ひとりの発信力向上につながることが期待されます。

※1 Google Classroom...クラウド型学習アプリ。課題配布や生徒による学習記録、教員と生徒間でのコメントのやりとりなど、多彩な機能を備えています。

※2 Classi...授業WEB動画配信やミニテストなど、さまざまな機能を備えた学習アプリ。

コロナ対策事例1
4月から1日7コマのオンライン授業を開始

 2020年の緊急事態宣言発令による休校期間中、同校では早くも4月10日から、試行期間として1日6コマの特別時間割で学年単位のオンライン授業を施行し、生徒にアンケートで授業の進め方について意見を求めました。そのアンケート結果を参考に、教員が研修を行い、今後の授業の進め方を再検討しました。そして、4月21日から正規の時間割(1日7コマ×週5日)で、クラス単位でのオンライン授業をスタートさせました。新入生である中1生には、4月13日にオンラインで新入生オリエンテーションを行い、4月14日よりオンライン授業を開始しました。

 オンライン授業期間中も、生徒たちがなるべく普段の学校生活に近い形で毎日を過ごせるように、正規の時間割に沿って双方向型の授業を実現。7時間目の後には終礼(ホームルーム)を行って、生徒の様子を確認。夕の祈りを全員で唱えて、一日を終えていました。


ICTでアクティブな学びを実現

 中1「英語」(Advanced Class)の授業。2人1組になり、Google Classroomを使って、オンライン上で互いに相手のことを英語で紹介する他己紹介を行いました。相手を紹介する原稿をGoogle Classroomに提出してコメントをもらい、手直しをしながら最終原稿を完成させていきます。

オンラインで英語で互いを紹介し合う取り組みを行いました。

オンラインで英語で互いを紹介し合う取り組みを行いました。

iPadを活用して「自分を表す1枚」という活動を行った中2「i-Time」の様子。iPadを活用して「自分を表す1枚」という活動を行った中2「i-Time」の様子。
休校中は、理科の実験もオンラインで行いました。休校中は、理科の実験もオンラインで行いました。
コロナ対策事例2
5月には個人面談や放課後活動もスタート

 5月7日~15日にはオンラインで担任による個人面談を実施。5月25日にはオンラインでの放課後活動も開始し、クラブや委員会、奉仕活動なども行われました。ほかにも、オンライン図書館や学習相談室なども用意されていました。


生徒の自主的な活動

 自分たちにできることを見つけようと、生徒たちによる奉仕グループが、オンラインでこれからの活動について話し合いを続けてきました(左)。
 各クラブ活動も、工夫しながらオンライン上で活動を行っていました(右)。自主的な活動は、コロナ禍においても育まれています。


オンラインで図書貸出

 同校では生徒が自宅からオンラインで図書館の蔵書を検索し、郵送で本を借りることができます。
本の貸出のほか、質問や相談、雑談なども自由にできる場です。

オンラインで図書貸出 同校では生徒が自宅からオンラインで図書館の蔵書を検索し、郵送で本を借りることができます。本の貸出のほか、質問や相談、雑談なども自由にできる場です。
未来への展望
コロナ後もICTをフル活用
各種オンライン講座を開講
オンラインで行われている土曜講座。配信しているのは英検対策講座準2級の講座です。フランス語検定対策講座も実施中。学年を問わず受講可能です。オンラインで行われている土曜講座。配信しているのは英検対策講座準2級の講座です。フランス語検定対策講座も実施中。学年を問わず受講可能です。

 2020年7月に登校が再開してからも、休校期間中に培ったオンライン授業のノウハウやICT環境を活かし、土曜日や放課後にオンライン講座を継続して開講しています。

「本校では夏休みなどの長期休暇や、土曜日、放課後などに受講できる希望者向けのオンライン講座を実施しています。主に中学生には英検対策講座やフランス語講座、高校生には大学受験対策に特化した講座などを用意しています。安全面にも配慮して、生徒が自宅に帰ってから、安心・安全な環境で集中して取り組めるよう、夜8時から開講する講座もあります」(引地先生)

PickUpTopics
すべての生徒が中高6年間で
1度は海外研修を体験できる体制へ

 希望者を対象とする多様な海外研修制度や、国内で行う国際講習など、グローバル教育プログラムが充実している同校。2022年度からは原則としてすべての生徒が、中高6年間で1度は海外研修を体験することが必須となる予定です。

「現在は難しい状況が続いていますが、2020年夏には海外の大学生とオンラインで対話する国際研修もスタートしました。今後もこのようなオンライン研修は続けていきますが、その一方で、オンラインで培ったことを実際に発揮する機会も、拡充していきます」(引地先生)

紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ