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私立中高進学通信

2025年4月号

自慢の学校行事みてください!

実践女子学園中学校

伝統を紡ぐ華やかなダンス
生徒を成長させる生徒運営の運動会

同校の名物「メイポールダンス」。ダンスの曲は、以前使用していた音楽テープが年月を経て使えなくなったため、エレクトーン奏者の手で再現された演奏を流しました。

同校の名物「メイポールダンス」。ダンスの曲は、以前使用していた音楽テープが年月を経て使えなくなったため、
エレクトーン奏者の手で再現された演奏を流しました。

 実践女子学園の行事は生徒主体で行われるものが多く、中学運動会もその一つです。

 2024年は夏の暑さを避けて11月に開催。審判・救護など各係をクラス担当者が務め、実行委員と連携して運動会を運営しました。

プログラムの表紙デザインは、校内の公募で選ばれました。閉会式ではプログラムデザイン賞として表彰。プログラムの表紙デザインは、校内の公募で選ばれました。閉会式ではプログラムデザイン賞として表彰。

 女子教育の先覚者・下田歌子先生によって1899(明治32)年に創設された実践女子学園。その4年後に移転し、新築されたのが現在の渋谷の地です。明治時代から同じ空間、同じ空の下で行われてきた同校の運動会は、2024年で116回を数えます。

「本校の中学運動会は縦割りチームで競うため、学年を越えたつながりが深まります。競技種目は学年ごとの参加になりますが、みんな自分と同じ色(組)のチームを一生懸命応援します」(運動会実行委員長/中3・Kさん)

「運動会実行委員は5月下旬に発足し、準備から当日の運営、後片付けまでを生徒主体で行います。毎週集まって話し合いを重ね、準備のために多くの時間と労力を割きます。自分たちでつくり上げる行事なので、生徒も思い入れが強いようです。実行委員の仕事は心身両面に厳しさを伴いますが、やりがいを感じて翌年も参加を希望する生徒が多いのです」(体育科/横倉美穂先生)

 一番の人気種目は、中3生の「メイポールダンス(花をたたえて)」。下田先生が導入したこのダンスは、中3生のみが踊ることを許された、下級生憧れの伝統的なダンスです。踊りながら高さ数メートルのポールに赤白のリボンを編み上げていくのですが、この日は強風のためリボンが乱れそうになりながらも、見事にきれいな編み込みを作っていました。

「中3生は夏休み前から練習を始め、一生懸命『メイポールダンス』に情熱を傾けています。運動会の最後を飾るのですが、踊る時間が近づくにつれ胸がいっぱいになり、泣き出してしまう生徒もいるほどです」(Kさん)

 ほかに大きな盛り上がりを見せたのが、「学年対抗リレー」です。みんなの期待を背負って、各学年の選抜メンバーがバトンをつなぎ、懸命に走ります。昨年に続き中2が1位という結果に、悔し泣きをする中3生の姿も見られました。

 閉会式では運動会実行委員長のKさんが「クラスで協力してやり切る力など、運動会で学んだことを今後の学校生活に活かしてください」と挨拶。保護者や先生方にも感謝の気持ちを述べるなど、全体に目を配るKさんの心遣いが印象的でした。

「運動会では、準備・招集・審判・救護係を各クラスから選出します。運動会実行委員が軸となって係に指示を出したり、進行状況を把握して報告したりするのですが、私は実行委員長として、どうすればみんなが指示どおりに動いてくれるかを考えました。運動会を通して、人をまとめる力や下級生への接し方などが身についたと思います。実行委員長を経験したおかげで、他クラスや他学年にも友達ができました」(Kさん)

「学年対抗リレー」では、大きな声援のなか、各学年が意地とプライドをかけて走りました。「学年対抗リレー」では、大きな声援のなか、各学年が意地とプライドをかけて走りました。
「みんなでジャンピング」の1シーン。前半は1人ずつ“8の字跳び”をクリアして、後半は大縄跳びに挑みます。跳ぶ順番が勝敗に影響するので、チームごとに作戦を練り上げました。「みんなでジャンピング」の1シーン。前半は1人ずつ“8の字跳び”をクリアして、後半は大縄跳びに挑みます。跳ぶ順番が勝敗に影響するので、チームごとに作戦を練り上げました。
「竹取り物語~女の戦い~」(棒引き)では、女子校だからこその熱戦を展開。各種目のルールも生徒たちが考えているので、より熱が入ります。「竹取り物語~女の戦い~」(棒引き)では、女子校だからこその熱戦を展開。各種目のルールも生徒たちが考えているので、より熱が入ります。
運動会実行委員の活動風景。一人ひとりが実行委員の自覚をもって、キビキビと動く姿が印象的です。次の競技を知らせる放送も、上手にアナウンスしていました。運動会実行委員の活動風景。一人ひとりが実行委員の自覚をもって、キビキビと動く姿が印象的です。次の競技を知らせる放送も、上手にアナウンスしていました。
中1の学年優勝に輝いた8組の生徒たち。笑顔が輝いています。中1の学年優勝に輝いた8組の生徒たち。笑顔が輝いています。
体育科/横倉美穂先生体育科/横倉美穂先生

「本校には下田先生が唱えた知育・徳育・体育という三本柱の教育理念があります。女性が社会進出をするうえで体を鍛えることも重要になると、本校では体育を大事にしてきたので、運動会も特別な行事となっています。メイポールダンスなど名物種目も見どころの一つですが、生徒たちが自主的に運動会を運営することに喜びを感じ、楽しむ姿にもぜひご注目ください」


運動会実行委員長/Kさん(中3)運動会実行委員長/Kさん(中3)

「昨年まで先輩方と一緒に運動会の準備をしてきましたが、先輩方はいつも先のことまで考えて行動されていました。その姿を思い出して、積極的に先生のお手伝いをするなど、次は何が必要になるかを考えて行動することを常に意識しました。実行委員長の仕事と両立しながら競技にも参加するなど、クラスの一員としての役割も果たすことができたと思います」

(この記事は『私立中高進学通信2025年4月号』に掲載しました。)

実践女子学園中学校  

〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
TEL:03-3409-1771

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