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私立中高進学通信

2024年4月号特集

創立100周年以上の伝統校

実践女子学園中学校

グローバル社会で光り輝く
若き女性の高き志を応援

校長/湯浅茂雄先生校長/湯浅茂雄先生

 本校の原点にあるのは、「若き女性の高き志」です。 1871年春、上京した16歳の下田歌子先生(校祖)は、故郷を離れる際、『綾錦 着て帰らずは 三国山 またふたたびは 越えじとぞ思ふ』との歌を詠みました。そこには「志を遂げることができないならば私は二度と故郷に戻らない」との強い決意が込められています。

 和歌の才能や学識を高く評価され、宮中に勤めることになった下田先生は、やがて天皇家より皇女教育を任されるようになり、2年間の欧米女子教育視察に赴きます。この時を境に下田先生の目は世界に開かれることになります。欧米諸国の開かれた女子教育の現状を目の当たりにし、わが国の発展のためには、広く一般庶民の女子教育の必要性を痛感したのです。帰国後、下田先生は女子教育普及と啓蒙のために、帝国婦人協会を設立します。本校の前身である実践女学校をはじめ、社会的自立をめざす女学校を次々と誕生させました。

 実は『帝国婦人協会設立主意書』を起草するにあたり、下田先生が認めた興味深い一文が遺されています。『揺籃を揺るがすの手は、以て能く天下を動かすことを得べし』です。「ゆりかごを揺らす手が世界を動かす」という内容です。本校ではこの一文を現代風にアレンジし、建学の精神として『女性が社会を変える、世界を変える』を掲げています。

 下田先生は実践女学校の理事に就任した際、『ときはなる 色も深めて ことくさに たちまさならむ やまとひめ松』との和歌も詠んでいます。「節操を守り信念をもって毅然と生きてほしい。外国の女性にも負けないで、日本の乙女たちよ」と、教え子に呼びかけています。

 実践女子学園の校歌の一説に『にほへやしまの外までも』があります。1932年に当時の下田校長によって改詞されたものです。「にほへ」は「光り輝け」という意味です。「日本を越えて世界までもあなたたちは光り輝きなさい」との熱いメッセージで、今も若き女性の高き志を応援している実践女子学園です。

沿革
1882年(明治15年) 校祖 下田歌子、前身である「桃夭学校」を麴町区一番地に創設
1899年 麴町区元園町に「実践女学校・女子工芸学校」を創設
1902年 「清国女子速成科」設置。清国各省より留学生の受け入れを開始
1903年 府下渋谷村常盤松(現在地)に校舎を新築、移転
1908年 下田歌子、実践女学校の全財産と私財を寄贈し、「財団法人私立帝国婦人協会実践女学校」を設立
1936年 下田歌子校長兼理事長逝去
1947年 新教育制度により実践女学校を改め、新制の「実践女子学園中学校」を設立
1999年 創立100周年
2007年 中学校帰国生入試開始
2008年 国際学級「グローバルスタディーズクラス(GSC)」開設(2018年よりGSCの募集停止。全クラスをグローバル化)
2019年 創立120周年
モットーは「志高く仕事をすること」=「志事」
グローバルな視点で新たな価値創出に貢献したい
富士通株式会社勤務宮澤有実さん(津田塾大学学芸学部数学科卒業)富士通株式会社勤務
宮澤有実さん
(津田塾大学学芸学部数学科卒業)

 実践女子学園を選んだのは、堅実・質素を旨とする教育理念に賛同したからでした。振り返れば在学中、「堅実・質素」というワードは折りに触れ言われ続け、生き方の大事な指針として身につきました。また礼法の授業をはじめ、毎日授業の前後で「礼」や「挨拶」を学んだことも大きく生きています。社会人になった今周囲の方からお辞儀の仕方が綺麗だと褒められることが多々あります。さりげないことですが、相手への敬意を払う上でも大切なことだと実感しており、それを学べた中高時代の経験はかけがえのない財産です。

 中学では水泳部、高校では吹奏楽部に所属し、授業以外は昼休みも放課後も部活動に全力で取り組んだことも懐かしいです。メンバーたちと一緒に日々切磋琢磨し、お互いを高め合った経験は、私の人生の糧になっています。

 実践女子学園はネイティブ教員が多いこともあり、英語の授業のみならず、日常生活の中でも自然と異文化コミュニケーションに触れる機会があります。また生徒一人ひとりに親身に接してくれる先生が多いことも魅力です。高校1年生の時に同じクラスになった交換留学生とは、お互いの母国について紹介し合ったり、会話したりすることで異文化理解に興味を持つきっかけをもらいました。就職後、会社制度を利用しJICA海外協力隊として西アフリカのセネガルに赴任し、現地の学校を巡回しながら、教育の質向上に向けた環境づくりに貢献しました。これより、持続可能な社会への意識が芽生えたと共に、それを自分事として考えるようになりました。この先も日本をはじめ、グローバルな視点を持ちながら、社会課題解決に向けて新しい価値を創出していきたいと考えています。そのためにも対話することを大切に、志高く「志事」をすることで、世の中を笑顔と感動で満たします。

「夢は叶えるもの」と実感できた模擬国連大会。
「やればできる」自信も芽生えました

 2023年11月に開催された『第17回全日本高校模擬国連大会』において、同校の生徒2名が優秀賞に輝きました。生徒会の先輩と後輩でもある2人は、ともにグローバル研究会に所属し切磋琢磨しています。

Kさん
全日本高校模擬国連大会の議題は『ロシアの侵略に起因するウクライナの人権状況』でした。私たちのチームはカザフスタン大使として参加しました。中立国という立場を逆に柔軟性がある強みと捉え、国際社会がより良い方向に向かうような発言を心がけました。

Iさん
他校の生徒と関わるので緊張しましたが、活動を通して「やればできる」と自信が芽生えました。「こういう言葉の表現の仕方もあるのか」と発見も大きかったです。

Kさん
ここ1〜2年ほど模擬国連大会に参加していて感じるのは、私のなかに政策を考える力が身についてきたことです。ただ英語は今まで以上に勉強しようと思っています。

Iさん
これからも先輩とともに“コツコツ積み上げていく姿勢”を大切にしていきたいです。

Kさん
「夢は叶えるもの」と実感した今回の経験を、ぜひ次につなげましょう!

高2のIさん(写真左)と高3のKさん。今回の結果を受け2024年5月には、高校模擬国連国際大会(ニューヨーク)に出場します。高2のIさん(写真左)と高3のKさん。今回の結果を受け2024年5月には、高校模擬国連国際大会(ニューヨーク)に出場します。
第17回全日本高校模擬国連大会で優秀賞を受賞した2人(渋谷区の国際連合大学にて)。第17回全日本高校模擬国連大会で優秀賞を受賞した2人(渋谷区の国際連合大学にて)。
実践女子学園中学校  

〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
TEL:03-3409-1771

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