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私立中高進学通信

2023年4月号

THE 母校自慢!~うちの学校のココが好き~

実践女子学園中学校

私の「やってみたい!」を叶えてくれる
中高での学びと出会いが
今の私を形づくっています

清水あかりさん(立教大学文学部史学科2年)

清水あかりさん(立教大学文学部史学科2年)

「女性が社会を変える、世界を変える」という建学の精神のもと、創立から1世紀以上にわたって女子教育を実践している同校。
生徒と教員の距離が近く、卒業後も多くの卒業生が同校を訪れ、教員との会話を楽しみます。
「今でも3カ月に1回は母校に顔を出す」という、卒業生の清水あかりさんにお話をうかがいました。

中学の授業がきっかけで
史学科への進学を決意
中2から高3まで続けた茶道部では、こつこつと稽古を重ね、高1で習事(ならいごと)、高2で飾物(かざりもの)の免状を取得!中2から高3まで続けた茶道部では、こつこつと稽古を重ね、高1で習事(ならいごと)、高2で飾物(かざりもの)の免状を取得!

 清水さんは現在立教大学の2年生。大学ではどのようなことを学んでいるのでしょうか。

「文学部史学科に在籍し、日本文化史やジェンダー史に興味を持って学んでいます。もともと歴史が好きだったのですが、中1の『日本文化実習』という授業で茶道、華道、和装着付けなどを体験したことがきっかけで日本文化史に興味を持ち、史学科に進むことを決めました。
 授業を通して好きになった茶道を、中2からは部活動として続けました。週1回、静かな茶室で先生に1対1でお稽古していただく時間は、私にとって癒しの時間でした。高2で部長を務めたのですが、文化祭でのお点前披露に向けた準備のことは忘れられません。70人近い部員のシフトを作成したり、顧問や講師の先生方と何度も話し合いを重ねたりと、苦労も多かったぶん、記憶に残る良い思い出になりました」

 卒業後も母校をよく訪れるという清水さん。先生方とはどんな話をするのでしょうか。

「今どんな活動をしているかという報告、進路や勉強の相談、世間話など、本当にいろいろな話をします。特に話したいことがなくても来ますが(笑)。中高時代の友人と遊ぶときには、駅ではなく母校で待ち合わせをすることもあります。私にとって母校は『第2の我が家』という感覚です。母校に何度も足を運んでいる卒業生が、私のほかにも数多くいます。それは『いつでも帰ってきていいのだ』と思わせてくれる環境があるからだと思います。そうした安心感の中で、人生の成長期である中高6年間を過ごせたことが本当にありがたいです。
 思い返せば、中高時代も休み時間や放課後になると職員室に行き、先生方との雑談を楽しんでいました。クラス担任の先生だけでなく、どの先生も気さくで話しやすい方ばかりでした。学習面はもちろん、部活動や委員会など、学校生活のすべてにおいて、先生方は常に私たちのことを考えてくださっていたと思います」

明るく開放的な図書館には
思い出がいっぱい!

 委員会活動にも熱心に参加していた清水さんは、こう続けて話します。

「私の中高生活は、図書委員会なしには語れません。6年間のほとんどを図書委員会に所属し、高2で委員長も務めました。業務量が多く、決して楽な委員会ではないのですが、自分たちで掲示物を作成したり、図書館に置く本を委員が選んで購入する『生徒選定』をしたりと、自分のアイデアを自由に実現できる環境がありました。さまざまな掲示物の作成を通して、見せ方の工夫や、誤字脱字など一文字にも手を抜かない根気強さが身につきました。
 約8万5千冊の蔵書を誇る母校の図書館は、今でもお気に入りの場所です。館内図や検索機が充実しているため、蔵書が多くても探している本を見つけやすいところも魅力です。学習のヒントとなる新聞スクラップや、図書委員によるおすすめ本コーナーなど、新しい知識と出会える仕掛けが散りばめられています。受験生の皆さんにも、学校説明会などの際にぜひ見ていただきたいです。『プレゼンテーションピット』と呼ばれるスペースは、大きな窓があり明るい空間で、みんなで意見交換がしやすいよう円形のソファが設けられており、リラックスできます。
 現在は高大連携の取り組みが進み、高校生は隣接する実践女子大学の図書館も利用できるそうです。私が在校時にはなかった制度なので、うらやましいです」

清水さんが在校時に開催された図書委員会のイベント、ビブリオバトル(本の紹介バトル)の開催報告パネルは、図書館で大切に保管されています。清水さんが在校時に開催された図書委員会のイベント、ビブリオバトル(本の紹介バトル)の開催報告パネルは、図書館で大切に保管されています。
高2の時に作成した、図書委員会の活動報告リーフレット。高2の時に作成した、図書委員会の活動報告リーフレット。
中高時代のさまざまな経験が
成長の糧に
実践女子学園創立120周年を記念して行われたJフェスの実行委員会にも参加。学外を含めた多くの人々と協働する難しさと楽しさを知りました。実践女子学園創立120周年を記念して行われたJフェスの実行委員会にも参加。学外を含めた多くの人々と協働する難しさと楽しさを知りました。

 中高時代で印象に残っている授業には、どのようなものがあるのでしょうか。

「中1と高3で行われる『礼法』の授業です。礼儀作法を重んじる実践女子学園独自のカリキュラムで、礼のしかたや和室への入りかたなど、美しいふるまいとマナーを学びます。厳しく指導していただいたおかげで、大学の先生から『とてもきれいなお辞儀だね』とほめていただいたことがあります。今思えば、礼儀作法についてきちんと教えていただく機会は、この授業が最初で最後だったかもしれません。社会に出る前に学べて良かったと心から感謝しています」

 今後の抱負と読者へのメッセージとして、清水さんはこう結びました。

「実は高校時代から、史学とともに映像制作にも興味を持っていました。さまざまな教科の授業で映像資料に触れる機会があり、高1の情報の授業の一環でテレビ局からのミッションに対しアイデアを考えたりする中で、映像が人に伝える有効な媒体であると感じたからです。大学選びの際、史学に進むか映像制作に進むかで迷い、先生方に相談したこともありました。現在は歴史学の勉強を進めるかたわら、映像技術系サークルの活動や映像制作会社での長期インターンに取り組んでいます。大きな会社ではないぶん、経営陣の仕事の様子を間近で見ることができ、経営面にも関心が生まれてきました。
 大学卒業後の道はまだ明確に決めていませんが、中高時代の私がそうしてもらったように、私も周りの人たちの背中を押せるような仕事に就きたいと思っています。今、私が充実した日々を送れているのは、中高時代にさまざまなことにチャレンジした経験があるからです。受験生の皆さん、受験勉強は大変ですが、それが豊かな経験の入口になります。その先にある最高の6年間をイメージして、頑張ってください」

(この記事は『私立中高進学通信2023年4月号』に掲載しました。)

実践女子学園中学校  

〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
TEL:03-3409-1771

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