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私立中高進学通信

2025年4月号

校長先生はこんな人!

横浜富士見丘学園中学校

生徒の主体性を尊重し
夢を叶えられる理想の学校へ

永川 尚文 (ながかわ・なおふみ)1989年、京都大学工学部土木工学科卒業後、東急不動産(株)入社。東急不動産キャピタル・マネジメント(株)を経て、2019年より学校法人富士見丘学園理事長に就任(現任)。2024年より校長に就任。日商簿記検定1級、1級建築士、中学高校教諭一種免許(数学)の資格を持つ。中高時代は将棋部で活躍し四段。大学時代はノルディックスキーに打ち込む。現在も毎日のジョギングは欠かさない。

永川 尚文 (ながかわ・なおふみ)校長先生
1989年、京都大学工学部土木工学科卒業後、東急不動産(株)入社。
東急不動産キャピタル・マネジメント(株)を経て、
2019年より学校法人富士見丘学園理事長に就任(現任)。
2024年より校長に就任。日商簿記検定1級、1級建築士、中学高校教諭一種免許(数学)の資格を持つ。
中高時代は将棋部で活躍し四段。大学時代はノルディックスキーに打ち込む。現在も毎日のジョギングは欠かさない。

不動産業界から
教育の世界へ

 本校が教育改革に着手した6年前から、理事長として学校の運営に携わり、2024年度からは校長を拝命しました。

 実は私は教員出身ではありません。企業勤務経験のほうが長いのです。大学卒業後は総合不動産会社に就職し、マンションやオフィスビルの建設企画や販売などの不動産開発に携わりました。その後は、不動産ファンドの運用会社に移り、投資家から集めた資金を不動産に投資し、その運用益を投資家に分配する不動産私募ファンドの仕事を経験しました。

 縁あって教育の世界に足を踏み入れることになり、2年間かけて通信課程で教員免許も取得しました。還暦近くの年齢で息子の同級生と一緒に3週間の教育実習に臨んだのは新鮮で楽しく、良い経験になりました。校長として今、生徒や先生方と対話しながらともに学校改革を進めていけることに手応えを感じています。これまでのビジネス経験を活かし、生徒の夢を叶える理想の学校をつくるべく、生徒のため保護者のために力を尽くしたいと考えています。

2025年度から完全共学化
選択制講座も充実

 今年の改革の大きなトピックは、中高完全共学化です。2019年より男女別クラス編成で共学化を進めてきました。現状でも中学在校生の男女比はほぼ半数ずつで、学校行事や生徒会活動などは男女合同で行っています。2025年度入学生からは、いよいよクラス編成も男女混合となります。社会に出れば、性別はもとより、年代や言語、文化の違う多彩な人々との交流が必須となります。性別に関係なくコミュニケーションできる力を育んでほしいと考えています。

 カリキュラムの改善と選択制講座の充実にも着手しています。本校は2024年度まで週3日、7時間目まで必修授業を設定していました。この時間を選択講座に変更し、生徒がより自由に学べるようにします。

 実はこれまでにも選択制の講座は導入していました。例えば中学生がチューターの支援のもと自学自習して学習内容の定着を図る「TERAKOYA」や、英検・IELTS(アイエルツ)対策講座、大学受験に向けた各教科の指導が受けられる校内予備校「Success塾」、自由参加型の英語交流スペース「グローバルセンター」、バイオリンや油絵を習える「Fujimigaoka Liberal Arts Program(FLAP)」などです。授業の予習・復習、学び直しやハイレベルな学習ができるAI教材やオンライン教材も導入しています。これまでは7時間目がネックになり、生徒は「学びたいけれど時間がない」状態が続いていました。そこを開放します。

 私が思い描く理想の学校像は、男女共学で、勉強はもちろん、文化祭や体育祭、海外への修学旅行などの学校行事が充実していて楽しい学校生活を送れ、生徒会活動や部活動にも打ち込める。そして中学・高校だけで国内外の大学進学に必要な実力を身につけられる、そんな環境があることです。

 そのためには、生徒が自分の興味や関心に沿った学習を自ら選び取ることが大切です。外側から「与える」指導で学びの動機付けを高めるのではなく、生徒の自主的な動機に基づいた学びを促すのが学校の役割ではないでしょうか。

生徒の夢を
応援する学校に

 さらに、生徒が「やってみたい」と思ったことを支援できる環境を整えたいと、2025年度中学入試から「特待生制度」を見直しました。筆記試験で一定の基準を満たした受験生には、入学金や授業料の免除をする3つの特待制度を用意しています。

 さらに、本校を第一志望とし、文化・芸術、体育活動等で一定以上の成果を収めた受験生を対象にした「S特待制度」も設けました。S特待で入学した生徒には、所属するクラブチームでの試合や遠征、外部での諸活動のために学校を休む場合は公欠扱いにします。

 部活動での試合以外は公欠と認めないというしばりは、生徒の夢を邪魔していることに他なりません。学校に生徒の夢を応援し、その実現に協力する姿勢があれば、生徒は学校生活や日々の学習も「頑張ろう」という気持ちになれるはずです。

 日本の将来は教育にかかっていると言っても過言ではありません。私はこれまでの仕事で、アジア各国の急成長を目の当たりにしてきました。どの国も教育に力を入れています。日本は悠長に構えている場合ではありません。スピード感と確実性をもって教育改革を進め、理想の学校を一つずつ実現していきます。飛躍を開始した本校にご注目ください。

[沿革]
1923(大正12)年に児崎為槌が創立した日の出女学校を前身とし、1932(昭和7)年、澁谷近蔵により富士見丘高等女学校として設立。「真の教育は魂の教育」の信念を建学の精神とする。教育方針の中心を「和」とし、校訓に「敬愛・誠実・自主」を掲げる。2023(令和5)年に創立100周年を迎えた。2024年には海外大学指定校推薦制度を導入。世界7か国80校の海外大学指定校に、高校3年間の成績と英語検定試験のスコアで合格できる制度で、卒業後の進路のグローバル化を進めている。

進学通信 2025年4月号
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