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私立中高進学通信

2021年神奈川版

注目!News and Topics

東海大学付属相模高等学校中等部

ICTを活用した多様な学びの実践で
デジタルスキルと豊かな人間性を育む

クラスを2つに分けた少人数制授業。生徒たちの発言の機会が多く設けられています。

クラスを2つに分けた少人数制授業。生徒たちの発言の機会が多く設けられています。

教育の質の向上を目的に
全校にICT環境を完備
土井崇司校長。付属高校のラグビー部を全国優勝に導いた指導者でもあります。土井崇司校長。付属高校のラグビー部を全国優勝に導いた指導者でもあります。

 デジタル技術に「使われる」のではなく「使いこなす」スキルは、現代社会を生きるうえで必要不可欠な能力です。「自らの人生を主体的に生きる力」を育む同校では、県内でも先駆けてICT教育を導入しました。全校生徒およびすべての教員が一人1台のiPadを持ち、全教室に電子黒板の機能を持った単焦点プロジェクターとWi-Fi環境を完備。授業はもちろん、生徒たちが主体となって行う学校行事や部活動など活用範囲はますます拡大しています。

 同校の特色の一つは、ほぼ100%の生徒が付属の高等学校へ進学すること。さらに約8割が東海大学へ進学するという、中高大の10年間の一貫教育を推進しています。

「受験をゴールとした詰め込み型教育ではないため、さまざまな面で余裕をもって興味のある学びを深められるところが一貫教育の利点です。ICT教育は基礎学力を養いつつ、感性を磨き、見聞を広げ、理解を深める多様な学びの実践にもつながっています」(土井崇司校長)

 たとえば英語の授業では、一つの単元が終了するごとに、海外にいる講師とマンツーマンのオンライン英会話を実施しています。生徒たちは授業で学んだ英文法や英語表現をフル活用し、約30分にわたって現地の講師とコミュニケーションをとります。こうした授業が年間20回ほど行われています。

「このシステムの導入によって、英語を『聞く』『話す』という実践の機会を、全生徒に等しく提供できるようになりました。画面を通して講師と一対一という状況になることで『たとえ間違っていても、自分の伝えたいことを英語で伝える』という自立した学習にもつながっています」(森 公法副校長)

 一方、国際的な視野と理解を養う「総合的な学習」では、ネイティブの講師を招いて、クラス全員で英会話を繰り広げる授業を展開。講師は教室を巡りながら生徒一人ひとりの発言に耳を傾け、プロジェクターから設問が投影された黒板に、生徒の発言を書き出していきます。

「プロジェクターで投影するスライドは、同じ教科の教員同士で議論をして作り込み、共有します。これによってすべてのクラスの教育の質が同等に保たれます。さらに教員が黒板に"書く"という行為によって、生徒は要点をつかみやすくなり、理解もより深まります。ICT教育において重要なのは、デジタルとアナログそれぞれの利点を上手に活用することだと考えています」(森副校長)

デジタルを適切に扱う能力が人間性を育む

 数々の部活動が全国レベルで活躍する高等学校が同じ敷地にある同校は、施設が充実した広大な校庭も魅力の一つです。理科の授業では生徒たちがiPadを手に校庭に飛び出し、ビオトープや敷地内の生態系を観察するカリキュラムも。「こんな昆虫がいた」「あの花が咲き始めた」と、クラスメートに自分の“発見”を報告し合う生徒たちの元気な声が飛び交います。

 土井校長は「中学時代は豊かな人間性を形成する最も大切な時期」として、ICT教育の導入によって、生徒同士のコミュニケーションが育まれる授業のあり方や、生徒一人ひとりの学習進度や心の動きを察知する教員の、生徒への向き合い方が、より洗練されていると語ります。

「若年層のネットリテラシーが世間的にも議論になっています。しかし、デジタル社会は不可逆的に進行するもの。相手の心情を尊重したうえで自らの考えを発信する能力は、今後ますます重要になっていくでしょう。デジタル機器の適切な扱い方とともに情操面もしっかりと養い、高校、大学、そして社会へと羽ばたく土台を作る。それが本校の3年間の学びでめざすところです」(土井校長)

教員が黒板とプロジェクターを併用するのと同様に、生徒たちもiPadを活用しつつ、ノートに手書きしながら学びを深めていく場面もあります。教員が黒板とプロジェクターを併用するのと同様に、生徒たちもiPadを活用しつつ、ノートに手書きしながら学びを深めていく場面もあります。
校庭でフィールドワークをしながら動植物をiPadで撮影。写真や観察記録を班のメンバーと共有し、レポートを作成します。わかりやすくまとめる力も養います。校庭でフィールドワークをしながら動植物をiPadで撮影。写真や観察記録を班のメンバーと共有し、レポートを作成します。わかりやすくまとめる力も養います。
ヘッドセットを付けて現地講師とのオンライン英会話に奮闘。「聞く」「話す」に集中できる環境が整備されています。ヘッドセットを付けて現地講師とのオンライン英会話に奮闘。「聞く」「話す」に集中できる環境が整備されています。
新制服で学園の新たな時代へ

 2023年に迎える開学60周年を前に、2022年度入学生から中等部・高等学校ともに制服が全面リニューアル。東海大学のイメージカラーである「東海ブルー」を基調に、相模らしさと品格のあるデザインが採用されました。ウール100%でありながら家庭でも洗濯ができる、シワになりにくいなど、高級感と手入れのしやすさを両立させた素材にもこだわっています。

 夏服にポロシャツが加わり、セーターは紺・青・グレーから色を選ぶことができ、生徒の規律性と自主性が尊重されています。

 女子のスカートはスコットランド・タータン協会の監修で制作された、同校オリジナルのチェック柄。“相模らしさ”という学園としてのブランドを訴求するとともに、この制服を着るにふさわしい人間になってほしいという思いが込められています。

冬服正装冬服正装
夏服夏服
夏服正装夏服正装
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