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私立中高進学通信

2023年神奈川版

卒業生が語る 私の成長Story

東海大学付属相模高等学校中等部

患者さんやそのご家族の心に
寄り添える看護師になりたい

東海大学 医学部看護学科3年 金森 美桜さん

東海大学 医学部看護学科3年 金森 美桜さん
「医療従事者に求められるものは、思いやりと気遣いです。
どんなに多忙な日々でもそのことを忘れないように私は『一日一善』という言葉を大切にしています」(金森さん)

同校は東海大学のスケールメリットを活かし、社会に対する強い使命感と豊かな人間性を備えた人材を育成しています。そんな同校で勉強と部活動の両立を果たし、現在、看護師をめざす金森さんにお話を聞きました。

体操競技部に入部
その絆は今も続く
体操競技部の部員たちとは今も食事やキャンプに行くなど、親しい交流が続いているという金森さん。体操競技部の部員たちとは今も食事やキャンプに行くなど、親しい交流が続いているという金森さん。

「私が大学受験を迎える2021年に、これまでのセンター試験に代わって共通テストが導入されることになりました。それを知った母は、『大学入試が大きく変わるのではないか?』と不安を抱いたようで、私を中学から大学付属校に入れたいと考えました。

 東海大相模を私に勧めたのは、父が東海大学の卒業生だったこと、両親ともに高校野球が好きで、甲子園大会の常連校であるこの学校を応援していたことが理由です。私も東海大相模について調べ、この学校で学びたいと思うようになりました。中学で海外研修が用意され、6年間を通じて毎月のように行事が開催されていることを知り、楽しそうだと思ったからです」

 念願の同校に入学した金森さんは、体操競技部に入部。東海大学建学の地である静岡を訪問する錬成旅行や、保育実習、ハワイ研修、合唱コンクールなどの行事を楽しみながら、高3の引退まで同部での活動を続けました。

「体操競技部は中1から高3まで6学年が合同で活動します。多い時には中高合わせて部員が60人くらいいました。家族よりも先輩や後輩と過ごす時間が多くなるため、縦の絆が強くなりますし、その絆は大学まで続きます」

 金森さんは中等部時代に県大会へ出場。高校では、部員たちにアドバイスを与える指示役として、体操競技部の部長をサポートしました。

「私が東海大学の看護学科に入学した時には、体操競技部でともに練習に励んだ先輩方が看護学科や医学科で学んでいました。大学生になったばかりの時期に心を許せる先輩方が大勢いたので、安心できたことを覚えています」

1日看護体験が
将来を決めるきっかけに

 金森さんはなぜ看護師をめざそうとしたのでしょうか?

「きっかけは高1の時の職場体験です。職場のひとつに東海大学医学部付属病院があり、そこで1日看護体験ができました。クラスの友達の多くが参加するというので私も希望したのがきっかけです。体験先の病院では看護師の制服を着用し、”シャドーイング”といって看護師の後ろに影のようにつきながらその仕事に触れます。

 これまでクリニックや小児科の小さな病院しか知らなかった私が、入院病棟で治療を受ける患者さんの様子も目にすることができました。1日だけの体験でしたが、看護師という職業の輪郭が鮮明になり、社会に大きく貢献できることがわかりました」

 同校の生徒の約80%が東海大学の各学部へと付属推薦制度を利用して進学します。各学部には枠があり、希望する学部に進めるかどうかは定期試験の結果や『基礎学力定着度試験(以下、基礎学)』の総合成績などによって決まります。『基礎学』とは、高校で毎年4月に実施される主要5教科の試験です。

 体操競技部で培った集中力や持久力を活かし、学業と部活動を両立させていた金森さんは、定期試験や『基礎学』で優秀な成績を収めていました。人気の学部に進めるチケットを手にした金森さんの心には、高1の1日看護体験の記憶がよみがえりました。仕事の素晴らしさは看護体験で知りましたが、一人前の看護師となるには何度も壁にぶつかると聞いていたことから、金森さんは担任の教員と面接を重ねて、看護学科に進学することを決めたそうです。

高度救命救急センターの
看護師になることが夢

 現在、東海大学医学部看護学科3年生の金森さんは、体操競技部での経験を糧にして勉強や実習に励んでいます。

「東海大相模での学校生活や体操競技部の活動から学んだものは、挨拶や声かけ、そしてチームワークの大切さです。大学ではひとつの病例をテーマにして、どうすればより良い看護ができるのかについて、グループでディスカッションをするなどチームラーニングが重視されています。また、大学卒業後、看護師として医療現場に出れば、医師や薬剤師など医療従事者との連携を図りながら看護に当たります。そして、患者さんだけでなく、そのご家族の心にも寄り添える看護師になることが求められます。医療現場でも、体操競技部の部員たちと心をひとつにして練習に打ち込み、達成感を分かち合った貴重な経験を活かしていきたいと考えています」

 そんな金森さんの目標は、1日看護体験で訪れた東海大学医学部付属病院で働くことです。

「この病院は高度救命救急センターの認定を受けていて、『三次救急』と呼ばれる医療に力を注いでいます。『三次救急』とは、交通事故や心疾患、脳疾患などで生命に関わる重症患者の方々に対応できる高度な救急医療体制のことです。そのために医師や看護師を救急現場に運ぶドクターヘリがあります。このドクターヘリに搭乗する看護師が、フライトナースです。私は看護師としての経験を積み上げて、いつかは医療現場の最前線と呼ばれる高度救命救急センターでフライトナースとして患者さんの役に立ちたいと思っています」

恩師からの応援メッセージ
自分を信じて行動する姿勢を
これからも大切に
中3当時、担任を務めた社会科の関根章文先生と。当時の思い出を懐かしそうに語ってくれました。中3当時、担任を務めた社会科の関根章文先生と。当時の思い出を懐かしそうに語ってくれました。

 行事や部活動に全力で取り組むことにかけて、金森さんは類まれな才能を発揮していました。印象に残っているのは、中3で3日間にわたって行われた職場体験です。相模原市のコミュニティ放送局である『エフエムさがみ』を訪れていた金森さんは、番組に出演して学校生活について元気いっぱいに語っていたのです。出演は予定外の出来事だったので、私たち教員は驚きました。金森さんは自分を信じて行動できる女性です。その姿勢を大切にして、多くの人たちを笑顔にできる看護師になってほしいと願っています。(学年主任・社会科/関根章文先生)

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