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私立中高進学通信

2022年4月号

目標にLock On!! 私の成長Story

東邦大学付属東邦中学校

高い志を胸に抱いて
学習や部活動に打ち込んだ6年間

幼少期から医師になりたいと思っていた中嶋さん。同じように小さな頃からプログラミングに興味があり、高校時代に起業したいと考えていた長谷さん。2人は学校生活を心から楽しみながら、高い目標を実現させました。
千葉大学 医学部医学科1年 中嶋 汐音さん 東京工業大学 情報理工学院1年 長谷 叶さん

千葉大学 医学部医学科1年
中嶋 汐音さん(右)と

東京工業大学 情報理工学院1年
長谷 叶さん(左)

多様な海外研修で
将来の夢を描く
「スケッチブックに書いた英文は『常識にとらわれるな』という意味のスティーブ・ジョブズ氏の言葉です」(中嶋さん)「スケッチブックに書いた英文は『常識にとらわれるな』という意味のスティーブ・ジョブズ氏の言葉です」(中嶋さん)

「私が子どもの頃に通っていた病院の先生が優しくて、ずっと医師に憧れていました。また、父も整形外科医のため、患者さんと接する姿を目にすることが多かったので、物心がついたときには医師になろうと決めていました」

 そう振り返る中嶋汐音さんが同校に入学した理由は2つ。一つはお姉さんが通っていたこと、もう一つは同校が医学部へ進学者を輩出していることです。

 一方、長谷叶さんは高校生になるとプログラミングやAIの知識や技術を活かして起業をしたいと思うようになったそうです。その夢を叶えるために、大学で経済学や経営学、または情報工学を学ぼうと考えたと語ります。

「東京工業大学は、四大学連合によって一橋大学と連携しています。そのため、東工大で情報工学の研究をしながら、経済学も履修できます。そこで東工大の情報理工学院へ進学しました」

 そんな2人の進路意識に大きな影響を与えたのが、同校の国際理解教育です。同校には数多くの海外研修が用意され、中嶋さんは中3と高1のときに『オーストラリア研修』に参加しました。

「高1の『オーストラリア研修』では、クイーンズランド大学海洋研究所を訪れました。そこで現地のスタッフの方から、海洋ゴミが生態系にどのような悪影響を及ぼすかを学んだのです。実際に海岸でゴミを拾い、その数や種類を調べました。私は中3の頃からSDGsに関心があったので、この体験はとても刺激になりました。そして医師になったら、海外へ行き、現地の人たちのために貢献したいと思うようになったのです」

 長谷さんは中3のときに『シンガポール研修』に参加しました。

「シンガポールでは現地校の授業を、在校生とバディを組んで受けます。その学校では生徒が1人1台のPCを持ち、授業で活用していました。それを見て僕は驚きました。当時の日本は今ほどICT教育が盛んではなかったためです。僕はこれからの教育にも情報機器が必要であり、ここにビジネスチャンスがあると確信しました」

ともに成長した仲間との絆を大切にしたい
サッカー部顧問の岡田美秀先生(写真右)と長谷さん。思い出がいっぱいのグラウンドで撮影。サッカー部顧問の岡田美秀先生(写真右)と長谷さん。思い出がいっぱいのグラウンドで撮影。

 貴重な体験を積み重ね、目標に向けて学習に力を注いだ2人でしたが、コロナ禍による休校という逆境に見舞われてしまいました。高3の春から初夏にかけて通学できなくなったのです。

 中嶋さんは「しばらく友達と一緒に勉強できないと思うと、寂しかった」と振り返ります。こうした不安を和らげるために開かれたのが、オンラインミーティングです。導入したのは平岡俊明先生でした。中嶋さんが高1のとき、長谷さんが中3〜高2のときの数学の先生です。

 オンラインミーティングでは、平岡先生が、中嶋さんら参加した生徒に声援を送り、一人ひとりの声に耳を傾けたそうです。このミーティングをきっかけにオンライン自習室が誕生。中嶋さんは友人たちと入室して学習に励みました。

 長谷さんもWeb会議ツールを使ってオンラインで友人たちと会話を楽しみ、受験勉強の息抜きをしたといいます。

 その結果、中嶋さんと長谷さんは高い目標を達成しましたが、中高6年間を学習だけに費やしたわけではありません。部活動や行事を心から楽しみました。

 中嶋さんは中1から6年間、テニス部に所属。長谷さんは中学3年間、サッカー部でセンターバックを務めました。長谷さんが中3のとき、サッカー部は習志野市の大会で優勝を果たします。

「次の試合のことを考えながら励む練習は、楽しいひと時でした。中学校最後の試合となった市の大会で勝てたことは、最高の思い出です」

 そう語る長谷さんは、現在、体育会である「東京工業大学サッカー部」に所属しています。長谷さんの文武両道の精神は大学生活にも受け継がれています。

 そんな長谷さんと中嶋さんは高2のときに同じクラス。この年の銀杏祭(文化祭)では、クラスでVR(バーチャル・リアリティー)の体験コーナーを教室に設けたといいます。

 そして、2人とも卒業してから同校の素晴らしさを強く再認識したと語ります。

「この学校の建学理念は『自然・生命・人間』の尊重です。卒業後、私は特に『人間』という言葉を強く意識するようになりました。『人間』とは『人と人との絆』も意味していると思います。私はこの学校でかけがえのない友達がたくさんできました。多感な10代をともに過ごし、成長した仲間たちです。この絆をこれからもずっと大切にしていこうと思っています」と中嶋さん。

「東邦大学付属東邦の理科の授業では、全員が基礎だけではなく応用も学ぶカリキュラムとなっています。大学には『生命科学基礎』という授業があり、高校で生物を取っていない学生が悪戦苦闘しています。でも、生物を学んだ僕は講義の内容が深く理解できます」(長谷さん)

恩師からの応援メッセージ
文学や芸術など幅広い分野を
学んで見識を広げてほしい
恩師の平岡俊明先生を囲んで。恩師の平岡俊明先生を囲んで。

 中嶋さんは明るくて、多くの友達に恵まれていました。長谷さんは、自分の考えや信念をしっかりもち、それを言葉にできる生徒でした。2人には、理系だけでなく、文系の人たちとも積極的に交流し、意見に耳を傾けて、自分の考えをさらに深めてほしいと思っています。

 以前、医学部へ進んだ先輩の家に私が伺ったとき、本棚にイタリア語の書籍が並んでいたのを見て感動したことがあります。このように中嶋さんも長谷さんも、文学や芸術など幅広い分野を学び、見識を広げてほしいですね。そして誰からも尊敬される、豊かな人間性をもった人間になってほしいと願っています。(平岡俊明先生)

進学通信 2022年4月号
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