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私立中高進学通信

2021年神奈川版

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自修館中等教育学校

グローバルユース国連大使に選出された2名
国際問題にかける熱い想いを語る

写真左から高1学年主任の渡辺一樹先生、グローバルユース国連大使に選ばれた入野真緒さんと稲垣綾香さん(ともに高1)。

写真左から高1学年主任の渡辺一樹先生、グローバルユース国連大使に選ばれた
入野真緒さんと稲垣綾香さん(ともに高1)。

2015年から
高校生国連大使を輩出
器楽部の先輩に誘われてJICに入ったのがGY国連大使を知るきっかけだったと話す入野さん。器楽部の先輩に誘われてJICに入ったのがGY国連大使を知るきっかけだったと話す入野さん。

 公益社団法人日本青年会議所が主催している「JCI JAPANグローバルユース国連大使育成事業」。SDGsに対する認識を深め、目的達成に向けて自発的に行動できる人材の育成を目的に2011年から行われているプロジェクトで、全国から選ばれた約50名の高校生を対象に世界的な問題を解決するための研修を行い、地域での国際協力活動を推進しています。

 このグローバルユース国連大使(以下GY国連大使)を2015年から輩出している同校。2021年度のGY国連大使に選出された高1の入野真緒さんと稲垣綾香さんに話を聞きました。

授業や部活動をきっかけに
GY国連大使をめざす
稲垣さんは、「探究」の授業をきっかけにジェンダー平等の問題について学び始めたと話します。稲垣さんは、「探究」の授業をきっかけにジェンダー平等の問題について学び始めたと話します。

「先輩からJIC(自修館インターアクトクラブ)に誘われて、SDGsなどの国際的な問題に興味をもつようになりました。JICでGY国連大使の活躍を間近に見て、私も応募を決めました」(入野さん)

 JICは、GY国連大使が取り組む話題に興味や知識をもつ生徒のために立ち上げられた同好会です。経済的な理由から生理用品が入手困難な状態にある「生理貧困」の問題に取り組む入野さんは、これまでJICの活動としてカンボジアへ寄付するための布ナプキンの制作や、オーガニックコットン製品を扱うメーカーによる出張授業の招致などを行ってきました。

「私は『探究』の授業でジェンダー平等の問題に関心をもち、もっとたくさんの人と話をしてみたいと思って応募しました」

 そう語るのは稲垣さん。実は稲垣さんは、地元の青年会議所を通しての応募ではGY国連大使に選出されませんでした。それでも思いを止められなかった稲垣さんは持ち前の行動力を発揮し、自ら他地域の青年会議所に飛び込んで日本青年会議所への推薦を取り付けてGY国連大使に選ばれました。

「昨年『探究』の授業で、ジェンダー平等について生まれて初めて論文を書きました。今は次の論文に向けていろいろな人にインタビューを始めています。一番興味がある“ジェンダーと教育”について書こうと思っているのですが、そうした成果もGY国連大使としてより多くの人に知ってもらいたいです」(稲垣さん)

 彼女たちのこうした行動は、JICの活動や『探究』の授業に触発されたものであり、GY国連大使を務めた先輩たちの活動の成果だと高1の学年主任を務める渡辺一樹先生は言います。

「2015年に本校から初めて国連大使が出た時は、生徒による自発的な応募がきっかけでした。当時は『少年少女国連大使』という名称でしたが、学校での発表で、生徒はもちろん我々教員の間でもSDGsへの関心が急速に高まっていた時期でした。私自身もその後さまざまな研修会などに参加し、周りの先生方とも協力して、教員が率先してSDGsについて生徒たちとともに学ぶようになりました」

さまざまな方法で
高校生国連大使をバックアップ
「“自学・自修・実践できるグローバルな人材の創出”という教育目標の観点からも、本校ではGY国連大使をバックアップしています」と話す渡辺先生。「“自学・自修・実践できるグローバルな人材の創出”という教育目標の観点からも、本校ではGY国連大使をバックアップしています」と話す渡辺先生。

 同校では、GY国連大使への活動についても積極的に応援しています。

「選考に提出する作文の添削や英語1分スピーチの原稿チェックなどに各教員が協力しています。近隣の小中学校でGY国連大使の発表の場を設けるサポートもしていますし、本校の終業式などでGY国連大使の活動をプレゼンする場も設けています。プレゼンを聞いた後輩たちの中には、『次は自分が』と触発される生徒もいるようです」(渡辺先生)

 これからGY国連大使として活動を始める2人に、今後の抱負と将来の夢を聞いてみました。

「研修会が終わると地域での活動が始まりますが、国連大使になることでもっと多くの人に私が調べていることを広められればと思っています。将来は、教育や医療などの技術をもって他国に行って活動できる、国と国をつなぐ仕事をしたいですね」(稲垣さん)

「“生理貧困”は途上国だけでなく先進国でも重要な問題なので、社会にもっと広く知ってもらうことで解決のきっかけを作りたいです。将来は、大学で社会学を学んで、ジェンダーや生理貧困の問題の深い部分を勉強したいと思っています」(入野さん)

 2人のGY国連大使の、今後の活躍に期待しましょう。

オーガニックコットン製品を扱うメーカーによる出張授業の際に、入野さんが作ったレジュメ。「エシカル消費」「生理貧困」などについて、わかりやすく解説されています。オーガニックコットン製品を扱うメーカーによる出張授業の際に、入野さんが作ったレジュメ。「エシカル消費」「生理貧困」などについて、わかりやすく解説されています。
JICで行われた布ナプキン制作のワークショップの様子。JICで行われた布ナプキン制作のワークショップの様子。
ワークショップで作られた布ナプキンは、カンボジアへ寄付されます。ワークショップで作られた布ナプキンは、カンボジアへ寄付されます。

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