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私立中高進学通信

2023年神奈川版

注目! News and Topics

藤嶺学園藤沢中学校

独自の中高一貫教育で
打たれ強い心と探究力を育む

「質実剛健」「勇猛精進」という建学の精神のもと、国際社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成をめざす林学校長先生。

「質実剛健」「勇猛精進」という建学の精神のもと、
国際社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成をめざす林学校長先生。

思いやりと日本文化を学ぶ
伝統の茶道教育

 藤沢の名刹、時宗総本山遊行寺にあった僧侶養成機関「時宗宗学林」を前身とする同校。情操豊かな人格の育成をめざして1915年に創立された伝統ある学校です。この春、新校長に林学先生が就任されました。勤続37年となる林校長先生に、これから同校をどのように導いていこうとお考えか、お話を伺いました。

「生徒に身につけてほしいのは、失敗しても立ち上がる力です。何かに挑戦して一つのことを究めようとする時、途中で壁にぶつかることもあるはずです。それでも挑戦を続けるようなしなやかな心を、中高6年間で培ってほしいと思います」

 同校は、中1から高2まで茶道と剣道、高2で陶芸を必修科目とする独自の中高一貫教育で、豊かな心と個性を育みます。なかでも茶道は日本の伝統文化を知る重要な学びと位置づけています。

「昨年、アメリカのバイデン大統領が来日した際、岸田総理が茶席を設けたというニュースがありました。おもてなしの心や日本文化の美しさを伝えたかったのでしょう。生徒たちは茶道の授業を通して、相手を思いやる心、美しい所作、そして国際社会を生きるうえで欠かせない自国文化への理解など、多くのことを学びます」

 その集大成として開催されるのが、中3の卒業茶会と高2の修了茶会です。保護者を招いてお点前を披露する催しで、修了茶会では陶芸の授業で生徒自らが焼いた茶碗で保護者をもてなします。いつもとは違うわが子の一面に触れて涙する保護者も多く、毎回感動的な雰囲気に包まれるそうです。

中学から高校へとつながる
探究の学び

 高校では、新しい学習指導要領のもと、2022年度より「探究の授業」がスタートしました。林校長先生は昨年まで高校教頭として探究プログラムの構築に携わってきました。

「高校の探究プログラムには3つの柱があります。1つめは、茶道の学び。2つめは、遊行寺で写経をしたり僧侶の講話を聞いたりする学林の学び。そして3つめは、自分自身で課題を発見し解決策を見いだす探究プロセスの体験です。それらを必修としたうえで、金融リテラシー、高大連携プログラム、インターンシップなどから自由に選べる多彩な講座を用意しています」

 同校では、高校の探究授業が始まる以前から、中学で探究につながる学びに取り組んできたそうです。中1は横浜自主研修で、みなとみらいと関内エリアの先端企業や歴史的施設を訪問し、そこで学んだことを研究発表会でプレゼンテーションします。中2は東京自主研修と研究発表会を実施。そして中3では、過去2回の研究発表をベースに、自分が関心をもった事柄について調査し、6000字の論文にまとめて展示・発表をする卒業研究レポートに臨みます。

「卒業研究レポートは、中学が開校した22年前から続くカリキュラムです。このたび高校に探究プログラムが導入されたことで、中学の学びを発展させる場ができたことを大変喜ばしく感じています」

 林校長先生は、探究の学びが生徒にどのような成長をもたらすことを望んでいるのでしょうか。

「中学生のうちは、まず自分の『器』を広げることが大事です。さまざまなことを見聞きし、未知の体験をすることで『器』が大きくなり、のびのびと自己実現できる土台が整います。そして高校の探究プログラムを通して進みたい道を見つけ、目的意識をもって大学入試に臨むきっかけにしてほしいと思います」

中1から5年間、全員必修となる茶道の授業。何事にも落ち着いて対処できる精神を養います。中1から5年間、全員必修となる茶道の授業。何事にも落ち着いて対処できる精神を養います。
中1と中2の終わりに実施される研究発表会。自主研修で得た「気づき」をベースに、多彩な発表が行われます。中1と中2の終わりに実施される研究発表会。自主研修で得た「気づき」をベースに、多彩な発表が行われます。

総合学習の一環で行われる東京自主研修。東京都内の文化施設訪問などの経験は、生徒にとって大きな刺激になります。総合学習の一環で行われる東京自主研修。東京都内の文化施設訪問などの経験は、生徒にとって大きな刺激になります。
研究発表会では、研究成果を人前でわかりやすく発信することの面白さと難しさを経験します。保護者も見学に来るため、緊張もひとしおです。研究発表会では、研究成果を人前でわかりやすく発信することの面白さと難しさを経験します。保護者も見学に来るため、緊張もひとしおです。
遊行寺の惣門として親しまれている冠木門。生徒たちは、「四十八段」と呼ばれる石段を上り下りして登下校します。遊行寺の惣門として親しまれている冠木門。生徒たちは、「四十八段」と呼ばれる石段を上り下りして登下校します。
藤嶺生のあるべき姿を
「ト」「ウ」「レ」「イ」の頭文字に込めて
林学校長先生林学校長先生

「本校にはこういう生徒がたくさんいる。また、こうであってほしい」という願いを込めた“藤嶺生をあらわすことば”を考えました。本校がどんな学校なのか、感じ取っていただけるのではないかと思います。

《ト》トップをめざす向上心
《ウ》生み出すチカラ創造力
《レ》礼儀正しい謙虚な心
《イ》一途に頑張る勇猛精進

『勇猛精進』という言葉は、仏教語から引用した本校の建学の精神です。猛烈にやる気を起こし、あらゆる困難に負けず、大きな目標を達成するために一生懸命努力するという意味です。これを合言葉に、やる気に満ちあふれた6年間を過ごしましょう!

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