私立中高進学通信
2026年1月号
生徒の主体的な活動にフォーカス
昭和女子大学附属昭和中学校
自分たちで考え、仲間と創る
“昭和”生徒会活動の挑戦
光葉会役員の皆さん。左から教養部委員長のT・Yさん、中央委員会副委員長のI・Rさん、
中央委員会委員長のI・Rさん、中央委員会副委員長のI・Eさん、
文化部委員長のK・Sさん。皆さん高2生です。撮影場所は約4万3千冊の蔵書を有する中高図書館。
同図書館は授業や探究学習の拠点でもあり、「国連と図書館のゆるやかにつながるネットワーク」にも参加しています。
主体的に考え、仲間とともに動く力を育む同校では、“自ら考えて行動する”生徒会活動を2024年度より改革。生徒の声が学校を動かしています。変革にチャレンジする光葉会役員のメンバー5名に話を聞きました。
中央委員会の新体制で
より主体的な活動へ進化
『世の光となろう』の建学精神のもと、自律と協働の校風が根づく昭和女子大学附属昭和。『本科』『グローバル留学』『スーパーサイエンス』の3コース制で、世界に目を向けた探究活動やグローバル体験、キャリア教育を展開し、未来を担う力を育てています。
同校の生徒会組織は、在校生と卒業生、教員全員も参加する自治組織『光葉会』の一環として活動しています。一般的な生徒会執行部の役割を担う「中央委員会」と、全学年のクラス代表からなる「文化部」「教養部」「厚生部」「代表部」「保健部」「体育部」といった専門部署により組織化されています。
中央委員会は学校の仕組みそのものにも働きかけ、校則の改定にも挑戦。生徒の声を教員に届ける役割を果たし、「明日も来たくなる学校」の実現を一番に考えながら、熱心に委員会活動に取り組んでいます。
さらに生徒たちが主体的に責任をもって動ける組織にしようという目的から、2024年度より大きな変革を実践。これまでクラス代表から選出していた中央委員会のメンバーを、2024年度より立候補制に変更し、全校選挙によって選ばれたメンバーが運営することとなりました。
「2024年度からGoogleフォームを活用した『意見箱』を設置し、広く生徒から校則への要望を集め、そのなかから中央委員会内で議論し、顧問の先生とも相談を重ねてピックアップしたものを提案書にまとめています。
年度末に私たち中央委員会が企画・運営する光葉会総会(生徒総会)に諮り、全校生徒の3分の2以上の賛成を得て初めて校則の変更が採択される仕組みです。
髪型に関する規則の変更、授業中の水分補給、校内の憩いの場『Chill』での飲食を可能にするなど、いくつもの改定を実現してきました。ルールメイキングを実現してきた他校の生徒会にもアドバイスをもらい、今年度も新しい校則改定の提案書を作成中です」(中央委員会委員長I・Rさん/高2)
「中央委員会の活動を通じて、一つの企画が多くの人とのやり取りを経て形になるプロセスを楽しみながら、困難があっても最後までやり遂げる忍耐力が身につきました」中央委員会副委員長I・Rさん/高2
中央委員会の生徒が中心となって行う光葉会総会。2025年3月には、オンラインで実施されました。スライドの作成や会の運営は、全て生徒主体で実施しています。
「中央委員会の活動を通して得られたのはディベート力です。考え方もとても柔軟になり、より多くの意見を取り入れて最適な提案ができるようになったのが最大の成長です」中央委員会委員長I・Rさん/高2
広報部門を新設
『中央委員会新聞』を発行!
中央委員会ではその時々の活動内容に応じて、イベント部門、他校連携、広報部門、意見箱部門、学校生活部門などの役割分担を行い、さまざまな課題に取り組んでいます。
「新しく広報部門をつくり、光葉会からのお知らせや、私たちの活動状況を伝える『中央委員会(セントラル)新聞』をGoogle Classroomに掲載しています。友達に『中央委員会では今、何をしているの?』と聞かれた時、『セントラル新聞を見て!』と答えられるようになりました」(中央委員会副委員長I・Eさん/高2)
「新聞の存在によって委員会の活動が全生徒に伝わりやすくなったことから、Google Classroom内の『意見箱』への投稿も増えています。投稿で一番多いのは細かな校則改定です。実現が難しい改定もありますが、先生方も私たちの意見をよく聞いてくださるので、相談もしやすいです。そのような背景もあり、実際にたくさんの校則改定を実現することができました」(中央委員会副委員長I・Rさん/高2)

「もともと内気な性格でしたが、全校生徒の前で話す機会を得て、
意見を言えるようになりました。
活動のあらゆる場面で成功体験を積むことで、自分に自信がつきました」
中央委員会副委員長I・Eさん/高2
文化と教養が息づく日常
専門部が描く豊かな生活
中央委員会と連動する各専門部も、生徒が主体性と責任感をもって活発に活動しています。今回取材を受けている「文化部」「教養部」の活動も多岐にわたります。
「文化部の活動は幅広く、校内の“なんでも屋”のような存在です。毎週土曜日に図書室の当番を担って読書の機会を提供したり、新春かるた会などイベントの運営をしたり、『Chill』に置かれた自動販売機の管理なども行っています。
毎年11月に開催される昭和祭(⽂化祭)では、地域のパン屋さんに協力を仰いで生徒考案のオリジナルパンを販売したり、フリーマーケットを開催したり、地域との関わりを大切にした活動もしています。
毎月、校内行事や身近な話題を提供する校内新聞『スクープ昭和』も制作します。新聞班がしっかりと取材やインタビューも行い、情報量の多い“新聞”としてつくり込んでいるので、とても評判が良いのが自慢です」(文化部委員長 K・Sさん/高2)
教養部は、学年を越えた学びを目的に、学習面のサポートも行います。
「教養部は、英語テストの対策問題を作成するなど皆の学力向上に役立つ学習サポート、七夕祭やハロウィンパーティーなどのイベント運営、毎年2月に行う総合探究発表会の企画・運営の3つが活動の主体です。
総合探究発表会は、1年間の探究の時間の集大成。各学年の代表者が全校生徒に向けてZoomで発表する一大イベントに向けて準備し、当日は司会を担当します。先輩方の進め方を学びつつ、さらに改善していきたいです」(教養部委員長T・Yさん/高2)
中央委員会では次年度の後輩たちがさらに活動しやすくなるよう、新しい取り組みも準備中です。
「中央委員会では会計の役職を新たに設置し、生徒自身が使い道を考えて予算を立て、イベントや講演会などへと活動の幅を広げたいと考えています。そんな私たちの活動から何かを得て、後輩たちが光葉会をより良くしてもらえれば光栄です」(中央委員会委員長I・Rさん)
タンザニアからの留学生2人を招き、文化部委員と有志生徒が昼食交流会を開催しました。
「文化部の活動を通して幅広い学年の人と関わる機会が増え、委員長として自主的なマネジメント力がつきました。“昭和”の伝統の何を残していくかを考えることで、この学校がより好きになりました」文化部委員長K・Sさん/高2
教養部がハロウィンパーティーを開催。ハロウィンの記念撮影用の飾りも生徒たちに大好評でした。
「教養部は生徒と近い場所で活動できるのが魅力です。自由奔放だった私に責任感が生まれ、たとえ興味が薄れても途中でやめず、最後までやり通すことの大切さを学びました」教養部委員長T・Yさん/高2
(この記事は『私立中高進学通信2026年1月号』に掲載しました。)
昭和女子大学附属昭和中学校
〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
TEL:03-3411-5115
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