私立中高進学通信
2021年特別号
Students' Chat Spot
昭和女子大学附属昭和中学校
充実した学校生活と将来の道を見出した6年間の歩み

幅広い進路に対応する「本科コース」、実践的な語学力を育てる「グローバル留学コース」、理数系進路に特化した「スーパーサイエンスコース」と、特色ある3コースで多様な進路希望の実現を目指す同校。弊誌2017年6月号でお話を聞いた当時中1だった3名の生徒は高3となりました。同校で過ごした彼女たちは6年間をどのように過ごしてきたのでしょうか。その成長ぶりを聞いてみました。

グローバル留学コース所属。中学では吹奏楽部に入ってがんばりました。将来は、国際的に活躍したいと思っています。

本科コース所属。中学では卓球に、高校では音楽に打ち込みました。将来は、音楽の道に進めればいいなと思っています。

本科コース所属。部活動でテニスに打ち込み、たくさんのことを学びました。将来は看護師になりたいと思っています。

弊誌2017年6月号で取材した当時中1のM.Hさん、A.Aさん、S.Oさん(写真左から)
――この学校の良いところを教えてください。
M.Hさん
グローバル留学コースは、全員あわせて19人で、6年間メンバーが同じです。そのため同じコースの友人とはとても仲が良いです。話をしたり、何かをしたりするのもいつも一緒で、お互いの信頼関係がとても深くなりました。それがグローバル留学コースで良かったと思う一番の点です。
S.Oさん
先生方の面倒見がすごく良いところです。進路についていろいろ聞くと、的確にアドバイスしてくださいます。私たちのことを知ってくれたうえで、大学や入試のことにも詳しく把握されているので、そうした情報をもとに、「がんばれ!」と背中を押してくださって頼りになります。私は大学入試で学校推薦型選抜をめざしているのですが、志望理由書の添削や面接の練習も熱心にしていただけました。先生と距離が近く、とても相談しやすいです。
A.Aさん
生徒と先生方の距離が近いことは私も感じています。それから社会に出てから必要なマナーや常識も先生方のおかげで身についたと思います。食事のときに箸の持ち方がまちがっていたり、音を立てたりすると、先生方が注意してくださいました。これから社会人として生活するうえで、必要なことだからそう言われるのだと思いました。また、中1の技術・家庭科の授業で、会席料理やフランス料理のマナーを学んだことも印象に残っています。
――学校生活で最も印象に残っていることは何ですか。
M.Hさん
高校1年生のときに、10カ月間カナダに留学したことです。ホストファミリーの家に1人で滞在したのですが、国籍や価値観の異なる人と一緒に生活するにはどうしたらよいかを考え、日々試行錯誤していました。また、あらゆることを自分でしなければならず両親の有難みがわかるとともに、自立できたと思います。英語力も伸び、リスニングやスピーキングも上達しました。カナダから日本に帰ってきてからも、英語を使って何かをしたいと思い、「私の研究」(※1)で自分の興味のあるテーマを見つけて文献で調べたり、インタビューに行ったりするようになりました。以前は受け身でしたが、自分からやってみたいと積極的になり目的意識をもって行動できるようになったのを感じています。
※1 私の研究……一人ひとりが好きなテーマを選び、フィールドワークなども交えながら1年を通して研究するプログラム。
S.Oさん
私は高校1年生のときに進路のことですごく迷いがあって、選択科目もどうするか自分ではなかなか決めることができず、いろいろな先生に相談していました。看護師の道に進むのか、ほかの道に進むのかで悩んでいたときに、自分が何をしたいかを先生方が一緒に考えてくださいました。そのおかげで自分にとって納得のできるとても良い選択ができたと思います。それが最も印象に残っていることです。
A.Aさん
私は音楽が好きです。とくにみんなと一緒に楽器を演奏したり歌を歌ったりするのが好きなので、毎年クラス対抗で行うコーラスコンクールが一番の思い出です。クラス替えしたばかりでまだ友だち同士が慣れていない時期に練習をするので、クラスメートとの距離が一気に縮まります。パートごとにも練習するのですが、部活動などの都合で参加できない生徒もいますが、それを調整してうまく練習ができるようにしました。そうしたことを通じて、人をまとめる力がついたと思います。
――ほかにもきっと様々な思い出があると思います。どんなことに打ち込みましたか。
A.Aさん
中学では部活動で卓球に打ち込みました。1年生のときは先輩に怒られないようにという気持ちでしたが、2年生、3年生では、いい成績をおさめたいという気持ちが強くなり、個人的に卓球スクールに通ったり、学校関係以外の試合に参加したりしました。そのおかげで、都大会に出場することができました。高校では音楽に打ち込み、帰宅後に楽器や歌の練習をしました。音楽関係のプロの方とも連絡をとり、アシスタントのことやイベントの企画のことなどを勉強させてもらいました。
S.Oさん
6年間を通して、私は部活動のテニスをがんばりました。入部したばかりのころはとくに、先輩から礼儀を学びました。高校1年生のときには、練習に専念できる環境のおかげで、部内戦でとても良い成績を残せました。部活動はとても楽しく、一生の仲間ができたと思います。高校では、小テストをがんばりました。この学校は英語や漢字などの小テストが多いのですが、中学ではあまり成績が良くなかったのを挽回しようと高校では小テスト対策にあてる時間を増やしました。そのおかげで暗記力がつき、成績も徐々に伸びました。
M.Hさん
中学のときは吹奏楽部に入っていて、夏のコンクールで金賞をめざして練習に打ち込みました。みんなで団結して、全力でがんばりました。合宿などを通して、とても濃い時間を過ごせたと思います。高校では、カナダ留学から帰国してから、英語のスピーチコンテストなど、興味のあるものに参加するようになりました。「私の研究」では、日本で働いている外国人労働者をテーマにして、インタビューに行くなど、積極的になったと思います。このような経験から、将来は日本にいる開発途上国の人の現状を変えるなど、国際的に社会貢献できる仕事をしてみたいと考えています。
――中1のころと比べてどんなところが成長したと思いますか。
M.Hさん
英語力はやはり成長した点だと思います。中学に入るまでは英語や英会話を習っていなかったので、アルファベットを書くこともできませんでした。グローバル留学コースでは、「感話」(※2)を英語でするのですが、中1のころは、話すことをまず日本語で書いて、逐一英語に翻訳していましたが、今は少し調べる程度で話すことをまとめられるようになりました。
※2 感話……生徒が感じたこと、考えたことなどを3分ほどにまとめてクラスメートの前で話すこと。
S.Oさん
中1のときに受けたインタビューでは、「後輩にやさしく接して、後輩たちの良いお手本になりたい」と言っていました。やさしい先輩だったかどうかはわかりませんが、部活動に全力で打ち込む姿を後輩たちが見てくれたかなと思います。また、「感話」や「私の研究」でのプレゼンテーションなど、発表する機会が多いので、人前で発表する力がついたと思います。そのほかにも、自分で課題を見つけて探究し解決する力も伸びたと思います。
A.Aさん
もともと人見知りで、人前で発言することが苦手でしたが、「私の研究」のフィールドワークで初対面の人に会うことも経験して、人前で話すことに抵抗がなくなりました。「私の研究」では、中学高校と音楽に関するテーマを選び、音楽により深く興味をもつようになり、自分で取り組む力がつきました。卒業式では、普段の年は在校生が卒業生の前で歌を歌うのですが、今年の卒業式はコロナの影響で独唱になりました。そのときに指名されて歌ったことで、人前で歌いたいという気持ちが強くなりました。この学校には学園歌がたくさんあり、毎日のように歌います。それもこの学校の魅力のひとつです。


中1の取材時からはおよそ5年の月日が経過し、彼女たちは大きく成長しました。


多感な6年間を同校で過ごしたことが大きな財産になるでしょう。
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