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私立中高進学通信

2026年1月号

私学の英語最前線

東京家政大学附属女子中学校

柔軟な課題解決力を育む
新プログラム「GCP」を実施

グループワークでそれぞれの意見を英語で発表。

グループワークでそれぞれの意見を英語で発表。

 2025年度から「未来の私を描く」力を育てる新教育プログラムがスタートした東京家政大学附属女子。さまざまな取り組みのなかで、特に注目されているのが「GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)」です。

ネイティブ講師がAll Englishで
進行する週1回のプログラム

 2025年度から中学生の授業に「GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)」を導入した東京家政大学附属女子。どのようなプログラムなのか、国際教育支援部部長の岩川直子先生に伺いました。

「生徒たちは、グローバル化が進み、急速に変化し続ける社会で成長していきます。予測のつかない状況で答えのない課題に向き合う時、柔軟に解決するための力をつけてほしいと導入したのが、『GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)』です。
 GCPはOECD(経済協力開発機構)が提唱する、グローバル・コンピテンスを育むプログラムです。国内外の多様な人たちと関わるなかで、他者と自分を尊重しながら協働し、困難な状況へともに立ち向かう考え方を身につけます。2025年度から中学の授業でスタートし、2026年度からは高1生の授業に導入します。
 GCPの授業は週1回、ネイティブ講師のもとAll Englishで進行します。英語科に所属するネイティブ教員ではなく、GCP教育の専門家として派遣されたネイティブ講師が授業を行います。
 その内容は、自己理解や他者理解など、生徒にとって抽象的で、ときに哲学的なテーマを扱い、グループワークを行ったり、自分の体験談を紹介したりしながら、生徒が思考を深められるように働きかけるものです。生徒は英語で考え、発表も英語で行うのが基本ですが、日本人教員がサポートし、生徒の習熟度や理解度に応じて、日本語で考えてから英訳するなどの段階を設けています。ネイティブ講師も、生徒が主体的に授業に臨めるよう、一人ひとりに気を配り、英語でアドバイスを送ります」

GCPを通じて活気づく
意見交換の場
GCPを専門とするネイティブ講師が授業を担当。GCPを専門とするネイティブ講師が授業を担当。

 GCPの授業では、具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか。

「GCPではまず、自己理解を行います。自分はどんな人間なのか、強みや弱みはどのような点なのかを知ることから始め、そんな自分が周りの人たちとどのように関わっていけば、より良い関係を築いていけるのかを考えます。
 授業で印象的だったのは、自分たちのマインドセット(軸となる考え方)を分析して可視化する取り組みです。教室に“親切(I am kind.)” “前向き(I am positive.)”などの項目を記した表が貼り出され、生徒がそれぞれ自分が該当する項目にシールを貼ります。すると、これが本校の穏やかな校風が表れていると感じた部分なのですが、“親切”や“ベストをつくす”といった項目は自己評価が高く、シールがたくさん貼られるのです。しかし“ユニーク(I show my unique points.)”という項目は総じて評価が低いということが浮き彫りになったのです。
 この取り組みを通じて生徒たちは、本当は“人と違ってもいい”と考えているのに、それを表に出すのは苦手で、同じように感じている人が多いのだと客観的に理解しました。すると、意見交換の場が変化してきたのです。自分の意見をしっかり言えて、相手の意見も頷きながら聞ける生徒が増え、活発な雰囲気になりました。自分の強みを知って、弱みを克服しようとするよい機会になったのだと思います。これはうれしい変化でした」

世界へ目を向けて
ツアーやおもてなしを考える

 GCPの授業を重ねて、自己理解を深めた現在は、海外へ目を向けるプログラムが始まったそうです。

「中1・中2生は、『海外への観光ツアーを企画する』プログラムを行っています。民族衣装を着る、その国ならではのスポーツに挑戦する、日本では知られていない食文化を調べるなど、さまざまな国の特徴を捉えたツアーを考え、ポスターで発表します。グループワークで行いましたが、アイデアが豊富な生徒、デザインが得意な生徒など、それぞれの長所を活かした発表で、授業には活気があります。
 中3生は『留学生が本校へ来た際に、どのようなおもてなしをするか』がテーマです。ネイティブ講師の友人たちを留学生と想定し、それぞれプロフィールを提示してもらいました。そして、日本の武道に興味がある人には、本大学の弓道部の協力を得て弓道を体験してもらう、動画配信をしている人には、パンダが見られる動物園を案内するなど、留学生たちが喜びそうなプランを考えてビデオレターを送りました。今後、ご本人からプランについてのフィードバックがあるので、生徒たちは楽しみに待っています。
 GCPは自己理解、他者理解をコンセンプトに置きながら、世界へ目を向け、少しずつ社会課題へと視野を広げていくプログラムです。今後の生徒の成長が楽しみです」

POINT
オーストラリア、ニュージーランドへのターム留学など
充実した海外プログラムを実施

「本校の海外プログラムのメインはターム留学です。高1・高2生の希望者を対象に、オーストラリアまたはニュージーランドの高校に1ターム(7〜9月、現地の1学期間にあたる約10週間)留学するプログラムで、ホームステイしながら現地校に通います。2025年度からは、中3生の希望者を対象に『Glendowie College(グレンダーウィーカレッジ)ターム留学』がスタートしました。ニュージーランドのオークランドにあるGlendowie Collegeという共学の公立中高一貫校に1ターム留学します。この学校は本校と学校交流を続けおり、本校にも現地校の生徒が来訪しています。そのほか、高1・高2生の希望者を対象にニュージーランドのマッセイ大学で実施する夏期語学研修(3週間)や、高2生を対象とする1年間のカナダ公立高校留学など、生徒の未来を広げる、充実した海外プログラムを実施しています」

担当の先生より
自分の存在意義を磨く
楽しい学校生活を送ってほしい
国際教育支援部部長/岩川直子先生国際教育支援部部長/岩川直子先生

「本校は伝統校として、女子に特化した教育を重んじながら、今の時代に必要な力を育む学びを大切にしています。おっとりとした優しい雰囲気の生徒が多い本校ですが、GCP導入以降、行事や探究学習などさまざまな場面で、しなやかに自分らしさを発信する生徒が増え、頼もしさを感じています。英語科では、国内外に視野を広げるさまざまな取り組みを行っています。多様な価値観に触れながら、自分の存在意義をどうやって磨いていけば国際社会に貢献できるようになるのかを楽しく想像しながら、実りある学校生活を送ってほしいです」

(この記事は『私立中高進学通信2026年1月号』に掲載しました。)

東京家政大学附属女子中学校  

〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1
TEL:03-3961-2447

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