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私立中高進学通信

2021年神奈川版

未来を切り拓くグローバル教育

藤嶺学園藤沢中学校

日本を知り、アジアを知り
世界を知って、飛躍する力に

中1から高2まで全員が茶道と剣道を学ぶ
中3の茶道の授業風景。「正座する習慣がない生徒が多いのですが、中3になる頃には正座にも慣れてきます」(廣瀨政幸先生)

中3の茶道の授業風景。「正座する習慣がない生徒が多いのですが、中3になる頃には正座にも慣れてきます」(廣瀨政幸先生)

おもてなしの心の大切さを知るために

「本校では21世紀の国際社会でリーダーシップを発揮できる人物の育成をめざしています。そのために『日本を知り、アジアを知り、世界を知る』ことを大切にしています。
 まず、自国の文化をしっかりと理解したうえで、アジア諸国を訪れる。その後、西欧諸国をはじめとする諸外国を訪れるというステップを踏むことで真のグローバル人材へと成長できると本校では考えています」

 と、中学教頭の廣瀨政幸先生は話します。

 同校では日本の文化を理解するために、中1から高2までは茶道と剣道を、高2では陶芸を生徒全員が必修科目として学んでいます。語学研修旅行で海外を訪れた際、現地校やホームステイ先で茶道や剣道を紹介することもあります。

「英語では『茶道』を『tea ceremony』と言います。茶道は『ceremony』すなわち『儀式』なのです。生徒には茶道の儀式に伴う作法を身につけ、おもてなしの心の大切さを知ってほしいと思っています」

 茶道を教えるのは、大日本茶道学会の先生方です。クラスを分割して、先生の心のこもった指導のもと、7~8名のグループで学びます。

 2021年度からは、中学の茶道の授業に、各クラスの担任も参加することになりました。教え、教えられるという関係ではなく、ともに学ぶことで、教員と生徒との絆を強めることもねらいです。

「ともに茶道を習うことで、生徒の気持ちがこれまで以上にわかるようになりました。生徒も担任の私が一緒だとうれしいようで、一生懸命に取り組んでいます」(中3担任/間藤大介先生)

海外に向けて日本の文化を発信してほしい
お茶には欠かせない袱紗(ふくさ)の扱い方もしっかりと学びます。お茶には欠かせない袱紗(ふくさ)の扱い方もしっかりと学びます。

 茶道の学びの集大成として、毎年保護者を招いて、中3で『卒業茶会』を、高2で『修了茶会』を催します。

「中3の『卒業茶会』では、グループで大勢の保護者にお茶を出しますが、高2の『卒業茶会』では、生徒が一対一で自分の保護者にお茶を振る舞います。使用する茶器は、陶芸の授業で作成したものです。
 5年間も茶道を学んだだけあって、お茶を点てる姿は立派なものです。保護者の方々が、成長したわが子のつくった茶器で感慨深げにお茶を飲む姿は見ていて感動します。
 本校を卒業して大学に進学した後、海外で活躍する生徒も増えてきています。彼らにはこうして学んだ日本の文化を世界に向けて発信してほしいと思っています」(廣瀨先生)

Action Report File 001
心と体を鍛え、礼の心を育む
剣道を通して、日本を知る

 同校では中1から中2まで、クラスを半分に分けて一方が茶道を、一方が剣道を学ぶ時間を設けています。剣道は体育の時間を使って、中3から高2までの5年間続けます。

 剣道を習うことで、集中力や機敏な動作だけでなく、相手を思いやる気持ちや礼儀作法も身につきます。剣道の授業でその魅力を知り、剣道部に入部する生徒も増えています。

 同校の剣道部は、2021年6月に行われた神奈川県湘南地区の団体戦で、初の優勝を果たしました。

 出場した江良嘉則さん(中2・写真右)と、石井大智さんに(中2・写真左)にその喜びを聞きました。

「優勝できて、とてもうれしいです。剣道の稽古に一生懸命励んできてよかったと思いました」(江良さん)

「試合の前はドキドキしましたが、本番では落ち着いて試合に集中できました。県大会に出場できるようにがんばりたいと思います」(石井さん)

茶道とともに剣道も5年間学ぶ茶道とともに剣道も5年間学ぶ
剣道部が湘南地区団体戦で初の優勝剣道部が湘南地区団体戦で初の優勝
Action Report File 002
『中国研修旅行』では現地の生徒宅でホームステイも
中国を訪問し、アジアを知る

 同校では『中国研修旅行』(中3対象)、オーストラリア・ニュージーランドを訪れる『海外語学研修旅行』(中3・高1対象)といった希望制の海外研修旅行を積極的に実施しています。

『中国研修旅行』は中3の春休みに5泊6日で実施し、現地の中学校を訪れて英語や美術の交流授業などをします。

 週末は現地校の生徒の家庭でホームステイも体験し、ホストファミリーとともに北京市内を散策したり、万里の長城などの史跡を巡ったりします。

「交流する現地校は全寮制で、週末のみ自宅に帰るのですが、みな自宅でもひたすら勉強に励んでいます。そのひたむきな姿勢や意識の高さに、本校の生徒は強い刺激を受けます」(中学教頭/廣瀨政幸先生)

 過去には現地校の生徒が日本に修学旅行で訪れた際に、同校に立ち寄って、生徒たちと交流を楽しむこともあったそうです。

 2020年はいずれの研修旅行もコロナ禍で中止となりましたが、今後感染状況が収束すれば再開する予定です。

現地校の生徒と交流お互いの文化を紹介現地校の生徒と交流
お互いの文化を紹介
北京にある史跡を巡り中国の歴史に触れる北京にある史跡を巡り中国の歴史に触れる
Action Report File 003
英語のレッスンを受け異文化や自然を体験
オセアニアを訪問し、世界を知る

 春休みに2週間の日程で行われる『海外語学研修旅行』は、中3と高1を対象に、オーストラリアとニュージーランドで交互に実施されます。現地ではネイティブの先生による英会話のレッスンを受講するほか、現地校の生徒との交流授業を行います。

「滞在中はホームステイをして、現地の人たちの暮らしや文化に触れます。現地校の生徒やホストファミリーに日本の文化である茶道を紹介する機会も設けています。
 本来は高2の修学旅行の際は、ベトナムや中国、マレーシア、日本国内のなかから行き先を選ぶことができました。2021年はコロナ禍の影響により、国内のみの訪問となります。将来、海外の人たちとともに協働するために、日本の文化を知ることはとても価値のあることです。それを大事にしたいです」(廣瀨先生)

現地校の生徒にお茶を点てて茶道を紹介現地校の生徒にお茶を点てて茶道を紹介
ニュージーランドではマオリの文化について学ぶニュージーランドではマオリの文化について学ぶ
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