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私立中高進学通信

2020年4・5月合併号

私学の英語最前線

西武台新座中学校

中3生の英検3級合格率100%
次年度から西武台式英語がパワーアップ

発音・発声の基礎を大切にする西武台式英語の成果が、中3生の英検3級全員合格という実績となって実を結んでいます。次年度からは、さらなる高みをめざして、コミュニケーション重視の英語改革がスタートします。
発音・発声の仕方を歯の模型を使って学ぶことも。

発音・発声の仕方を歯の模型を使って学ぶことも。

「中3で英検3級全員合格」
入学時の約束を見事達成!

 地球サイズの「たくましい人間力」を身につけてほしいと、2012年の中学校開校以来、独自の英語教育メソッド「西武台式英語」を展開してきた同校。大学入試改革を見据えて、2年前の新中1生から英検での級取得を奨励してきました。このたび、当時の中1生が目標としていた「中3で英検3級合格」を全員が達成。英語科の竹下直輝先生はうれしさに顔をほころばせながら次のように話します。

「生徒や保護者には、入学前のガイダンスから “中学を卒業するまでに全員が英検3級取得をめざそう”と伝えていました。英語が得意ではない生徒もいますが、みんな、本当によくがんばったと思います」

 中3のうち10%の生徒は、3級取得という当初の目標を超えて、2級にも合格。

 このような実績の背景には、西武台式英語の最大の特徴である、1年次からの発音・発声練習の徹底があります。授業や朝の20分学習「Sタイム」を活用して、舌の位置や息の出し方を教わる『西武台式フォニックス』は、体を使って覚える英語として定着しています。

「アルファベットの書き順を覚えることから始めるのではなく、とにかく口を動かして発音してみる。中1のうちから元気に英語で声を出し、楽しさを体感するのが大切です。この導入が、英語好きの生徒を増やしています」

 また、日々の授業で英検に関連付けたトレーニングを行ってきたことも、実績に結びついた理由の一つ。授業の始まりには、英検のリスニング問題を5分間解く時間を毎回設け、地道な積み重ねを続けてきました。そうすることで、「リスニング問題は解けそうだ」という自信が少しずつ生徒に芽生え、積極的な受検に結び付いたといいます。また、課外授業でも、受検級に合わせて参加できる「英検チャレンジ講座」を設けたり、2次の面接試験を控えた生徒には、先生が相手になって放課後に練習を重ねたりと、きめ細かなフォローを積み上げています。

上をめざす英語プログラム
「チーム・モーゼス」始動

 西武台式英語の着実な成果が表れたことで、生徒の英語学習に対する意欲と実力は、いっそう高まりそうです。そんな中、2020年1月の入試からは、英検の資格をすでに持っている受験生に、合否判定の際に優遇する制度が始まりました。3級以上は全得点に30点、4級は15点加点し、5級は合格判定時に考慮が加えられる「判定優遇」を行います。

 今後、実力のある生徒の入学が見込まれる中、西武台式英語は2020年春から、さらにパワーアップ。まずは、英検の級を取得して入学した生徒や、英語学習に前向きな生徒を対象に、放課後プログラム「チーム・モーゼス」を立ち上げます。授業で身につけた4技能を使うコミュニケーションの場を増やすのが狙いで、ネイティブ教員であるモーゼス・フォヌア先生と週に1回、30分間ほどスピーキングレッスンを行います。

 スピーキングの機会を増やすだけでなく、定期考査にスピーキングテストを導入し、評価の対象とすることも決まりました。中1では音読テスト、中2では音読に加え、内容の読み取り確認テスト、中3では英検に準拠した面接型のテストで、モーゼス先生との即興的なやりとりが試されます。

 さらに、語彙力を高めるため「Voca-bulary Event(全学年共通の単語テスト)」を毎週実施します。学期末には総合成績上位者を表彰することで、実力のある生徒は学年にかかわらず力を発揮し、英語の苦手な生徒は表彰の様子から奮起する効果を期待できます。

 最終的なゴールとして「海外で日常的なコミュニケーションをとることができる」「自分の意見を簡単な英語で述べられるようになる」人財の育成をめざします。全体の水準を高めるだけでなく、英語に興味・関心の高い生徒や、すでに英検の級を持っている生徒の実力も、さらに伸ばしていこうという構想です。

POINT1
中学3年間の英語学習がバージョンアップ

 2020年度からスタートする同校の英語教育における改革構想です。中学3年間で身につけたい力、そして各学年における主な活動を設定しました。中1は正しい発音と抑揚を英文の中でマスターする。中2は発音と抑揚を意識しつつ、内容理解にも焦点を当てる。中3は実際のコミュニケーションを想定して、日常的な会話や意見を述べる練習をモーゼス先生と行う予定です。英検取得の目標は中3で全員が3級を取得すること。そして準2級以上を30%輩出することです。

POINT2
西武台TVに授業風景をアップロード
YouTubeチャンネル「西武台TV」より「西武台式英語③ Read & Look up」。YouTubeチャンネル「西武台TV」より「西武台式英語③ Read & Look up」。

 同校のYouTubeチャンネル「西武台TV」では、西武台式英語の授業風景を見ることができます。あえて作りこまず、実際の授業風景を撮影し、生徒と先生のやりとりや、間違っても恥ずかしがらずに積極的にコミュニケーションをとろうとする生徒の様子を伝えます。今後は、チーム・モーゼスの学習風景や英語にまつわる行事も紹介していく予定です。 

担当の先生より
英語教育の進化・深化をめざして
英語科教員の中で最年少ながら、今回の改革を担当する竹下先生。英語科教員の中で最年少ながら、今回の改革を担当する竹下先生。

 本校の「西武台式英語」で重点を置いているのは発音ですが、世界には多様な英語の発音が存在します。ならば、「日本人の発音が、いわゆるカタカナ英語でも良いのではないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし日本人のカタカナ英語は、実際のコミュニケーションの場面で誤解を招くことがしばしばあります。だからこそきれいで正しい発音の基準を身につける必要があります。それを指導するメソッドこそが「西武台式英語」なのです。(竹下直輝先生)

(この記事は『私立中高進学通信2020年4・5月合併号』に掲載しました。)

進学通信 2020年4・5月合併号
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