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私立中高進学通信

2020年4・5月合併号

注目! News and Topics

目黒学院中学校

アットホームな行事で
学年を越えた人間関係を築く

体育祭の開催場所は駒沢オリンピック公園総合運動場。真剣勝負で臨みます。

体育祭の開催場所は駒沢オリンピック公園総合運動場。真剣勝負で臨みます。

「本校は、教員と生徒との距離が近く、OB・OGが多数訪れて後輩を応援し続けてくれる温かな校風です。普遍の真理である建学の精神『明朗・勤勉・礼節』を忘れず、時代に即した目標に向かって前進していきたいと思います」

 と話すのは関口隆司校長先生。同校の建学の精神と校風が感じられる行事についてお話をうかがいました。

少人数だからこそ
全学年で競技に参加

 6月に行われる一貫コースの「体育祭」は、温かな校風が表れた行事の一つ。少人数だからこそ実現できる、全学年で行う「大玉ころがし」や、学年を縦割りして演技を競う「ソーラン節」などの競技が、アットホームな雰囲気で行われます。ソーラン節の採点は保護者が担い、「綱引き」には教職員・保護者も加わるなど、生徒・教員・保護者の三者が一体となって学校生活を作り上げようという思いが感じられます。また、体育祭の練習では高3生が中心となって下級生を指導する場面も見られ、学年を越えた信頼関係が築き上げられています。

 この信頼関係が発揮されるのは、9月の「プレゼン技法研究発表会」。中1から高2は必須、高3は任意参加で、中学生は「富士登山」など、学年ごとにテーマが決められています。パワーポイントやポスター、時には紙芝居などを使い個性豊かに発表。夏休みから準備を始め、当日の司会やタイムキーパーは生徒が担います。教員も興味を持つ分野について発表を行い、和気あいあいとした雰囲気です。

「学年を越えて話し合う姿からは、大きな家族をイメージできます。多様な人間関係の中で、自分の意見をしっかりと持ち、相手に伝えられる人間に育ってほしいですね」(関口校長先生)

防災意識を持ち
中学生ができる支援を

 同校は、2011年の東日本大震災後、目黒区の第二次避難所(一般の避難所より介護しやすい環境の施設)に指定されています。この指定をきっかけに、防災の意識を高めるための取り組みが始まりました。

 中1では、都内の防災施設の見学や消火訓練、学校周辺の帰宅マップの作成などの防災学習に取り組みます。中2になると、全員で東日本大震災研修に参加。2泊3日で遠野市・大槌町・釜石市・大船渡市を訪ね、被災者や支援者と交流します。遠野市は震災時に後方支援の拠点となった地で、防災センターの職員の方から後方支援の内容を聞き、災害時に中学生ができる支援について考えます。そのほかの市や町では、震災の爪痕や復興状況を自分の目で見て、被災された方々の体験談を聞いて、防災の大切さを学びます。

「生徒たちは研修中、『津波が発生した現場にいたら、自分たちに何ができたのだろう』『首都直下型地震が起こったら、どう動くべきか』を考えます。地震や噴火など、自然災害の多い日本で生きるには、防災に対する備えが必須です。普段の学校生活では出会えないさまざまな人たちと交流することで、自分の将来を見つめ直すきっかけにもしてほしいですね」

 研修での体験や気づきは新聞の形にまとめて、『梧林祭』(文化祭)などで発表。自分たちの学年だけでなく、ほかの学年とも知識を共有します。

「中高一貫コースは、高校進学による学習環境の変化や新たな人間関係構築の悩みに煩わされず、じっくりと自分に向き合うことができる期間。その時間を有意義なものにして、進学した大学生活だけでなく、その後の人生をしっかりと歩んでいってほしいですね。
 大切なのは、『自分はなぜそうしたいのか』を考え、自覚的に選び取り、目標を実現したことに自信を持ってその先に進むことです。そのために必要なのは『自立・自律の心』にほかなりません」

 生徒同士が学年を越えて、時に指導し合い、時に家族のように関わる学校生活で、『自立・自律の心』と人間的な温かみが養われていくのです。

全学年で行う大玉転がし。お互いに声をかけ合ってゴールをめざします。全学年で行う大玉転がし。お互いに声をかけ合ってゴールをめざします。
関口校長先生が自ら競技に参加することも。みんなで一緒に綱引きに挑戦します。関口校長先生が自ら競技に参加することも。みんなで一緒に綱引きに挑戦します。
津波の被害を受けた旧大槌町町役場を見学。震災の被害の大きさを体感します。津波の被害を受けた旧大槌町町役場を見学。震災の被害の大きさを体感します。
自衛隊員に協力いただき、土のうづくりにも挑戦しました。自衛隊員に協力いただき、土のうづくりにも挑戦しました。
鉄道研究同好会は、津波の衝撃を伝えるため鉄道の模型を制作しました。鉄道研究同好会は、津波の衝撃を伝えるため鉄道の模型を制作しました。
進学通信 2020年4・5月合併号
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