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私立中高進学通信

2020年4・5月合併号

目標にLock On!! 私の成長Story

国府台女子学院中学部

生徒と先生の距離が近い母校で
今度は自分が生徒に寄り添える教員に

中2担任 OG 中村菜摘子先生/中1副担任 OG 松本紗帆先生

中2担任 OG 中村菜摘子先生/中1副担任 OG 松本紗帆先生

楽しくアットホームな
雰囲気の学校生活
「生徒たちには、『目標を見失わないで』というメッセージを送っています」(中村先生)「生徒たちには、『目標を見失わないで』というメッセージを送っています」(中村先生)

 卒業して7年目の同期生。現在教員として同校に勤めている中村菜摘子先生は理科と技術、松本紗帆先生は国語と情報リテラシーを教えています。

 2人に学校生活で印象に残っていることを尋ねると、松本先生は運動会で行われた仮装行列を挙げました。仮装行列とは、生徒たちが仮装をしてグラウンドを練り歩く、運動会での目玉イベントのこと。クラスごとにテーマを決め、クラス旗や衣装などを自分たちで作ります。順位を競うので、学年が上がるごとにどんどん力が入り、準備に時間が掛かるようになるそうです。

「部活動と重なり準備に参加できない子がいたり、いろいろなことでもめたりするのですが、最終的にはクラスが団結して、良い思い出になります」(松本先生)

 中村先生は、部活動の思い出を挙げました。オーケストラ部でバイオリンを担当していたそう。当時のオーケストラ部は部員数が少なくて、演奏を発表する時は、部員が100名以上いた吹奏楽部から手伝いに来てもらっていたそうです。それから新入生勧誘に力を入れるなどして部員を増やし、最高学年の高2になった時には、自分たちの部だけでオーケストラができるようになりました。今ではオーケストラ部は、大所帯の部活動になっているそうです。

「中3の時のクラスも心に残っています。とにかく元気な人が多く、その時の友達と最近よく会っています。長年一緒に過ごした中高の友達には、安心感がありますね」(中村先生)

教員になった
それぞれの理由
「自分も悩んだ経験があるので、中高生に関わりたいと思いました」(松本先生)「自分も悩んだ経験があるので、中高生に関わりたいと思いました」(松本先生)

 そんな2人は、どのように進路を決めていったのでしょう。

「私は小学生の時から教員になりたいと思っていました。小学校に大好きな先生がいて、憧れていたのです。その後中学に入学し、悩みの相談にのってくださった先生と出会い、中高の教員になろうと希望を固めました」

 そう話す松本先生は、国語の教員をめざして上智大学文学部国文学科に進学。卒業後、すぐに母校の教員になります。

「在学時から、本校に戻ってきたいと思っていました。職員室の雰囲気が楽しそうで、先生同士の仲の良さを感じていたのです。また、この学校は生徒と先生の距離が近く、アットホームな雰囲気があります。卒業生がひんぱんに遊びに来る様子を在学中から見ていて、いいなと思っていました」

 松本先生は、教員になるという夢に向かって一直線に進んできました。

 一方中村先生は、林学に興味を持ち、東京農業大学地域環境科学部に進学しました。

「私は教員になる予定はなかったのですが、大学入学後『努力をしよう』と思い立ち、さまざまな資格取得に励みました。教員免許はその一つだったのです。実際に教員になろうと決心したのは、本校に教育実習に来たことがきっかけでした」

 中村先生は3週間の教育実習で、授業中に生徒たちの反応がすぐに返ってくる経験をしました。その感覚にはこれまでに感じたことのない面白さがあり、教えることを職業にしたいと考えたそうです。

 中村先生も母校で教えたいと希望していましたが、就職時には担当教科の教員募集がなく、公立高校の教員として就職。1年後に、母校に戻ることができました。

生徒との関わりの中で
感じるやりがい

 こうして、母校で教鞭を執ることになった2人は、「大きな安心感を持って仕事に取り組んでいる」と、口をそろえます。

「恩師の先生方と働くことは、やりにくい面もあるかもしれないと心配していましたが、杞憂でした。先生方は私たち新人教員にも、よく声をかけ、気にかけてくださいます」(松本先生)

 自分たちと同じ制服を着た生徒たちが、当時と変わらない教室で学ぶ姿に、格別な感情がわくそうで、「生徒たちが本当にかわいいと思います」と、微笑む松本先生。

「恩師が同じ職場の先輩であることに最初は緊張しましたが、自然に生徒と先生の関係に戻って会話ができるので話しやすく、仕事もしやすいと感じます」

 と、中村先生も続けます。最近あった『うれしかったこと』も教えてくれました。

「受け持ちのクラスの生徒たちが、『私たちが卒業したら、先生も一緒に遊びましょう』と言ってくれたのです。かわいいですよね」(中村先生)

 松本先生は、副担任として複数のクラスの生徒を見ています。掃除の時などに何気ない会話の中で、生徒から相談をされることもあるのだそう。

「相談ごとは、軽いものから少し重いものまでさまざまです。時間をかけたほうがいいと思われる場合は、放課後に時間をとって話すこともあります。生徒が私に相談しようと思ってくれるのがうれしいですね」(松本先生)

 2人とも、生徒と関わる中で教員の仕事にやりがいを見出していることが伝わってきます。

「注意すべき時はきちんと注意をしつつ、生徒に近い存在でありたいです」(松本先生)

「保護者と生徒のどちらの気持ちも理解しながら、両者に寄り添い、橋渡しができるような教員になりたいと思います」(中村先生)

 2人は今後もイキイキと、母校の生徒たちのために力を尽くしていくことでしょう。

恩師からの応援メッセージ
心が通じ合うように
生徒と向き合って
中学時代の学年主任だった小野麻理先生と。中学時代の学年主任だった小野麻理先生と。

 2人とも真面目で、何事にも一生懸命がんばる生徒でした。それぞれ違いがあり、松本さんは、当時から小柄でかわいくて、それでも芯のしっかりした、「四角いものは四角」と言うような大変きちんとしたタイプ。中村さんはユニークな面があり、人と接する時にはふんわりとやわらかい印象を与えるタイプでした。

 2人が教員として学校に戻ってきた時は、「立派に成長したな」と思いましたね。これから教員を続けるにあたっては、生徒と心が通じ合うような指導をしていってほしいと思います。自分の気持ちをきちんと話せば、本校の生徒は理解してくれます。自分たちのように、「学校が楽しい」「学校が好き」と思ってくれる生徒をたくさん育ててほしいですね。(小野麻理先生)

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