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私立中高進学通信

2025年特別号

私学だからできるオリジナル教育

東京成徳大学中学校

自分とは何か、なぜ学ぶのか、どう生きるかを考え
豊かな人生へとつなげる
東京成徳の『自分を深める学習』

1年次の『自分を深める学習』。絵本『葉っぱのフレディ―いのちの旅―』を読み、生と死、誕生、それぞれの役割などについて、意見を交わしながら、一人ひとりが考えを一枚の紙にまとめます。

1年次の『自分を深める学習』。
絵本『葉っぱのフレディ―いのちの旅―』を読み、
生と死、誕生、それぞれの役割などについて、意見を交わしながら、
一人ひとりが考えを一枚の紙にまとめます。

「未来を見据え、世界を知る」「自分を拓く」。こうした理念のもと、完全中高一貫教育を行う東京成徳大学中学・高等学校では、「創造性」「チャレンジ精神」「主体性」を備えた『Distinguished Learner(自立した学習者)』の育成をめざしています。

 その一環として展開されているのが、『自分を深める学習』。この学びの特色や内容を、水村一恵先生(家庭科)と塚田洋丈先生(音楽)にお話を伺いました。

カレーライスと同じで
すべてが正解
自分を深める学習部・家庭科の水村一恵先生自分を深める学習部・
家庭科の水村一恵先生

「このプログラムでは『自分とは何か』『なぜ学ぶのか』『どう生きるか』を、1年次(中1)から4年次(高1)まで学年ごとのテーマに沿って考えていきます」(水村先生)

 テーマは1年次が『人と人とのつながり』、2年次が『命のつながり』、3年次が『社会とのつながり』、4年次が『つながりの中でどう生きるか、自分が将来、どう生きたいか』です。この学びを中学3年間は週に1時間、4年次はホームルームの時間を用いて、年に5、6回ほど行います。

「さまざまな題材を用いて教員が投げかけた問いに対する答えを、生徒はクラスメートと議論を重ねながら導き出していきます。『自分を深める学習』での問いに対する答えは、すべて正解です。
 私は家庭科の教員なので、その意味をカレーライスに例えて生徒に説明しています。家庭によって具材も味付けも異なりますが、どれも愛情あふれるカレーであり、すべてが正解です。生徒が他の生徒の意見を聞いた時に共感できる部分もあれば、できない部分もあります。
 私が生徒に大切にしてほしいのは、『シーフードカレーなんておいしいの?』と共感できない部分があっても、相手の話に耳を傾けて『今度、作ってみようかな』と関心を持つこと、そして『そういうカレーもいいね』と違いを認めて受け入れることです」(水村先生)

自己肯定感や
尊敬する気持ちも育成
自分を深める学習部・音楽の塚田洋丈先生自分を深める学習部・
音楽の塚田洋丈先生

 例えば、1年次の『自分を深める学習』では、少女と少年のふれあいを描いた映画『聲の形』を鑑賞した感想を生徒一人ひとりが書き、廊下の壁に貼り出します。その感想文を読んで共感した生徒は青シールを、発見があった生徒は黄シールを、疑問を感じた生徒は赤シールを貼ります。

「生徒が恥ずかしがらずに思いを語り尽くせるように、名前を伏せて掲示しています。また、文はタブレットを使わずにあえて手書きにしています。筆跡や筆圧に書いた生徒の気持ちがにじみ出て、それを読む生徒の心に強く訴えかけるからです。
 自分の感想に多くの青シールが貼られれば、それだけ多くの生徒が共感してくれたことがわかり、自信が生まれます。
 また、他の生徒の感想を読んで『このシーンにはこんな意味があったんだ』『こんな見方があるんだ』という気づきを得たり、刺激を受けたりもします。クラスメートへの尊敬の念も生まれます」(塚田先生)

自分の役割を
果たすために

 また、1年次のプログラムには、シートを用いて自己紹介をする『All about me』や、自分の友達を紹介する『All about you』もあります。『All about you』では、相手の魅力をアピール。紹介された生徒はこれを見て、自分では気づかなかった自分の長所を発見でき、自己肯定感も得られます。

「生徒はこうして学びながら健やかに成長していきます。それが職業観の育成にもつながります。入学当初、『働く理由は?』と聞くと『生活のため』と答える生徒が多いのですが、学年が上がるにつれて『社会の中で自分の役割を果たすため』と考える生徒が増えてくるのです」(水村先生)

『自分を深める学習』で学んだことや感じたことは、その都度『振り返りシート』に記入。毎年ファイリングして手渡します。

 4年次にはこうした3年間の学びを糧に、将来どう生きていくかを考えます。そのひとつの成果が自分の使命を宣言する『ミッションステートメント』です。人生のテーマを決め、そこに込めた想いや実践する行動などをシートに記します。中・高4年間で書き溜めたシートのファイルは卒業時に返却、自身の成長を実感できる自分だけの卒業文集になります。

 4年間の『自分を深める学び』は卒業後の進路に直結しています。多くの生徒が自分の就きたい職業をイメージして、学びたい研究ができる大学や学部をめざすようになるのです。その結果高い志を胸に抱いて、国公立大学や早慶上理といった難関大学に進学する生徒も増えています。

この日の中1の『自分を深める学習』では、まずさまざまな角度から撮影したペットボトルの写真を見せることからスタート。真正面からだけでなく、角度を変えて眺めることで、友達や物事の違った面が見えてくることに気づいてもらうためです。CASE 01
この日の中1の『自分を深める学習』では、まずさまざまな角度から撮影したペットボトルの写真を見せることからスタート。真正面からだけでなく、角度を変えて眺めることで、友達や物事の違った面が見えてくることに気づいてもらうためです。
『世界がもし100人の村だったら』を教材に使用することも。世界では狭い土地にどれだけ貧しい人たちが暮らしているのか、輪にしたロープを国土に見立てて、その中に生徒たちが入っていき、人口密度を体感します。CASE 02
『世界がもし100人の村だったら』を教材に使用することも。世界では狭い土地にどれだけ貧しい人たちが暮らしているのか、輪にしたロープを国土に見立てて、その中に生徒たちが入っていき、人口密度を体感します。
識字率の低い国々では、どんな困難があるのかも体感。それぞれにアラビア語で「水」「甘い水」「毒」と記された3本のペットボトルから1本を選んで飲みます。もちろん生徒はアラビア語が読めません。「毒」と書かれたペットボトルには塩水が入っていて、一口飲んだ生徒は顔をしかめ、字が読めないことの危険性を実感します。CASE 03
識字率の低い国々では、どんな困難があるのかも体感。それぞれにアラビア語で「水」「甘い水」「毒」と記された3本のペットボトルから1本を選んで飲みます。もちろん生徒はアラビア語が読めません。「毒」と書かれたペットボトルには塩水が入っていて、一口飲んだ生徒は顔をしかめ、字が読めないことの危険性を実感します。
『聲の形』の感想文を読んでシールを貼る生徒たち。教員も、ふだんは物静かな生徒が自分の思いを熱く語っている文章を読んで感動するなど、授業では見ることのできなかった生徒の一面を知るといいます。CASE 04
『聲の形』の感想文を読んでシールを貼る生徒たち。教員も、ふだんは物静かな生徒が自分の思いを熱く語っている文章を読んで感動するなど、授業では見ることのできなかった生徒の一面を知るといいます。
CloseUp

 4年生の『ミッションステートメント』。この生徒は人生のテーマを「一期一会~全ての出会いを大切に~」と記しています。

東京成徳大学中学校  

〒114-8526 東京都北区豊島8-26-9
TEL:03-3911-7109

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