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私立中高進学通信

2023年特別号

未来を切り拓くグローバル教育

東京成徳大学中学校

中2で全員が語学留学
中3では「生徒が学び方を選ぶ」グローバル教育へ

中3のNZ学期留学では1人1家庭にホームステイをしながら現地の中学校に通うため、英語力の向上はもちろん、自立が促され、積極的な姿勢も芽生えます。

中3のNZ学期留学では1人1家庭にホームステイをしながら現地の中学校に通うため、
英語力の向上はもちろん、自立が促され、積極的な姿勢も芽生えます。

生徒の多彩な夢や目標を実現させるべく、改革を続ける東京成徳大学中学・高等学校。そんな数々の取り組みについて、国際交流部長で英語科の茂原輝光先生に伺いました。

自分で考え、見つけ、選び、深める
グローバル仕様のカリキュラムを実践
国際交流部長で英語科の茂原輝光先生。国際交流部長で英語科の茂原輝光先生。

「未来を見据え、世界を知る、自分を拓く」をコンセプトに掲げ、教育のブラッシュアップを図ってきた東京成徳大学中学・高等学校。今後ますます重要になっていく「ICT教育」や最先端の科学技術を学ぶ「理科教育」、グローバルマインドとチャレンジ精神を育む「留学制度」、自律的な学習姿勢を育む「ゼミ形式の授業」などを導入し、生徒の可能性を広げ、未来へとつなげる取り組みを実践しています。

 グローバル教育においては、経験や挑戦を6年間というスパンの中で段階的に育成できる中高一貫校の強みを活かした独自のカリキュラムを展開。2017年度の入学者からは、全員が留学を経験することも大きな特徴です。

「中3の3学期に3カ月間のニュージランド(以下NZ)全員留学を導入したことで、カリキュラムが大幅に刷新され、本校の学びが大きく変わりました。それまで留学希望者に対してのみ行っていた取り組みを、正規の授業に組み込めるようになったからです。
 質の高い授業で早い段階から英語の基礎固めを行うことはもちろん、ネイティブ講師による宿泊型のイングリッシュキャンプや、ICT技術を利用した英語プレゼンテーションの訓練なども行い、留学に向けて準備を整えていきます。
 また、中1ではオンライン英会話を週に1回行うほか、外国人留学生と一緒に教科横断型のプロジェクトに取り組んだり、エンパワーメントプログラムを通して自らの学ぶ目的や将来像について考えたりする機会も設けています。中3になると一つのテーマについて自分の意見を述べる『ロジカル・スピーキング』のオンライン英会話も実践し、現地での授業に備えます。
 現地の授業はディスカッションが中心で、自分の意見が求められます。そして意見を述べると必ず『Why?』と問い返される。教員が生徒にただ知識を伝達するという従来型の学びでは、これには対応できません。こうした授業への対応力をつけるためにも、本校では個々の主体性を引き出し、伸ばすことを第一に考えた『教え型』と、自分で考えて見つけ、選び、深める『学び型』をベースとしたカリキュラムを併用しています」

現地中学校の3年次に編入して学ぶ中3NZ学期留学。授業はディスカッションが中心で、英語による発信力・表現力の向上につながります。

現地中学校の3年次に編入して学ぶ中3NZ学期留学。
授業はディスカッションが中心で、英語による発信力・表現力の向上につながります。

生徒が自ら選択して学ぶ「新留学プラン」で
目的意識を高める

 中3のNZ学期留学では、ニュージーランドの家庭にホームステイをしながら現地中学校の3年次に編入して学びます。そのため英語力の向上だけではなく自立が促され、積極的な姿勢も芽生えると好評を博してきました。しかし「留学ありきで入学してくる生徒が増えたことで、留学そのものが目的になってしまうのではないかという懸念もありました」と茂原先生。

 そこで「より多くの生徒に目的意識をもって参加してほしい」と、立案されたのが新留学プランです。2022年度からは中2の時点で全員が2週間のセブ島短期語学留学を行うように前倒し、中3の3学期は『留学タイプ(NZ学期留学)』と『国内タイプ(グローバルプログラム)』の選択制で学ぶことになります。

「中2で全員が海外生活を体験し、各自で留学の必要性や目標を見いだしてほしいと考えています。そのうえで、中3の3学期を海外で過ごすか、国内で学ぶかを生徒が自ら選択します。
 本校が掲げる『世界を知る』とは、単に英語を身につけたり、海外の経験値を上げたりするのではなく、生徒の世界観や視野を広げることを意味しています。留学はそのための手段であって目的ではありません。また、今は国内においても国際的な経験をすることが可能です。海外に行く・行かないの選択ではなく、生徒のめざす方向性に合わせてグローバル教育を選択できるところがポイントです」

『国内グローバルプログラム』では少人数制によるクラス編成を行い、「高校課程に向けた基礎学力の強化」「非認知スキルの育成」「グローバル資質の育成」という3つを柱に展開。さまざまなテーマについて英語で考えディスカッションをする『GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)』を週に1回実施するほか、ブリティッシュヒルズ(英語研修施設)での擬似留学体験、英語漬けで過ごす『イングリッシュデイ』といったプログラムも実施します。

「何より大切なのは、生徒が自分で選択して学ぶという点です。自分の選択に責任をもって学んでいくからこそ、失敗や反省も含めて経験が糧となり、成長していけるのだと思います。
 また、中3は自立心が芽生え、自分のめざすものや目標も見えてくる時期です。日本で部活動に打ち込みたい生徒や、高校進学に備えて勉強に力を入れたい生徒、まだ留学するには早いと自覚している生徒もいるでしょう。国内・国外どちらにいてもグローバルマインドが育成できる学習環境を設けて、生徒の選択を尊重したいと考えています。
 さらに本校では、高1を対象とする1年間のオーストラリア留学などの機会があり、それぞれの希望する時期に合わせて留学が可能です。現在はアメリカに1名、オーストラリアに1名のほか、計6名の高1生が海外留学をしています」

 多彩な留学プログラムに加え、卒業後は海外大学への進学を考える生徒の増加を受けて、『東京成徳グローバルプロジェクト』も発足。海外大学指定校推薦制度の導入をはじめ、英語圏やアジア圏などの大学受験にも対応できるよう、さまざまなサポートが行われています。

同校は実用英語技能検定でも優秀な成績を収めており、在校中に英検準一級を取得する生徒も増えています。同校は実用英語技能検定でも優秀な成績を収めており、在校中に英検準一級を取得する生徒も増えています。
コロナ禍においても、ドバイ語学留学(2022年3月)、セブ島語学留学(2022年8月)、カナダターム留学(2022年6~8月)など、代替案としてさまざまな留学プランを実施。コロナ禍においても、ドバイ語学留学(2022年3月)、セブ島語学留学(2022年8月)、カナダターム留学(2022年6~8月)など、代替案としてさまざまな留学プランを実施。
ドバイ語学留学では、現地の大人たちに混じってビジネス英語を学ぶ場面もありました。ドバイ語学留学では、現地の大人たちに混じってビジネス英語を学ぶ場面もありました。
コロナ禍によって中3でのNZ留学が実現しなかった2018年度入学生に対しては、中3から高1に時期をずらしてプログラムを実施しました。コロナ禍によって中3でのNZ留学が実現しなかった2018年度入学生に対しては、中3から高1に時期をずらしてプログラムを実施しました。
多彩な夢や目標を見いだし
力強く進路を切り拓く卒業生たち

 中3・3学期のグローバル教育を集大成とし、大きく視野を広げていく生徒たち。高校課程ではより深く一つの学習テーマを追求して、自らの可能性を見いだし、伸ばしていきます。

 そのための柱となるのが、『Diversity seminar』(高1)と『実地踏査型研修旅行』(高2)です。

「『Diversity seminar』は多岐にわたる専門分野から自分のテーマを選び、15人前後のグループで1年間じっくりとゼミ形式の授業を行います。『SDGsと社会貢献』をテーマにしたゼミでは、 LGBTを題材にセミナーを開催したり商品開発を行ったりした生徒もいて、外部の大会でも高く評価されました。
『実地踏査型研修旅行』は、自ら研究テーマを選び、計画を立て、各都市に分かれて実地調査を行い、設定した課題・仮説を調査するという内容です。春から事前調査やテーマ設定を行い、2月に実地調査へ出かけ、学年末の3月に研究成果をまとめてプレゼンテーションする1年間の取り組みになっています。
 こうした取り組みを経るなかで多くの卒業生が多彩な夢や目標を見いだし、強い目的意識をもって次の進路へ進んでいます」

 2023年の卒業生は、一般入試だけではなく総合型選抜や学校推薦型選抜で国立大学や難関私立大学へ進学したケースが多く、未来を見据えた効果的な学びが多彩な進路選択として表れていることがわかります。

「近年では本校の学びに共感して入学する生徒が増えたことで、好循環が生まれていますが、これからも常に未来を見据えてブラッシュアップを図っていきます。変化する時代のなか、固定観念にとらわれず大胆な改革ができるのは、本校の強みです」

そう意欲的に語る茂原先生。着実に成果を上げながら、進化を続ける同校に今後も期待が高まります。

『Diversity seminar』で取り組んだ内容を外部の大会でも発表し、成果を上げる生徒もいます。

『Diversity seminar』で取り組んだ内容を外部の大会でも発表し、成果を上げる生徒もいます。

東京成徳大学中学校  

〒114-8526 東京都北区豊島8-26-9
TEL:03-3911-7109

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