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進学通信

2024年7月

School Update
伝統と革新を融合させ「学ぶ喜び」を得られる教育を追求

公開日2024/9/30
改革の舵を取る教頭・小椋伴厚先生、校長・堀井清史先生、企画部長・中司延亮先生。(左より)

改革の舵を取る教頭・小椋伴厚先生、校長・堀井清史先生、企画部長・中司延亮先生。(左より)

教育理念「人をつくる」を基幹とした教育活動を実践する四條畷学園中学校。それは、創立以来受け継がれる二つの言葉に示されています。一つは、得た知識を繰り返し実践し修得する“実践躬行(じっせんきゅうこう)”。2010年という早期に導入され今も進化し続けている探究学習は、その象徴といえるでしょう。もう一つは、創立者・牧田宗太郎氏が視察したイギリスのウィンチェスタースクールの校訓“ M a n n e r s makes man”。

時代に先駆けて探究学習や国際理解教育を取り入れてきた同校の先進性は、今も変わりません。

2021年、「自ら進路を選択して挑戦できる人になってほしい」という思いから、同校は3年間教育へ舵を切りました。中学3年間を自信や勇気、目標を育む時期と位置づけ、さまざまな体験を通して、それらが芽生えるきっかけ=“種”を植え付けていきます。

“Manners makes man”の精神が息づく国際理解教育
RCの授業

RCの授業

●ニュージーランド海外研修
25年以上続く伝統行事『ニュージーランド海外研修』(希望者対象)。姉妹校の教員とは研修の目的を共有。たとえば「研修中のスマートフォンの扱いをどうするか」などを細部に至るまで話し合い、プログラムを作成。ホストファミリーとも連携し、生徒のようすを共有できる体制が整っている。
「現地校のスタッフと一緒につくり上げる極上のプログラムという自信があります。本校で植え付けたどの種が芽吹き大きく育つのかは、一人ひとり異なります。大人になって花咲き、人生をイキイキと楽しんでいる姿を見るとうれしいですね」
(堀井校長)

●RC
1クラスを2つに分けた少人数で行われる英語の授業『RC』は、ネイティブと日本人教員によるチームティーチングで展開。英語を好きになって巣立っていく生徒が多く、海外で活躍している卒業生も少なくない。

ニュージーランド海外研修


2024年春には3年間教育の1期生が中学を卒業し、高い進学実績を挙げました。
「『やればできる』という空気感が学校全体に満ちてきたことで、生徒の進路の選び方が変わり、より多様になりました。要因としてあるのは探究活動。改めて探究活動の意義を考えて生徒の主体性に委ね、教員はサポートに徹した影響が大きいのではないでしょうか。また、学校生活のあらゆるシーンで声かけを行うことで、生徒の取り組む姿勢に変化が出てきました。一人ひとりの思いを引き出し、個性を大切にする“生徒ファースト”の指導が実践できているという自負があります」(校長/堀井清史先生)

さらに、伝統を大切にしつつも、既存にとらわれずに改革を追求する姿勢も浸透しています。
「2024年度からは、基礎学力の定着に向けて、朝の始業前に3学年共通の英単語の小テストを導入。宿泊研修のプログラムや定期考査後の個人面談も、見直しを検討中です」(教頭/小椋伴厚先生)
「行事がなくなった、変更された、という可能性も大いにあります。ただそれは間違いなく、その時点における本校のベストなのです」(広報部長/中司延亮先生)

2年後の100周年に向けたコンセプトは「学ぶ喜びをずっと。」、その具現化に向けて、教育を探究し続ける同校から目が離せません。

進化し続け、実践の場がより多様化。“実践躬行”(じっせんきゅうこう)を体現する探究学習

●宿泊研修
3年間教育のスタートに伴い、1・2年の合同行事となった『宿泊研修』。2年生はリーダーシップを発揮して自信を得られ、1年生は「先輩のようになりたい」という目標が見つかる場にもなっている。
2024年度は場所を岡山に変更し、アクティビティの幅が広がった。
「既存の取り組みを、単に“前年踏襲”するのではなく、『もっと良い活動があれば積極的に取り入れる』という視点で、企画を考えることができています」( 中司先生)

●修学旅行
修学旅行』は東京で実施。企業の人とともに課題解決を行うなど、探究の要素を取り入れている。行き先やプログラムは、教員が議論を重ねたうえで決定。『文化祭』では、修学旅行で学んだことをまとめて発表する機会を設けている。

●社会人講座
多様な分野で活躍する社会人のリアルな声を生徒たちに届ける『社会人講座』。それ以外にも不定期で、卒業生の話を聴く機会を設けている。
「将来、どのような高校・大学に進学するのか、どのような仕事をするのか考えることは重要です。第一線で活躍する人の考え方や体験を聞いて、『そういう道もあるのか』という気づきを得られ、視野が広がります」(堀井校長)

修学旅行

社会人講座