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進学通信

2022年6月

この記事は1年以上前の記事です。

注目の学校
たゆみなく進化し続ける『京都発世界人財』を育む学び

公開日2022/8/1

中高大一貫教育のもと、『京都発世界人財』の育成を目指す京都先端科学大学附属。
『京都発世界人財』とは、Society5.0と言われる超スマート社会で、国境を越えた協働を通して課題解決にあたり、
「世界のどの舞台に立っても堂々と自分の意志で行動し、広い視野に立って社会をけん引する力を持つ人物」のこと。
同校では、進路実現を大前提に、真に世界で活躍できる素養を育むための多彩な学びを展開しています。

山田尊文教頭

山田尊文教頭

「『京都発世界人財』を育むためには、大学受験を前提とする学力の育成は不可欠。加えて、自分の強みを知り、自己肯定感・自信を持つことが必要だと考えています。本校では中学3年間を“適性を見極める時期”、高校3年間を“適性を伸ばす時期”と位置付けています。生徒一人ひとりが強みを見つけ、伸ばしていけるように、自分を表現できる環境を多彩に用意しています」(山田尊文教頭)
 中学3年間の学びの根幹をなす「学ぶ意味・よろこび」を知る独自の探究型学習『地球学』では、教員の人脈やアイデアも活かしながら年々バージョンアップを遂げており、生徒たちが目を輝かせるようなプロジェクトが次々と立ち上がっています。
 2022年度からはSTEAM教育・中大連携教育推進の一環として、京都先端科学大学工学部との連携のもと、ロボット制作に取り組む課外活動『ものづくり講座』がスタート。グローバル教育・英語教育においても、2023年度より新たな取り組みを予定しています。 
『京都発世界人財』育成のための教育を追求し続ける同校の進化から目が離せません。


“21.3世紀のグローバル・ナビゲーター”を育む中高一貫教育
NEW!
『京都発世界人財』育成に向けて
新プロジェクトが始動!
地球学
銭湯プロジェクト

 京都の老舗銭湯の後継者と教員の出会いから生まれたプロジェクトで、「銭湯の文化を守る」「勤労観を育てる」をコンセプトに職業体験を実施。『地球学プレゼンテーション大会』では、「銭湯が生き残るためにはどうすればいいか」をテーマとした発表も見られました。


はちみつプロジェクト

 2年目となる養蜂がプロジェクトに発展。教員による養蜂作業を経て、生徒が遠心分離機での採取やラベルデザインを担当。瓶詰めを文化祭で販売したところ、わずか10分で完売しました。一人ひとりが強みを活かして活躍する姿が見られます。

ものづくり講座

 京都先端科学大学工学部との連携のもと、数学科の教員が指導を行う放課後の『ものづくり講座』。マイコンを利用してプログラミングの基礎を学び、各種センサーの制御方法を学びながらオリジナル作品を製作します。また、学内コンペや外部コンテストにもチャレンジします。

インドとのオンライン交流

 中学の希望者を対象に、2021年度からスタート。学校のネイティブ教員の発音とは異なるため戸惑いがあったものの、グローバル社会においては普通に起こり得る状況。「伝わりにくいシチュエーションで、いかにわかりやすく伝えるかを考えるきっかけになったと思います」と、中学部長・英語科の竹村慎吾先生。互いの国の「お祭り」に関するプレゼンテーションには、学年混合のグループで臨みました。

地球学
「学ぶ意味」「学ぶよろこび」を知る探究型学習
ホンモノに触れ、探究心に火をつける
深泥池観察会

 中1最初のフィールドワーク。氷河期からの生き残りとされる生物と、温暖地に生息する生物が共存する京都市北区の深泥池へ。深泥池自然観察会の方のお話を聞きながら観察に没頭。


農園でのフィールドワーク

 14代続く京野菜農家へ。事前に京野菜の歴史などを学び、農業という仕事や京野菜への思いなどについて、農園の方から直接お話をうかがう。京野菜を守り続けるために、自分たちにできることを考える機会ともなっている。


枕状溶岩観察

 中2は京都市右京区の京北芹生町で枕状溶岩の見学。枕状溶岩は海底火山が噴火した際にできる溶岩で、大昔には京都が海底にあったことを示すもの。理科の教員が案内人を務め、道中のさまざまなスポットで、生物や地学に関する課外授業が展開される。


野菜栽培

 2年前、コロナ禍を機に教員の手によって拓かれた校内のKUAS菜園では、園芸委員が中心となり、とうもろこしや白菜など年間を通してさまざまな野菜を栽培している。春には中1がスナップえんどうを収穫し、その場で採れたてを試食。

グローバル教育
日常的に英語を使う環境を整備し
『京都発世界人財』としての土台を育む
イマージョン授業

 2023年度より、英語を使って学ぶ『イマージョン授業』がスタート。「英語をアウトプットする機会を増やしたいという思いから、保健体育・音楽・美術の授業で実施することが決定。『間違ってもいいんだ』という気づきを得ることで、コミュニケーションツールとして英語を使いこなすための基盤を築きます」
(竹村先生)


English Day

 学校全体が1日を英語のみで過ごす。英語に不慣れな教員が苦労しながらも話す姿を見ることで、「間違えても、上手く話せなくてもいいんだ」という気づきにつなげること、英語がコミュニケーションツールであることを実感させることが目的。

スウェーデンオンライン交流

 教育連携をしているスウェーデン・ストックホルムのヴィクトル・リュードベリ記念学校の生徒とのオンライン交流を実施。自己紹介や互いの国の文化紹介、質疑応答などを行う。「コロナ禍でも、世界とつながることができることを証明できました」
(竹村先生)


W担任制

「積極的に英語を使ってほしい」という思いから採用している、ネイティブ教員+日本人教員のW担任制。ホームルームなどはネイティブ教員が中心となって英語で進行。英語での会話を“当たり前のこと”として捉えられるようになる取り組み。中1のみが対象だったが、2022年度からは中学3年間に拡充。

学力の向上
一人ひとりの進路実現に向けて
確かな学力を身に付ける
数学ハイレベル講座(超数学)

 選抜された生徒を対象とした放課後のハイレベル講座。数学の超難問にチャレンジする『超数学』の受講生からは京阪神医学部合格者も。


英語ハイレベル講座

『英語ハイレベル講座』では、英検2級・準1級レベル合格を目指して難問にチャレンジします。


寺子屋

 主体的に学習に取り組む姿勢を育むことを目的とした希望制の自習会。中学生専用の自習室で週3回、19時まで残って勉強に取り組む。部活動終了後の参加も可能。テスト前には約8割の生徒が参加。


オフィス・アワー

 英語・数学を中心とした指名制の放課後講習。曜日ごとに教科が設定されており、教員がその場にいるため、わからないところがあれば気軽に質問することができる。

人間力を育む
アートによる感性・創造性の育成や
社会で活きる力を育む
合唱コンクール

 1年間の締めくくりとして、外部のホールを利用して毎年2月に行われる。心を合わせて歌い終えた瞬間、クラスがひとつになる。


体育祭

 学年タテ割りのチーム編成で優勝を目指す。目玉は、中3が一糸乱れぬパフォーマ
ンスを披露する集団行動や応援合戦。中1・中2は先輩の姿を見て、また中3はお手本として、「どのように行動すればよいのか」を考える機会にもなっている。


アートコンペティション

 2020年度にスタートした、Web上で作品を募る校内コンペティション。「美術」「写真」「音楽」「書道」など全14部門があり、2021年度は162作品(出品者総数282名)が寄せられた。アートを通して感性を育む同校は、日本画家の米田実氏が美術科教諭を務め、米田氏が顧問を務める美術部が高い人気を誇るなど、芸術活動が活発。


地球学プレゼンテーション大会

『地球学』における取り組みの集大成として、学年末にコンテスト形式で実施。一人ひとりが自ら設定したテーマで発表を行い、クラス・学年の予選を勝ち抜いた各学年から10名の代表者が臨む。