お話を聞かせてくれた中3生4人と中司延亮先生。
「自ら進路を選択して挑戦できる人になってほしい」という思いから、3年間教育を実践する四條畷学園中学校。さまざまな体験を通して、生徒一人ひとりの自信や勇気、目標を育んでいます。そんな同校での学校生活について、中3生4人にお話をうかがいました。
陸上部に所属。中3の4月からキャプテンを務める。楽しそうに通う姉の姿が、入学のきっかけに。
水泳部に所属しながら、生徒会や在校生広報部隊『ナイスガイズ』の活動にも従事。先生の手厚いサポートと設備の充実度に惹かれて入学。
女子バスケットボール部所属。生徒会や『ナイスガイズ』としても活動。学校説明会に参加し、「楽しそう!」と感じて入学を決意。
「勉強を頑張ってみよう」と考え『発展文理クラス』へ。科学部に所属。高校受験に向けて苦手科目の克服と英検2級の合格をめざす。
校長代理・企画部長。4人が中1の時、理科の授業を担当。科学部・サッカー部、さらに在校生広報部隊『ナイスガイズ』の顧問も務める。
中司先生 まず、皆が感じている、四條畷学園中学校の魅力を教えてください。
Tさん 駅からの近さです!5分あれば教室に着くことができます(笑)。あとはチャイムがないこと。自然と時間を意識して行動できるようになりました。
Fさん 先生方の個性的な授業です。私が特に好きなのは、友だちと協力して問題を解いたり、解説し合ったりする数学の授業。受け身ではなく、自ら進んで取り組めるので、理解が深まります。
Sさん 先生との距離が近くて、話しやすいところがいいなと思います。授業でわからないところがあってもすぐに質問できるので、勉強もはかどります。
Oさん 日直と担任の先生との個人面談『日直面談』があるので、進路についてもゆっくりと相談できます。志望校の選び方などについてアドバイスをいただきました。
Sさん 行事がたくさんありますが、なかでも『なわフェス(文化祭)』は、クラスメートとの絆が一気に強まったので心に残っています。1・2年合同の『宿泊研修』や生徒会など、異学年と接する機会も多いですね。生徒会活動に携わっていますが、学年関係なく、皆すごく仲がいいです。
Tさん 僕は『体育会』。会場がラクタブドームで、「屋内でするんだ!」と驚きました。熱中症になる心配がなく、天候にも左右されません。観覧席からフロア全体が見渡せるので、応援もしやすいです。
Fさん 1・2年合同の『宿泊研修』では、班ごとにアクティビティを選択し、活動中の分担も自分たちで決めたので、とても意欲的に取り組めました。一番印象に残っているのは中3の『遠足』です。奈良の明日香村へ行ったのですが、訪れるスポットは各グループの自由。移動時間などを調べながら自分たちでスケジュールを組むことができて、とても充実していました。
Oさん 1年の『地下鉄オリエンテーリング』も、大阪メトロの一日乗車券を使って自由に行動できます。
中司先生 本校の名物行事の一つですね。Oさんは鉄道が好きだから、大いに楽しめたのでは?
Oさん はい。自分たちが選んだ場所を、自分たちのペースで周れるのが最大の魅力です。僕の班はさまざまな神社を巡りました。
中司先生 1年の時とくらべると、皆成長しましたね。
Oさん 僕は数学がめちゃくちゃ苦手だったのですが、2年後半から点が取れるようになってきて、3年1学期の中間考査では大幅にアップしました。伸びているという実感があるので、『発展文理クラス』を選んで本当によかったと感じています。
中司先生 Oさんは自分をしっかりと持っていて、マイペースで成績をキープできているという印象があります。2年から『発展文理クラス』に入ったSさんとFさんはどうですか?
Sさん 最も大きな変化は、自分から進んで勉強できるようになったことです。もともと負けず嫌いなのですが『発展文理クラス』のクラスメートから刺激を受けて、それまで以上に頑張るようになりました。
中司先生 入学当初はほんわかした雰囲気でしたが、1年から『ナイスガイズ』として活動し、生徒会にもチャレンジして、驚くほど頼もしくなりましたね。
Sさん 小学校時代は皆の前で発表する時など、手足が震えるほど緊張していたのですが、『ナイスガイズ』として学校説明会などで話すうちに、人前でも恐れず堂々と話せるようになりました。
Fさん 私は『発展文理クラス』の皆が頑張っている姿をみて、隙間時間を活用しようという意識が芽生えました。ちょっとした空き時間に、宿題や問題集に取り組んでいます。苦手だった社会の成績が伸びて、好きになれました。
中司先生 目標に向かって、一段ずつ着実に階段を上っていますね。芯が強いから水泳部の活動も続けられているし、3年からは生徒会や『ナイスガイズ』にも参加しています。
Fさん 水泳部を続けてきたことで体力だけではなく、メンタルも鍛えられたことが大きいと感じています。何事も意欲的に取り組めるようになり、特に3年になってからは、「チャレンジしてみよう」という気持ちが強くなりました。
中司先生 Tさんは入学当初は静かな印象がありましたが、今や陸上部部長です。
Tさん 積極的に部員に声をかけたり、指示をしたりしなければならないのですが、意外とすんなりできました。実は、3年間で成長したところは自分ではよくわからなくて・・・。
中司先生 60名以上の部員をまとめられているのは、Tさんが気を張ることなく、伸び伸びと、さりげなくサポートできているからなのかなと思います。意識せずにそうできているところに成長を感じますよ。そういう包み込むような力は、”なわがくちゅう”の生徒の特徴の一つですね。では最後に、目標を教えてください。
Sさん 小学校の先生になることです。小学校で勉強を好きになれたら、中学・高校も頑張れるはず。子どもたちが勉強を好きになるような授業ができるようになることが目標です。
Tさん 3年になってから「テストで高得点をとりたい!」と思うようになりました。目下の目標は、定期考査で5教科合計400点をとること。勉強時間を増やせるように頑張りたいです。
Oさん 第一志望は公立高校なので、受験勉強を頑張りながら、英検2級に挑戦したいと思っています。
Fさん 将来の夢は中学校の先生になることです。その夢を叶えられるように、まずは高校受験に備えて、1・2年の復習と苦手科目の克服に力を入れたいです。
中司先生 本校は、いい意味で“欲張ることができる学校”です。苦労や失敗もあるけれど、自ら壁を乗り越え、活躍したり挑戦したりしながら、順調に成績も伸ばしてきた4人は、まさにそれを体現する存在。そうした2年間で得たものが支えとなり、高校受験に向けてさらに伸びることでしょう。挑戦する姿勢を忘れず、自信を持って頑張ってください。