

同校のグローバルな環境づくりをけん引する平井正朗校長。
国際都市・神戸市にふさわしい“オンリーワンの世界基準の学校”を目指す神戸山手グローバル。その一環として、2025年4月より校名を改め、共学校となりました。
「世界中でジェンダーレス化が進むなか、共学化は必然です」( 平井正朗校長)
中高とも『未来探究コース』は女子のみ、中高の『グローバル選抜探究コース』と高校の『選抜コース』は共学として新たにスタートしました。
同校は学校改革が始動した2021年度より、教育のグローバル化を推進してきました。2023年度に『グローバル選抜探究コース』を立ち上げ、ネイティブ教員と日本人教員の『担任2人制』、「技術・家庭」「情報」「音楽」を英語で学ぶ『イマージョン教育』を導入。2024年度からは全コースの英語の授業にネイティブ教員が入り、夏期・冬期休暇にはオールイングリッシュプログラム『グローバル探究キャンプ』がスタートしました。さらに2025年度からは新たに「数学」「理科」でもイマージョン授業が始まります。
ここまでは、もしかすると既視感のあるグローバル化ともいえるかもしれません。しかしオンリーワン・世界基準を志す同校が思い描くのは、そのもう一歩先、“学校という環境丸ごとのグローバル化”。そしてそれは、すでに現実味を帯びています。
「海外にルーツを持つ生徒の割合は、2024年度までは約1割でしたが、現在は約3割となっています。中国・台湾・韓国・フィリピン・ロシア・トルコ・イタリア・ブラジル・ペルー・アメリカなど多様な国々から生徒が集まっており、アジアを中心とした教育指定校の生徒を受け入れている「学生専用マンション」では中1~高2の85名が暮らしています。将来的には海外ルーツの生徒を4割まで増やし、校内に“小さな地球”をつくりたい」。
そう語る平井校長が願うのは、自ら人生を切り拓こうとする姿勢につながる、主体的な進路選択と、その証である“進路満足度100%”の達成。インターナショナルスクールを思わせる雰囲気と世界基準の教育のもと、多様な価値観を認め合い、自分らしさを大切にしながら伸び伸びと成長できる、まさにオンリーワンの環境をもって、その実現を目指します。

274室を擁する「学生専用マンション」は、カフェテリアラウンジ・シェアキッチン・スタディルームなどを完備。管理栄養士が食事面を、24時間常駐の職員が生活面をサポート。

海外にルーツを持つ生徒の学びの保証を目的として導入された、同時通訳イヤホンは90以上もの言語に対応。イマージョン授業における教科担当とネイティブ教員の意思疎通ツールとしても活用されている。

スポーツクライミング部
「大きく学校が変わったと感じるのが、生徒と保護者の方の“イキイキ度”です。性別や国籍といったフィルターを取り払い、多様な価値観が入り混じる今の本校は、既存の価値観にとらわれず、“ありのままの自分でいいんだ”と思える空間。一人ひとりの生徒に居場所があり、楽しく過ごしてくれているという実感があります。今後も、より多様な人を受け入れながら、誰もが共に学びいきいきと輝ける地域に開かれた学校を目指します」(入試広報センター長・大野嘉子先生)
●イマ―ジョン授業
2025年度から「数学」と「理科」でもイマージョン授業が始動。
「日本人教員とネイティブ教員が密に連携し、生徒が間違いを恐れずに挑戦できる環境づくりを大切にしています」(『グローバル選抜探究コース』担任・ポーラ先生)
「授業で一番楽しいのは『イマージョン授業』。この授業のおかげで、英語への苦手意識を克服できた友だちもいるほどです。外国籍の友だちもできて、休み時間も英語を使っているうちに、臆することなく話せるようになりました。現在は英検準1級合格に向けて勉強中です」( 中3 ・M さん)
●担任2人制
『グローバル選抜探究コース』では『担任2人制』を導入。ネイティブ教員も日本人教員と同様に、生徒の学校生活や、その中で生まれた悩みや不安、課題などを共有。進路や効果的な学習方法などの相談にも応じている。
●新クラブ発足!
生徒の希望により、次々と新しいクラブが発足している同校。学校へのプレゼンテーションを経て、[英語演劇部]の創部を実現させた『グローバル選抜探究コース』の中3・Mさん。
「好きな演劇ができる場をつくりたい、海外ルーツの生徒にも参加してほしくて英語演劇部を立ち上げました。文化祭での発表に向けて、現在は中2~高3の計6名で活動しています。[スポーツクライミング部]は、地域との連携で行っています。
イマ―ジョン授業

担任2人制

英語演劇部

ネイティブ教員は計10名。『グローバル選抜探究コース』の担任は、日本人教員とともに個人面談にも参加しています。また、『グローバル選抜探究コース』の生徒たちは、ランチタイムや放課後などもネイティブ教員に気軽に話しかけたり、相談したりするといいます。
「このコースの1期生は中3になりましたが、英語力はもちろん、英語を通じて他者を理解しようとする姿勢も身についていると感じます」(ポーラ先生/写真中央)
「論理的な思考力や表現力を培えるよう、ライティングや質疑応答の練習にも積極的に取り組んでいます。自然と英語が身につく環境を通じて、自信を持ち、主体的に行動できる人になってほしいと思います」(チェスカ先生/右)
「校内ではできるだけ英語で話すようにしています。日本語・英語とも得意ではない生徒の場合は、同時通訳イヤホンを活用しながら状況を把握。一人ひとりに合わせた補習や個別指導などのサポートを行っています」(トリシャ先生/写真左)