

皆で力を合わせたプランが実現する、修学旅行への期待感がいっぱいの現中3生チーム。
豊富な体験活動を中心とした教育を行っている桃山学院中学校。その代表例とも言えるのが、中3次に行われる修学旅行です。旅行先や内容までを生徒たちが企画し、プレゼンテーション大会で行き先が決まるのです。まずクラス内で複数の班に分かれ、それぞれが行き先からアクティビティ・食事・宿泊場所まで、予算内でプランニングします。そして吟味された企画内容をプレゼン資料に落とし込んでいきます。まずクラス内で予選会が行われ、上位3チームが決勝戦へと進出。生徒・先生方はもちろん、旅行会社の方まで審査員に招いて行う『修学旅行プレゼン大会』は、毎年大いに盛り上がります。
今回、お話を聞かせてくれたのは、秋に修学旅行を控える中3生4名と昨年旅行を終えた高1生4名。どちらの班も皆で力を合わせて、厳しい大会を勝ち抜き、自分たちのプランが採用された精鋭チームです。
現中3生のチームは、当初は行き先を「石垣島」としていたそうですが、交通料金の急激な値上げを鑑み、予選会の1カ月前に急きょ「沖縄」へと変更したと言います。準備期間が短いなか、4名がそれぞれの得意を生かせるように役割を分担。スケジュール係、予算係、電話で現地に確認を行うなどの調査係、プレゼン資料作成係に分かれ、お互いに助け合いながら見事に決勝戦を勝ち抜きました。修学旅行本番を前に、すでに仲間との強い絆とたくさんの思い出が生まれたようです。
まずはクラス8チームの中から上位3チームを選ぶ予選会。投票はGoogleのアプリを使用。そして校内の『トリニティホール』で行われる学年全員と教員、旅行会社が審査員として席を並べるプレゼン大会の決勝戦。緊張感漂うなか、のびのびとしたスピーチが高評価を獲得して、見事に優勝を果たした現中3チーム(写真左)。

企画立案から業者との交渉まで、自分たちの手作りツアープランを満喫した現高1チーム。
「めっちゃ楽しかった!」「皆に楽しんでもらえたのがうれしかった!」と笑顔を見せるのは、現高1生チーム(本来は5人ですが、取材当日は1人欠席)。中2次にチームを組みプレゼン大会で勝利をつかみました。企画したのは、九州の大分・熊本コース。周りのチームが北海道や東京などの人気でメジャーなエリアを選ぶなか、「それらは今後、個人や家族でも行きそうな場所」だと位置づけ、あえて「修学旅行でしか行かない(かもしれない)スポット」をチョイス。帰路を大型フェリー『さんふらわあ』と決め、そこから逆算式にスケジュールを組み立てたと話します。
旅程の決め方もユニークで、1日目はAさん、2日目はBさんと、メンバー一人ひとりが、その日そのエリアで、レジャーを満喫できるプランを調査して決めていきました。「熊本城の城下町散策では、ゆかたを着てみたい」「陶芸体験をして、作品をお土産にしたい」「乗馬やマウンテンバイクなどのアウトドアなアクティビティにも挑戦したい」。皆に楽しんでほしいという気持ちが行動力に直結し、あちこちに電話をかけて自分たちで交渉しながら、企画をカタチにしていきました。
旅行後は他の生徒から「九州に行ってよかった」「ありがとう」の大反響。彼女たち自身はコミュニケーション力やマネジメント力が身についたほか、自分たちの努力で多くの人を喜ばせるという感動を味わいました。

熊本エリアでは、日本の伝統文化であるゆかたの着付けを体験。ゆかたと帯が自由に選べるので皆大喜び。熊本の歴史・文化・伝統を体験できる観光施設『城彩苑』で、ゆかた姿での食べ歩きを楽しんだ。

阿蘇山の雄大な自然の中をマウンテンバイクで駆け抜けると気分爽快!阿蘇では「乗馬」「マウンテンバイク」「ロゲイニング」から選べる選択制のアクティビティを体験。「皆が楽しんでいる姿を見て、企画づくりを頑張った甲斐があった」と満足そうに話す。

『陶芸体験』で作った作品は焼き上げた後で郵送され、素敵な思い出の品となっている。『熊本地震震災ミュージアム』ではガイドの方から地震のメカニズムや防災についてのお話をしていただいた。

いろいろな人が楽しめるように、選択制のプランも多く採用。国内初の木製ジェットコースターが人気の標高約650mの遊園地『城島高原パーク』は平日ということもあり、生徒たちはほぼ並ばず十分にアトラクションを楽しめた。水族館『うみたまご』では、イルカやセイウチのショーが大人気。海の生き物たちの姿を間近で見ることができて感動。

温泉地として有名な大分県別府市では、湯煙の立ち上るスポットにも遭遇。非日常の雰囲気を満喫した。