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進学通信

2025年7月

School Update
徹底した伴走と生徒第一主義で快挙! 京都大学に10名が合格

公開日2025/9/29
飯田博彰先生(左)と、小池佑一先生(右)。「京大10人合格」という大きな成果は、システムやテクニックによるものではなく、教員と生徒の思いがかみ合った産物にほかならないと言う。

飯田博彰先生(左)と、小池佑一先生(右)。「京大10人合格」という大きな成果は、システムやテクニックによるものではなく、教員と生徒の思いがかみ合った産物にほかならないと言う。

  2025年度の大学入試で、京都大学合格者を10名輩出した東山。これまでもハイレベルな大学進学実績を着実に築いてきた同校ですが、“京大10名”は初となる快挙です。ただ、当時進路指導部を担当していた飯田博彰先生と小池佑一先生は、次のように口を揃えます。

「確かに素晴らしい実績ですが、これはあくまで結果であり、学校として京大合格者を増やそうとしているわけでも、特定の大学の受験を勧めているわけでもありません。一貫して生徒たちに伝え続けてきたのは“学ぶことは楽しい”という真理と、そして“より楽しみたければ、より高みを目指してみよう”というエール。つまり、どの大学に挑戦して何を学びたいのかはすべて生徒自身で決めたことであり、その結果のひとつが京大10名合格だったということです」

 一般的に“進学校”と呼ばれる学校は、特定の大学に何名合格したかという数字が重視される面が強くなります。それでも、「生徒が行きたい大学」への合格を第一義とする同校の軸がぶれることはありませんでした。

PDCAサイクルで学習を回すためのファイル『東山探究ノート』。目標設定と振り返りを言語化しながら、自身の学習をメタ認知していく。毎週月曜に10分間、定期的に記入することが習慣になっている。

PDCAサイクルで学習を回すためのファイル『東山探究ノート』。目標設定と振り返りを言語化しながら、自身の学習をメタ認知していく。毎週月曜に10分間、定期的に記入することが習慣になっている。

 その意味で、東山の“進学力”の神髄とは何かを示すなら、生徒自身に気付きを与えて意欲を高め、モチベーション維持のサポートや相談などを通して先生が「伴走」する熱意と力だと言えるでしょう。こまめな補習の実施や効果的な教材の導入など、制度やコンテンツの整備はされていますが、それらはあくまで手段であり補完要素です。先生方の情熱と生徒たちの意欲という、ある意味で泥臭く、しかし教育の本質を捉えた気概こそ、同校の進学力の最大の強みでもあるのです。

 また、従来からの校風も手伝ってか、大学受験においても仲間意識が非常に強いのも特徴です。生徒同士で教え合ったり刺激を与え合ったりする場面はめずらしくないそうです。もちろん先生方も、その“仲間”の一員です。

「大学受験において、生徒を縛ることも、塾任せで放任することもしたくありません。“みんなで一緒に”が東山らしさなのです」と、飯田先生と小池先生は胸を張ります。
いわば“チーム東山”。そのメンタリティが、進学校としてのさらなる躍進を支えているのです。


自ら進路を選択し、次のステージへと立ち向かう。生徒のその「選択と挑戦」を支える先生方。
飯田先生と小池先生に、その熱い思いを語っていただきました。

同じ志を持つ仲間や先生の存在がより高みを目指す原動力に

飯田先生 現状の学力が足りなくても、志望校を下方修正させることは絶対にしないようにしています。尻込みしている生徒には「やってみよう!」と、背中を押すようにしています。教員は生徒の伴走者であり、最強の応援団。生徒と共により高みを目指すのが本校の進路指導方針です。

小池先生 補習なども実施はしますが、志望校合格のために必要な学力は、授業にきちんと取り組んでいれば自然に定着します。また、どのような志望校や選抜方式でも、大学入学共通テストに必要とされる6科目を中心にどの教科もしっかりやりきろうというスタンスです。その勉強が「(自分の志望校の)受験に必要なのか」という発想は、学びの懐を浅くし、本質から外れてしまうと考えています。

飯田先生 学校を休んで、自宅でひたすら受験勉強にだけ取り組むタイプの生徒もいると聞きますが、東山は真逆です。学校に来れば同じ志を持つ仲間に会える、元気づけられる、だから大学受験も一緒に頑張る、という空気感の醸成を大切にしています。“団体戦”とまでは言いませんが、孤独にならず、孤立しない受験にしたいですね。

どこまでも手厚く、一人ひとりに伴走!

飯田先生 面談は生徒一人につき最低でも年に4~5回は実施しています。毎日どこかで誰かの面談をしているので、生徒からは冗談交じりに「またやるんですか?」と言われることもありますね(笑)

小池先生 進路面談やアドバイスも、とにかく一人ひとりにきめ細かく対応するように心がけています。それこそ生徒の数だけあるといってもいいでしょう。そのための情報収集や情報提供に我々は全力を尽くします。生徒の志望や得意科目・苦手科目をふまえながら、ともに目標を定めていく感覚です。目標が定まったことでモチベーションが上がり、見事合格につながった生徒もいました。

飯田先生 進路先も多様です。学校から「この学校に進学してほしい」「偏差値ではこのライン」のような指導をすることは決してありません。生徒自身が「どの大学・学部に行きたいのか」「大学で何を学びたいのか」が重要です。たとえばユリーカコースは国公立大学進学を前提としたコースですが、生徒がやりたいことが私立大学にあるのなら、それを全力でサポートします!