2024年11月21日~22日の2日間にわたり、『中学文化祭』が開催されました。帝塚山では、中学生が主体的に活動できる場を増やすために、2023年度から中高分かれて文化祭を実施しています。
企画・運営を担うのは、選挙で選出された中学生徒会執行部の生徒たちです。生徒会活動は1月~6月の前期、7月~ 12月の後期に分かれていますが、後期の生徒会活動のメインとなるのが、この『中学文化祭』。会長のKさん、副会長のIさん・Tさんによると、「昨年の踏襲ではなく、より充実した文化祭を目指そう」と、話し合いを重ねたそうです。
昨年からの大きな変更点は、生徒会執行部が担当するオープニングとエンディング。昨年は幼児向け番組の〝おにいさん・おねえさん〟に扮してステージから皆に呼びかけるという企画で盛り上がりましたが、「今年は新しいものを作りたい」と考え、思い切ってガラッと演出を変えたそうです。
「今年のテーマは〝戦隊モノ〟です。文化祭の平和と秩序を守る 〝T(帝塚山)ライダー〟と、それを邪魔しようとする悪者が登場する寸劇を取り入れました」(会長・Kさん)
「ポイントは、セリフを通して皆に文化祭のルールを伝えたところです。準備はとても大変でしたが、面白く、わかりやすく伝えることができたと思います」(副会長・Tさん)
「寸劇は、今年新たに加えた謎解き企画やエンディングとも連動しています。謎解きの答えを、〝悪者を倒す暗号〟にして、エンディングで皆に答えを言ってもらい悪者を倒す、というストーリーを考えました」(副会長・Iさん)
謎解き企画のクイズは、文化部や授業作品の展示スペースに設置。より多くの人に展示を見てもらうためのツールとしての役割も果たしました。
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皆が楽しめるようにさまざまなジャンルの人気曲に合わせて楽しそうに踊る1ー9クラスの生徒たち。ノリの良い選曲に、客席からは自然と手拍子が起こった。
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劇を披露した2-3クラスと2-6クラス。いずれも原作をもとに生徒がシナリオをアレンジ。楽器の生演奏も取り入れたステージで魅了した2ー6クラスの生徒は、「練習を重ねるにつれて皆がまとまり、真剣に取り組むようになった」と話す。
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観客を巻き込んで盛り上げるステージ構成が見事だった中3生のパフォーマンス。会場中が大きな歓声に包まれた。
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トランプやルーレットなどのゲーム企画が人気だった1-3クラス。
さらに今回は、各クラスによる教室企画のタイムテーブルについても改善を図ったといいます。
「自分のクラスの企画にかかりっきりだと、他の発表や展示を見逃してしまうことがあるので、見学の時間をしっかりと確保するために、奇数クラスと偶数クラスの教室企画の実施時間をずらし、それぞれ空き時間ができるようにしました」 (Kさん)
そうした工夫が功を奏し、講堂発表・教室企画とも多くの生徒でにぎわい、文化祭を心から楽しむ生き生きとした笑顔があふれていました。楽しむだけでなく、より大きな達成感も得られる場となった『中学文化祭』。今後もどのようにバージョンアップしていくのか、加えて生徒会執行部メンバーの活躍が楽しみです。
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ボールを使って5対5のチームで戦う『サバゲー』を企画した1-2クラス。ボールを投げるため対戦中は扉の開放厳禁!楽しそうに盛り上がる歓声が教室の外まで響いていた。
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2-2クラスの『縁日』。金魚の代わりに色水と砂を入れた醤油差しを泳がせ、金魚すくいを再現。
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活気に満ちていたのが2-4クラスの『風船バレー』。絶妙な透け感の手作りネットでゲームも白熱!
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オリジナリティが際立った中3の教室企画。本格的なビリヤード台を制作した3-3クラス、お手製のカートでテーマパークのような空間を創り上げた3-7クラス、廃校をモチーフにしたお化け屋敷で人気を博していた3-8クラス。
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★副会長・Tさん(中3/左)
「2024年後期に初めて生徒会活動に参加し、企画・運営に携わりました。たくさんの人が関わり、動いているからこそ文化祭が成り立っていることを知ることができてよかったです」。
★会長・Kさん(中3/中)
2024年前期に中学生徒会執行部・副会長を務め、「より責任ある立場に身を置くことで、皆が満足できるような行事を実現したい」という思いを抱き、後期は会長に立候補。昨年以上に充実した文化祭を目指して、企画・準備に奔走した。
★副会長・Iさん(中3/右)
2024年前期に続き、皆で一つのことに取り組む楽しさから後期も副会長に。生徒会活動は今回で4期目。当初は人前で話すことが苦手だったものの、今では伝わりやすい表現を考える余裕を持てるようになったそう。