2000年の中学校開校以来、世界を舞台に堂々と自分の意志で立ち行動できる“京都発世界人財”を育む教育を実践してきた京都先端科学大学附属。
そんな同校が2025年、創立100周年を迎えるにあたり掲げたコンセプトが、予測困難なこれからの未来社会で、変化を恐れるのではなく楽しみ、新しい世界を創造する「2050年の世界をデザインする人財」の育成です。そして2025年4月から、そのコンセプトをより強く反映させた『先端グローバル(先端G)コース』がスタートします。
「本校が育てたいのは、地図を手に目的地へ到達できる人ではなく、“仲間と地図そのものを創る人”。めまぐるしく変化するこれからの社会で求められる、他者と協働してにゼロベースで考え、試行錯誤をくり返しながら新しい価値を生み出す力を備えた人財です。『先端Gコース』では、大学受験突破だけを目標とする勉強から脱却し、社会での活躍と豊かな人生を見すえた“真の学び”を追求します。探究活動を通して学ぶ楽しさと意義を体感できる教育、生涯にわたって自ら学び続ける姿勢を育てる教育を実践することで、生徒一人ひとりが自らの適性を発見し、自らの強みを伸ばしていきます。6年後、海外大学も含めた幅広い選択肢の中から本当に進みたいと思う進路を自ら選び取り、納得できるように導きたいと考えています」(山田尊文教頭)
多くの生徒が同校への志望理由として挙げる人気プログラム『地球学』を軸に、多彩なプログラムを展開し、どのような時代でも自ら未来を切り拓くことのできる人財を育む教育を追求しています。
ホンモノに触れ、知的好奇心に火をつける『地球学』
①深泥池観察会
K U A S の地球学はこのフィールドワークから始まる!!
氷河期からの生き残りとされる貴重な生物と、温暖地に生息する生物が存する深泥池での観察会を実施。
②農山村教育民泊
中1・中2合同で実施するプログラム。学年タテ割りグループで、京丹波地域の農家の方々にお世話にになり、農業体験などを行う。
③地球学特別プログラム
毎年夏休みにテーマ・行き先を変えて実施される希望者対象の宿泊型フィールドワーク。2024年度は、「阿蘇火山のめぐみと熊本地震から学ぶ防災教育、農畜産民泊」をテーマに、熊本市内、阿蘇地域を訪問。
④地球学プレゼンテーション大会
『地球学』の1年間の学びの集大成として、学年末にコンテスト形式で実施。一人ひとりが設定した探究テーマで発表し、クラス・学年の予選を勝ち抜いた各学年10名の代表者が最終審査に臨む。
①深泥池観察会
②農山村教育民泊
③地球学特別プログラム
④地球学プレゼンテーション大会
③海外交流プログラム
国際感覚と実践的な英語力を育む『グローバル教育』
①W担任制
中学3年間を通して、ネイティブ教員と日本人教員が一つのクラスを担当する。英語でのコミュニケーションが当たり前の環境を設けている。
②イマ―ジョン教育
英語で体育・音楽・美術を学ぶ。英語に触れる機会をより多く設けることで、社会で役に立つ実践的な英語力を
磨く。
③海外交流プログラム
全員が参加する中3の『カナダ研修旅行』のほか、互いに生徒10名を派遣するスウェーデン交流校との交換プログラム、希望制のオーストラリア研修を実施。豊かな海外交流を通じてグローバルマインドを養う。
①W担任制
②イマ―ジョン教育
③海外交流プログラム
①合唱コンクール
実社会で求められる『人間力の育成』
①合唱コンクール
外部(学外)のホールを借りて実施される一年間を締めくくる恒例行事。歌う楽しさと、クラスが一つになる瞬間を体感する。
②アートコンペティション
「美術」「写真」「音楽」「ダンス」など全14部門で生徒の作品を募集する。生徒にとっては、アートで自分の強みや個性を表現する機会となっている。
『先端Gコース』では、2000年の中学校開校時から進化し続けている『地球学』や、文部科学省の『SGH(スーパーグローバルハイスクール)』『WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)』指定校として構築してきたグローバル教育を、さらにバージョンアップ。加えて、高校の『国際コース』で培った長期留学のノウハウ、京都先端科学大学との連携プログラムを取り入れることで、社会での活躍や生涯に活きる“真の学び”を追求します。
①ネイティブ教員主導で進める英語の授業
①ネイティブ教員主導で進める英語の授業
すべての英語の授業を、ネイティブ教員が主導して行う。中3でのカナダ・ターム留学に向けて実践的な英語力を養います。ターム留学後も、中学卒業時に英検2級以上、高校卒業時に英検1級レベルを目標に、日本語を介さずに英語を学ぶアウトプット重視の学習を積み重ねます。
②シンガポール国立大学での入寮型短期研修
高2で実施。シンガポール国立大学など世界でもトップレベル大学の教員・学生と水問題・少子高齢化問題などに関するテーマについて、ディスカッションやプレゼンテーションを予定しています。
③5カ月間のカナダ・ターム留学
中3の9月から1月までの5ヵ月間、全員がターム留学を行います。これまでの『カナダ研修旅行』を通して築いてきたノバスコシア州教育委員会との信頼関係のもと、1人一家庭のホームステイを体験しながら現地校へ通います。
②シンガポール国立大学での入寮型短期研修
③5カ月間のカナダ・ターム留学
①教科で探究的な学びを実践
すべての教科で探究的な学びの手法を導入。国語では思いや考えを言語化する創作活動、数学では生活に関わる身近なテーマからの探究などを取り入れる予定。また、理科・社会の教員が連携して創り上げる教科横断型授業も展開します。
②『地球学』をアップデート
『先端Gコース』では、従来の倍にあたる週4時間を使って探究活動を展開。『GNコース』と共通の『地球学』のプログラムに加えて、総合学習の時間には以下のテーマで探究学習を行います。
●中1 前期:環境問題 後期:食と農
●中2 前期:エネルギー 後期:テクノロジー
●中3 前期:国際社会 (後期:ターム留学)
①教科で探究的な学びを実践
②『地球学』をアップデート
①知の先端プログラム(高1)
探究活動は、高校からアウトプット重視型の学び『知究(ちきゅう)学』へとレベルアップ。自分の興味・関心を見つけることを大切にし、大学教員のサポートのもと探究から研究へと学びの質を高めていきます。
高1では「2050年の世界をデザインする」をテーマに多様な分野の大学教員・専門家がオムニバス形式で生徒と対話形式の授業を行う『知の先端プログラム』を実施予定。
②大学先取授業
高3全員が週1回、大学のキャンパスで大学生や留学生と一緒に学ぶ『太秦DAY』を設置し、大学先取授業を行います。幅広い科目群から選択でき、成績評価を受けると、京都先端科学大学入学後に卒業単位として認定されます。
③STEAM教育
京都先端科学大学の工学部・バイオ環境学部ほかと連携したサイエンス教育や本校独自のアート教育を実施します。
①知の先端プログラム(高1)
②大学先取授業
③STEAM教育
③STEAM教育
自分の興味・関心を見つけて伸ばせる『先端Gコース』の学びは、個性や強み、大学でやりたいことを語れるか否かを重視する国内大学の『総合型選抜入試』や、同様の傾向にある海外大学入試への対応力を高める教育ともいえます。
それらへの挑戦を見すえて、理系・文系の枠にとらわれない幅広い学びや、思考力・文章作成力を鍛える論文執筆の機会、中3からのポートフォリオ作成にもつながる多様な課外活動の場を用意。ネイティブ教員によるエッセイ指導をはじめ、海外大学受験に向けたサポート体制も整えています。