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進学通信

2025年3月

学校生活ハイライト
大阪星光学院の『スクールフェア』(文化祭)

公開日2025/4/15
楽しみながら、来場者も笑顔に
星光生の熱量に包まれた一日

 2024年11月3日、大阪星光学院の文化祭『スクールフェア(SF)2024』が開催されました。毎年〝文化の日〟に実施されるこのSFは、数千人が足を運ぶ生徒主体の大規模イベント。「来ていただく方に楽しんでもらいたい」という思いから、星光生が並々ならぬ情熱を注ぎ込んで創り上げています。

 今年のテーマは”BE SEIKO”。今回は5年ぶりに、人数制限を設けないコロナ禍以前と同様の形での実施となりました。高2のSF運営委員長をはじめ、中2~高2の55名からなるSF運営委員が中心となって、「星光らしさを最大限に感じてもらえるSF」を目指して、生徒一人ひとりが全力で楽しみながら準備を進めてきました。なかには、3月から始動した企画もあるそうで、SFにかける、すさまじい熱量が伝わってきます。

 そんな生徒たちの思いに応えるように晴れわたったSF当日、来校者数は、なんと約7500人。クラス・クラブや在校生の父親有志による模擬店などが集まるグラウンド、クラス・クラブによる企画が立ち並ぶ校舎など、学院内すべてが多くの人でにぎわいました。

SF運営委員に立候補するきっかけは、「先輩の姿にあこがれて」「思い出を作りたい」などさまざまで、4年目というベテランも。パンフレット係、ホームページ係、クラス・クラブから出される企画内容を精査する企画書チェック・企画管理係などに分かれて準備を進め、スムーズな運営に尽力。

焼きそば・たこ焼き・とんぺい焼きといった軽食から、パンケーキ・ワッフル・フレンチトーストなどのスイーツ系まで、バリエーション豊富な模擬店は、クラブや高1・高2のクラスによるもので、調理の練習会を行ったクラブも。

 印象深かったものの一つが、講堂で行われた中1の合唱コンクールです。各クラスの指揮・ピアノ伴奏が紹介された後、夏前から練習を重ねてきたという課題曲・自由曲を披露。指導をしてきた音楽科教諭からエピソードが語られたり、担任がギターで参加するなど、リラックスした雰囲気で進められました。

 また、教室展示のなかで大きな存在感を放っていたのが、有志が参加する星光アミューズメント課の「コーヒーカップ」「ジェットコースター」と、高1のクラス企画「メリーゴーランド」。見た目・仕組みとも、誰もが思わず足を止めてしまうような本格的なもので、行列ができていました。

中1の合唱コンクールでは、全クラス共通の課題曲と、クラスらしさが表れる自由曲を披露。本番直前まで練習する姿が見られた。保護者たちが見守るなか、堂々と歌い上げた。

中1は学年全体でドリンクやグッズ販売を、中2・中3はクラスで射的やボウリング、ダーツなどを実施。生き生きとした表情でゲストに対応する姿が見られた。

伝統的に受け継がれ、進化し続けてきた「ジェットコースター」。生徒たちが設計を練り上げ完成させた「これまでで一番の出来では?」という自信作に、子どもたちはもちろん、大人も興味津々!

「ジェットコースター」と並ぶ大型企画として人気を博したのが、高1のクラス企画「メリーゴーランド」。生徒自身が動力となり、回転させた。

数学研究部によるゲーム・鉄道研究会によるプラレールタワー・ライフサイエンス部による魚の解剖・けん玉同好会によるけん玉教室・サッカー部などによる占いの館など、体験型のクラブ企画も多彩。ゲストの質問にも、星光生がやさしくフレキシブルに対応。

 圧巻のスケールで行われ注目を集めていたのは、講堂企画でラストを飾ったミュージカル『レ・ミゼラブル』。音楽の授業をきっかけに生徒が発案した人気企画で、今年で2回目となります。オーディションで選ば
れた役者たちの熱演、全編に及ぶピアノの生演奏など、有志40名超の連携が光る見事なステージに、カーテンコールでは割れんばかりの拍手が贈られました。

 自分たちも全力で楽しみたい。そして、来場するすべての人に笑顔になってほしい。その思いを原動力に、限界に挑み、形になったSF。生徒たちの〝本気〟を肌で感じた一日となりました。

オーディションで選出されたキャストたちの伸びやかな歌声、心揺さぶる演技で観客を魅了したミュージカル「レ・ミゼラブル」。高2の有志約40名が、脚本・演出・歌唱指導なども分担。本番では小さなミスにも慌てず各自のアドリブでカバーするという、練習を積み重ねたからこその機転も。

終始盛り上がりを見せた講堂。先輩がかつてチャレンジした「漫才Ⅰ」を受け継ぐべく企画された「漫才Ⅱ」、有志によるヴァイオリン&ピアノ・アカペラ・バンドなどの演奏が行われた。