●受付●
高2を中心とする有志の生徒が受付や校内見学のガイドを担当。小学生と保護者を笑顔で出迎えた。
２０２４年11月16日、開明中学校の入試説明会が開催されました。あいにくの雨模様にもかかわらず、330名超の小学生・保護者が参加し、同校への関心の高さがうかがえます。
オープニングに登場したのは、合唱部とクラシック音楽部。人気アーティストの楽曲を披露し、来校者を惹きつけます。緊張を解きほぐすような心地よい音色に、会場全体がなごやかな空気に包まれていました。
続いて、あいさつに登壇した林佳孝校長からは、同校が目指す教育への強い思いが語られました。
「答えのない時代においては、自ら課題を見つける力が重要と言われます。課題を見つけるためには、〝気づく”ことが大切です。そして気づくためには、物事の背景も含めた幅広い知識・教養が必要です。近年は知識重視型から思考力・表現力を重視した授業への転換が図られる傾向にありますが、その形式だけに捉われてしまっては、学校の本分である幅広い知識と深い教養、そして、それに基づく思考力を身につけることはできません。トレンドに流されるのではなく、授業・行事・クラブ活動を通して、本校なりのスタイルで〝主体的・対話的で深い学び”を積み重ねることで、思考力・表現力はもとより、感性や思いを伝えるプレゼンテーション能力なども自然と育まれる教育を目指します」
●オープニング●
オープニングを飾った合唱部とクラシック音楽部は、校歌や人気アーティストの楽曲を演奏。
●校長先生あいさつ●
「知識と理論の習得がおろそかにならない、本校ならではの教育スタイルを大切にしたいです」と語る林佳孝校長。
●学校説明●
竹森順一中学教頭から、教育活動の特徴を紹介。『夜間歩行』（中３）をはじめとする多彩な行事に触れ、「行事そのものが体験学習であり学びであるというのが本校の考え方です」と語る。また、国公立大学への高い合格実績を誇る同校ならではの教育のスタンスについてもていねいな説明がなされた。
●入試説明会●
小学生対象の校内見学と並行して、保護者に向けては入試説明会を実施。各教科について、問題構成や傾向、分野別ポイントなどに加え、重視すべき点や注意点なども細かく紹介された。
そうした教育の成果を体現しているように感じたのが、校内見学や教室でのガイドを担った生徒たちの姿です。ガイドとして集まったのは、「自分の開明での経験や学校生活を伝え、少しでも役立ててもらえたら」という思いを持つ、高2を中心とした有志の生徒たち。10名前後の班を2人1組で担当し、校内を案内していきます。あるポイントに複数の班の到着が重なってしまったり、めぐる順番を間違ってしまったり、不測の事態が起こっても、「ちょっと待ってね」と小学生たちに声をかけながら、慌てることなく対処していました。
特別教室ではいくつかのクラブが活動中。部員たちがゲストに「こちらに集まってください」と気さくに声をかけ、笑顔でクラブの活動内容について説明し、「入学したら、ぜひ入部してくださいね」とアピールする、頼もしい姿が見られました。
生徒たちが積極的に話しかけるので、小学生たちも自然と打ち解けていき、「これは何？」と、気軽に質問する姿も。ありのままの学校生活に触れながら、生徒との交流を楽しんでいました。〝開明生〟になった自分と、学校生活をイメージできる貴重なひとときとなったことでしょう。
校内見学でガイド役の高２生たち。他の班とバッティングしそうになると、臨機応変に順路を調整しながらめぐっていく。屋内プール・図書室・質問ブースがある中学職員室、広々とした体育館など、充実の施設を見学。早く終了した班では、案内役のアイデアで質問タイムを実施。
化学室・生物室・調理実習室などの特別教室では、各クラブが活動中。部員が「これは知っている？」「気になることがあったら何でも質問してね」と、気さくに声をかけながらていねいに、活動内容などを紹介。
「快適で、動きやすいところが魅力です」とガイドが語る緑がまぶしい人工芝グラウンド。
体育の授業や、サッカー部・ラグビー部などが練習で使用。さらに、屋上庭園や食堂など、生徒たちの憩いの場も案内。
●個別相談●
説明会終了後の在校生との歓談は、中３生が対応。「クラブとの両立はどうしていますか？」「宿題はこなせていますか？」
といった質問はもちろん、少し遠方の方からは、通学時間や起床時間、就寝時間などに関する質問も。
また、個別相談会では、一人ひとりの疑問や不安に対して、教員が親身になってていねいに対応。
