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進学通信

2024年7月

この記事は1年以上前の記事です。

未来を切り拓くグローバル教育
実体験することに価値がある
視野と可能性を広げるグローバル研修

文武両道校として知られる三田学園。
2024年度より『デュアル・ディプロマ・プログラム(DDP)』がスタートするなど、近年は、ますますグローバル教育に力を入れています。
創立者の原点となった、「世界」を知る驚きと喜びを、改めて現代の生徒たちにも届けようとしているのです。

公開日2024/9/9
眞砂和典校長。「本校としても、あらゆる機会を逃さずに受け入れてきたことで、姉妹校も増え、交流の輪が広がりました。将来的には、アジアにも姉妹校ができたらいいですね」

眞砂和典校長。「本校としても、あらゆる機会を逃さずに受け入れてきたことで、姉妹校も増え、交流の輪が広がりました。将来的には、アジアにも姉妹校ができたらいいですね」

「若者に世界を見せたい」創立者の原点に帰る 
「原点回帰しつつ、新たな挑戦を」と語るのは、三田学園の眞砂和典校長。
 約110年前の開校時、創立者の小寺謙吉先生がお手本としたのが、イギリスの名門パブリックスクール・イートンカレッジ。以降、知・徳・体のバランスが取れた全人教育を実践し、いわゆる文武両道校としても名をはせていきました。小寺先生の教育者としての原点は自身の留学経験です。「世界を見ること」が若者にもたらす価値を、身をもって知ったのです。眞砂校長が言う「原点回帰」とはまさにその部分です。現代の生徒たちにももっと世界を経験させてあげたいという思いから、近年は特に積極的な姿勢でグローバル教育を取り入れています。

人間力育成を伴ったグローバル教育を目指す
 同校のグローバル教育の根幹であり特徴となっているのが、「生徒主体」「コミュニケーション重視」というキーワード。
「グローバルな時代において、世界の人々と競うのではなく、協働する力をつけてほしいという考えがあります。もちろん語学力が前提にありますが、異なる文化や価値観を持つ人と臆せず意見を交わし、説得や共感ができること。そうした“人間力”の育成が伴ったものこそ、本来のグローバル教育の姿ではないでしょうか」
 そのために、グローバル教育と総合学習・総合探究の時間を連動させて、相乗効果を生み出しています。なかでも代表的な取り組みは『Global Competence Program(GCP)』。これは、生徒一人ひとりの意見や価値観を大切にし、対話を中心に相互理解を図る学習プログラム。たとえば、ネイティブ教員の指導やファシリテーションのもと、互いの好きなものや苦手なものについて、英語で意見交換などを行います。
 また、先述の「原点回帰」の思いを表すように、海外体験の機会が非常に豊富なことも特徴で、多彩な場が用意されています。「複数の留学プログラムに参加する生徒もいますが、自分のレベルに合わせて自由に選んで始められるところが強みです。まずは『やってみよう』という気持ちを尊重したいですね」
 交流校の生徒が日本を訪れる際には、三田学園の生徒がバディとなり、ホームステイも受け入れています。先日はニュージーランドから来た生徒たちが、一緒に体育大会に参加するというできごともありました。

GCPのコンセプトは“英語で学ぶ”こと。上手く話せるかどうかよりも、まずは英語でコミュニケーションを取ってみようという姿勢、意見を互いに尊重する視点を培うことが目的。

海外から訪れた生徒が、日本の学校行事に参加するのはめずらしいケース。このことは結果的に、姉妹校提携を結ぶきっかけになった。

海外大学推薦入学の資格が得られるDDPを導入
  さらに今年度からの導入で注目されているのが、受講・修了することでアメリカの名門プレップスクール(大学進学準備校)の卒業認定が得られる『デュアル・ディプロマ・プログラム(DDP)』です。この卒業認定では、アメリカの大学ランキング上位5%に相当する18 大学への推薦入学が認められ、進路選択肢を大きく広げるチャンスとなります。
「ただし、学校として特段に海外大学への進学を推奨しているわけではありません。国内進学が当然(それしかない)と思い込んでいる生徒たちに、新たな可能性と選択肢を示してあげたいのです。気後れするかもしれませんが、いざ飛び出してみれば意外といけるものです。やはり『やってみよう』という勢いが大切ですね」
 成長や変化のチャンスは、身近にあります。あとは挑戦する気持ち次第なのです。

夏季ターム留学(ニュージーランド)に参加。「 挑戦することに価値がある!」
Mさん(高2/写真左)価値観を広げる気持ちで挑戦を
留学中は、音楽や美術、体育の授業なども選択できる。日本の部活動のようなサークルもあり、仲良くなれる機会も豊富。

留学中は、音楽や美術、体育の授業なども選択できる。日本の部活動のようなサークルもあり、仲良くなれる機会も豊富。

私がターム留学で最も成長したと思うのは、失敗を恐れないようになったことです。最初は、現地のクラスメートの会話のスピードについていけずに自信が持てなくて…。でも、わからないことは友だちやホストファミリ―に聞いて、つたない英語でも「伝える」努力を怠らないようにしました。知っている単語を並べるだけでも意外と通じます。おかげで、2人だけで遊びに行けるような友だちもできましたし、本当に参加してよかったです!
これから留学を考える人は、英語の勉強というより「自分の価値観を広げるため」という意識で参加するといいと思います。私自身、英語は苦手教科でしたが、ターム留学で海外や英語への関心が高まり、それに伴って英語の成績も伸びていきました!

Iさん(高3/写真右)目的を定めて失敗を恐れず参加して!
留学中は、音楽や美術、体育の授業なども選択できる。日本の部活動のようなサークルもあり、仲良くなれる機会も豊富。

留学中は、音楽や美術、体育の授業なども選択できる。日本の部活動のようなサークルもあり、仲良くなれる機会も豊富。

夏季ターム留学は4週・8週・10週と期間が選べますが、10週のプログラムで参加しました。僕は大学で英米文学を学びたいという目標があるので、英語だけでなく文化も学ぶという意味でも、長期であることはとても魅力的でした。
実際に、現地の選択授業で音楽や美術の授業を受けたり、留学先のスクールトリップ(修学旅行のようなもの)に参加できたのも最高の経験になりました。また、洗濯や掃除、個人的な買い物なども自分でできるようになり、「生活力」がついたと思います。
日本では経験できないことがたくさん待っていますから、もし留学に興味があるなら、しっかり目的を定めて失敗を恐れず挑戦してほしいです。