知識の習得とともに、探究活動や縦割り活動など多くの体験を通して、”学ぶ力”と”人間力”を育む教育を実践する仁川学院。
今回は、そうした環境のもと大きく成長した高2生にインタビュー。2人には2年前の中3時にもお話をうかがっています。
彼らの成長とともに、経験を積み重ねて改めて見えてきた自分自身と、同校の魅力をお話していただきました。
「レベルの高い勉強をしたい」という思いから中学受験に挑戦。中学から卓球部に所属し、中3時には生徒会文芸委員長を経験。理科が好きで、目標は理系の研究職に就くこと。
仁川学院小学校出身。学院全体のやわらかな雰囲気が好きで、迷わずそのまま中学校への進学を決めた。中2で転コース、中3で生徒会副会長を経験。一番好きな科目は英語。
2人にとっては高1時の担任でもある。中学時代から2人を見守ってきた。
2人は中学時代、卓球部の仲間でもあったそうですね。勉強とはどのように両立させていましたか?
NNさん
宿題はきちんとやって、定期考査対策は宿題で間違えた箇所のみ復習していました。授業がわかりやすく、次の授業の予告をしてくれるので、授業と予習に取り組んでいれば成績をキープできましたし、力がついた実感もあったので、中3時に『カルティカデミアコース』に転コースしました。
MDさん
僕は部活動や生徒会活動など、自分のやりたいことを優先していたので、勉強は二の次でした…。
荻原先生
『アカデミアコース』では、中学3年間で燃え尽きてしまうことのないように配慮しながら学習指導を行っています。マイペースに取り組んでいた2人にはその後、試練が訪れましたね。
MDさん
中3の2学期の期末考査で大失敗!明らかに勉強不足がたたって得意な数学さえも平均点を下回るという結果に終わったことで、「勉強をしたくて入学したのだから、ちゃんとやろう」と気持ちを切り替えました。そこからは通学電車などのすき間時間を活用し、暗記ものをそこで徹底的に仕上げるなど工夫しました。結果、3学期の学年末考査では全教科、納得のいく点を取ることができました。
NNさん
私は高校進学後、成績が下がってしまいました。立て直すうえで役立ったのが、先生が用意してくださった『計画表』です。科目ごとに色分けをして学習計画を書き込み、一日の勉強時間や科目別の勉強時間を可視化することで、「今何をするべきか」がひと目でわかるようにしました。
荻原先生
高校の『アカデミアαコース』と『アカデミアβコース』では担任が連携し、試験直前に生徒が慌てることのないよう「見通しを持って取り組む姿勢」を養うことに重点を置いてきました。その一環として準備したのが、3種類の『計画表』です。好きなフォーマットを選んで取り組めるようにしました。
NNさん
帰宅までに「今日はこの範囲のノートを見返そう」といった細かい予定を組み実践しています。
MDさん
単なる知識の「習得」ではなく、「理解」を目的にした授業のおかげで、現在も部活動を続けながら、学びをしっかりと定着させることができています。できれば大学受験に向けた学習の時間を作りたいので、最近では宿題を、休み時間や電車のすき間時間に終わらせることを心がけるようになりました。
荻原先生
学習に向き合う姿勢が大きく変わりましたね。さらなる伸びに期待しています。
教科学習以外に力を注いでいることは?
MDさん
『探究』は、大学と連携した探究と個人探究から選択できます。僕が選んだ個人探究は、テーマを自由に選べます。好きな理科のなかでも一番興味があり、大学で専門的に学びたいと考えている「物理分野」の研究をすることで、大学に進学しても、より意欲的に取り組めるかなと思っています。
荻原先生
具体的には「音」に関して探究したいんだよね。
MDさん
はい。具体的なテーマはまだ考えているところですが、中学での探究を通して「どれくらいのペースでどのように取り組めば結論が見えてくるか」がわかっているので、計画的に進められています。
NNさん
私は同志社女子大学看護学部との連携講座を選択。私のグループは、スマートフォンが睡眠に与える影響について、自分たちの睡眠データをもとに探究する予定。これまでの探究活動を通して、たとえば睡眠データに対して、「何が影響しているのか」など、多角的に考えることができていると感じます。
荻原先生
探究のメソッドが身についているのでしょうね。11月の探究発表会に向けて、頑張ってほしいと思います。
仁川学院での学校生活を通して得たものや、見えてきたことは?
NNさん
生徒会で副会長を務めたり、高校の入学式で生徒代表としてあいさつをしたりと、人前に立つ機会を多く持つことができました。特に入学式でのあいさつに向けては、先生から、聞き取りやすく、思いが伝わる話し方を指導していただきました。
MDさん
『仁川タイム』や行事をはじめとする中学3学年の縦割り活動では、中3生がリーダーを務めることになるので、後輩やメンバーに目を配り、どのようにチームをまとめるのかを考えられるようになりました。中学のときは生徒会など皆を引っ張る役割を買って出ましたが、高校ではサポート役を志願。リーダーとしての経験を活かし、支えることを通して、できることが広がったと感じます。
NNさん
私も縦割り活動や部活動を通して、後輩への接し方を学びました。また、中3でコース変更した際に、クラスメートがガラッと変わったので、周囲とどのように新しい関係を築いていくのかを考える機会になりました。高校でも多くの友だちをつくることができたのは、そういう経験が活きたからかなと思います。
今後の目標をお聞かせください。
NNさん
中学時代、ネイティブの先生による英会話の授業や英検の受検などを通して、英語の楽しさを知りました。これからも英語をより頑張りたいです。大学受験に向けては、自分に合った息抜きの方法でリラックスしつつ、大学入試レベルの問題に本格的に取り組んでいきたいです。進路としては医学系や薬学系に興味がありますが、まだ迷っているので、これから見極めたいと思います。
MDさん
中学の時から「研究職に携わりたい」という思いがあります。そのための第一歩として、国公立大学に進学することが目下の目標。今まで以上に大学受験への意識を強く持ちながら、勉強も、部活動も、自由時間も、それぞれに満足感を得られる形を追求していきたいです。
荻原先生
壁にぶつかり気づきを得たからこそ、今の2人があります。その姿勢を継続し、目標達成に向けて力を尽くしてほしいと思います。