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進学通信

2023年9月

Students' Chat Spot
海外も外国人も怖くない!
行こう、教科書を越えた学びの世界へ
短期留学で私たちが得たものとは

Wさん、Tさん、Mさん(左から)

公開日2023/10/30

オーストラリア・ケアンズを訪れる『I.U.E.知識実践コース』の海外短期留学プログラム。最初の数日は修学旅行として全コースの中3生が訪れ、『I.U.E.知識実践コース』の生徒はそのまま延長滞在する形で6~8週間のホームステイに挑戦します。現地の語学学校に通いながら、世界中から集まった仲間たちと一緒に英語を学べる点が魅力です。

Wさん

英語力とコミュニケーション力アップが短期留学の目標。英語を母国語としない海外の人たちと話してみたかったと言う。

Tさん

留学経験者の姉に影響を受けて『I.U.E.知識実践コース』への入学を決意した。海外の動画を英語で視聴できるようになることが目標。

Mさん

現地で生の英語に触れることで、リスニング力をアップを目指す。今後の大学受験や英検の取得に活かすことがねらい。

今回の留学制度の特徴や魅力を教えてもらえますか?

Wさん
一番の特徴は、ホームステイをしながら現地の語学学校で学ぶところです。英語を学ぶ意欲のある人が世界中から集まっています。

Mさん
年齢も出身国もバラバラで、もちろん社会人もたくさんいます。普通だと接点が持ちにくい人たちに出会えるのは貴重な経験でした。

Tさん
他の留学生たちは私たちと滞在スケジュールが違うので、毎週のように新しい仲間が入って来ましたし、留学を終えて帰国していく人たちもいました。そのぶん出会いも別れもたくさんありました。

留学を通して最も印象に残ったことやうれしかったこと、驚いたことは?

サンパシフィックカレッジ(語学学校)で、修了証を手に記念撮影。英語力の向上のみならず、海外や外国人とのコミュニケーションに対する心の殻を破り、清々しい表情の生徒たち。「英語を学びたい」という共通の目的を持つ、海外の友人たちがたくさんできたことも財産。

サンパシフィックカレッジ(語学学校)で、修了証を手に記念撮影。英語力の向上のみならず、海外や外国人とのコミュニケーションに対する心の殻を破り、清々しい表情の生徒たち。「英語を学びたい」という共通の目的を持つ、海外の友人たちがたくさんできたことも財産。

Wさん
語学学校で、いろいろな国の人たちと友だちになれたことです。特に印象に残っているのは、英語力アップのためにやって来たと言うキャビンアテンダントの韓国人女性。「私もこんなかっこいい大人になりたい!」と刺激を受けました。

Mさん
非英語圏出身者たちが「英語を学びたい!」という共通の目的で来ているので、私たちの英語がつたなくても間違っていても、お互いにコミュニケーションを取ろうという気持ちが持てることです。驚いたのは、国ごとに独特の発音があったこと。たとえばスペイン語圏の人たちは、言葉のいたるところに「r(アール)」の発音が入ってくるんですよ。「みんな、いろいろな背景のなかで頑張って英語を学んでるんだな」と実感しました。

Tさん
生活習慣の違いは衝撃でした。水不足もあって毎日はお風呂に入らないとか、すごく早く寝るとか。大人でも夜10時、子どもは8時には寝てしまいます。日本の中高生はもっと夜更かししていると教えると、驚いていました。

滞在中に大変だったことは何ですか?

Wさん
やはり、英語だけでコミュニケーションを取らないといけないことです。滝川第二の生徒は「スマートフォン一切禁止」というルールだったので、その場で単語を調べたり翻訳アプリを使ったりすることはできませんでしたが、ジェスチャーで乗り切りました! あと、知っている単語だけでも、それなりに意思疎通ができることもわかりました。

Mさん
ホストファミリーが、かなり訛りの強い英語を使う人で、聞き取るのに苦労しました。あと、語学学校では、日本と違って授業時間が長かった! 1コマ2時間ありますから、集中力を保つのも大変です。でも、そのおかげでクラスメートと話す機会がとても多くなりました。英語で自己紹介したり、音楽やアニメの話題で盛り上がったり、お互いの母国語を教え合ったり。日本に興味を持って、いろいろ質問してくれたのもうれしかったです。

Tさん
滞在中、私は体調を崩してしまったんです。症状や体調、必要な薬などをホストファミリーに英語でどう伝えればいいのかわからず、最初は不安で泣いてばかりいました。そん

今回の留学体験を経て成長したと思うことや新しく気づいたことはありますか?

ホストファミリーは、ほぼボランティアに近い形で協力してくれており、それに対する感謝を忘れてはいけない。「お客さん気分の生徒たちには、現地コーディネーターがガツンとカミナリを落とすこともあります」(金子先生)

ホストファミリーは、ほぼボランティアに近い形で協力してくれており、それに対する感謝を忘れてはいけない。「お客さん気分の生徒たちには、現地コーディネーターがガツンとカミナリを落とすこともあります」(金子先生)

Wさん
リスニング力がアップしたことです。最後にホストファミリーからも「英語で会話できるようになったね!」とほめてもらえました。あとは、積極的な自分になれたこと。留学前は、怖気づいて外国人に自分から話しかけることができなかったのに、今では平気でそれができるようになりました。

Mさん
私もそうです。行く前は「外国が怖い」「ちゃんと話せるかな」と不安しかなかったのですが、いざ行ってみたら「意外といけるな!」(笑)。海外だとか英語だとかを抜きにしても、「人」に対して積極的になれたと思います。

Tさん
私も、コミュニケーション力はかなり上がったと思います。それと、これも意外な発見だったのですが「やっぱり友だちっていいな」と実感したこと。ホームステイは友だちと二人一組で、最初は「誰にも頼れない一人でホームステイしたほうが英語力は伸びるのでは?」と思っていました。でも実際は、二人でよかったと思うことの連続。わからない単語などがあってもお互いに助け合ったからこそ、ホストファミリーとコミュニケーションが取れたのだと痛感しています。

この経験を今後の人生にどのように活かしたいですか?

Wさん
旅行でも留学でも、もっと海外を訪れてみたいです。今回ケアンズに滞在して、オーストラリアという国が大好きになったので、次はシドニーに行きたい。度胸や英語でのコミュニケーション力もついたと思うので、日本を訪れたインバウンド観光客の方たちへの案内にも挑戦してみたいです。

Mさん
海外に対して恐れがなくなったので、大学に進学したら、いろいろな国に行ってみたいです。いま一番興味があるのは、アメリカのハリウッド! 今回は6週間の滞在でしたが、次はもっと長期の留学にもチャレンジしてみたいと思っています。

Tさん
また留学して、もっと英語力を伸ばしたいです。それと、今度は逆に、日本で留学生のホームステイ受け入れをしてみたいです。私がしてもらったことを、今度は海外から来る人たちにもしてあげたいなって。あとは、海外で働いてみたいという気持ちも芽生えました。

グレートバリアリーフでのシュノーケリング体験。留学の前半は修学旅行も兼ねており、アクティビティを満喫。

中学主任/金子幸平先生
「その先」を体験してほしい。

 この短期留学プログラムの数週間で、英語力が格段に伸びるとは思っていません。ただ、この留学を通して、「その先」の行動が大きく変わるはずです。たとえば自分の英語が伝わって「楽しい!」と思えば、「もっと話したい」と思うようになるでしょう。逆に伝わらなくてくやしい思いをすれば「勉強しなければ」と思うはずです。生徒たちにはその体験をしてほしいと考えていました。
 それと同時に、英語を話す度胸をつけてもらいたいとも考えています。私は学生の頃、外国人を前にすると委縮して上手く話せなかった思い出があります。だから生徒たちには、自信を持ってほしいです。異文化への心理的なハードルを下げ、メンタルを鍛える機会とすることを目指しました。どれだけ教科書を読みこんでも、それを教えることはできませんからね。
 実際、事後に実施したアンケートでは「海外への印象が変わった」という生徒が多く、手応えを感じています。