学校改革を支える先生方。活発なやりとりからは、チームワークの良さが伝わってくる。
左から英語科副主任・山田茉麗奈先生、ネイティブ教員のポーラ先生、シャロン先生、入試広報センター長・大野嘉子先生、副センター長の坪井りか先生。
「性別・年齢を問わず力を発揮できる環境。それぞれの強みを活かせる場、やりがいを感じられるポジションで仕事ができているので、皆、学校改革にも意欲的です」(大野先生)
2024年に創立100周年を迎える同校。〝進路満足度100%〟の実現に向けて学校改革が加速するなか、2023年春の卒業生の現役合格率、生徒・保護者の進路満足度はともに9割以上に達し、難関・有名大学合格や姉妹校である関西国際大学への進学者数も過去最多となりました。さらに加入率9割以上を誇るクラブ活動の目覚ましい活躍に加えて、個別最適化学習の成果が試される全国コンテストでの上位入賞、6000名以上が参加する高校生アントレプレナーシップ・プログラムでの2年連続ファイナリスト選出など、あらゆる側面から進化が伝わってきます。
その躍進の原動力はどこにあるのか? 答えは、2023年4月にスタートした『グローバル選抜探究コース』の授業からも見つけることができます。今回見学したのは、ネイティブ教員と日本人教員のチームティーチングのもと、英語で学ぶ中1の『イマージョン授業』の「プログラミング」。『イマージョン授業』は週一回、2時間連続で、「音楽科」「家庭科」「プログラミング(情報科)」で導入しており、「プログラミング」では、人気のゲームを使った教材を採用しています。
週10時間以上の英語の授業時間を確保する『グローバル選抜探究コース』。イマージョン授業は、お菓子作りなどに挑戦する「家庭科」、ボディパーカッションやラップなどを楽しむ「音楽科」、人気ゲームを教材とした「プログラミング(情報科)」を展開。この日の「プログラミング」ではゲーム作りにチャレンジ。すべて英語のため簡単ではないものの、先生や仲間に気軽に聞ける雰囲気で、それぞれのペースで楽しく学ぶ姿が見られた。
授業はすべて英語で行われ、生徒たちはわからないところがあれば積極的に質問したり、入力する単語のスペルを互いに教え合ったりと、助け合いながら、イキイキと取り組む姿が印象的でした。
「イマージョン授業を行う教科の教員による授業準備『イマージョン・ミーティング』の成果もあり、高い定着度・習熟度を実現できています」
(技術・情報科主任/友惠悠記先生)
「ネイティブ教員との2人担任制のもと朝礼・終礼も英語で実施しています。当番の生徒が一日の出来事や感想を英語で話す時間を設けているのですが、新しく覚えた表現を取り入れるなど意欲的。英語を身近なツールとして使いこなす力はもちろん、一人ひとりの思いを共有することで、互いを認め合う意識や、クラスの一体感が高まっていくのを感じます」(英語科副主任/山田茉麗奈先生)
校長による月一回の保護者面談をはじめ、個々に寄り添いサポートする体制が整う同コース。支え合い、高め合い、挑戦しながら学ぶ生徒たちのさらなる成長が楽しみです。
入学当初は英語があまり得意ではなかったのですが、イマージョン授業で楽しく学ぶうちにだんだん理解できるようになりました。苦手な事を一つずつ克服していくうちに、「何事にもチャレンジしてみよう」と前向きに考えられるようになりました。海外で通用するコミュニケーション能力を身につけられるように頑張ります!
イマージョン授業は、最初にお手本を見せながら説明してもらえるので、英語が苦手でも安心して取り組めます。英語を使って話し合ったり助け合ったりすることで、自然と英語力を身につけることができます。目標は、留学して本場の英語に触れること。現在はポーラ先生にサポートしていただきながら、英検2級合格を目指して勉強中です。
いろいろな場面で英語を使ううちに、英語が身近な存在になり、話すことを楽しめるようになりました。プログラミングには個性が表れるので、仲間の多様な個性や価値観に触れることができるという面白さがあります。将来の夢はクライミングの選手として活躍すること。世界中のクライマーと語り合い、協力し合うことができるように、英語力を磨いていきたいです。