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進学通信

2023年6月

この記事は1年以上前の記事です。

NEWS & TOPICS
限りある時間のなかで勉強とクラブ活動を両立しながら
高い目標の達成を目指す

吹奏楽部の練習風景。この日は顧問の渡辺先生が指揮を務め、音がそろうまで繰り返し練習していた。
「合奏講師や各パートの講師が指導して演奏技術や音楽性を高めています。
講師は16名いらっしゃって入れ替わりで来てくださるため、練習日には必ずどなたかが来られているという状況です」(林先生)

公開日2023/8/7

 「高い指導力をもった教師(師)と意欲に満ちた生徒(弟子)という師弟関係で、心身ともに鍛える私塾・道場のような雰囲気をもつ学校を作りたい」という思いのもと、1965 年に創立した金蘭千里中学校・高等学校。以来、学力・人間力を育む教育、および高い大学合格実績が注目を集め、北摂の進学校としての地位を確立させています。

 同校が学校改革に取り組んだのは、学校創立50周年を迎えた2015 年のことでした。50周年を機に、学校行事の充実、ICT環境整備、制服リニューアル、さらにプロの劇団員講師のもと表現力を身につける『演劇ワークショップ』の実施など、次々と改革が打ち立てられました。

 そのなかで、特に目立ったものの一つが、クラブ活動の拡充です。当初は5つしかなかったクラブですが、現在は27ものクラブが設けられています。

 「クラブ数を増やしたのは、クラブを増やしてほしいという生徒たちの要望が強くなったことと、生徒に負荷をかけて多彩な才能を発揮させたいという教員側の思いがあってのもので、私も、50周年改革を諮問した企画室メンバーとして携わりました」(吹奏楽部顧問/渡辺徹先生)

▲外部から七段の先生を迎え指導を受ける剣道部。部員数は中学生6名・高校生10名。初心者の部員が多いが、『三島地区中学校秋季剣道大会中学女子個人の部 第3位』『吹田市長杯旗争奪春季・秋季剣道大会中学2年生女子の部 準優勝・第3位』などの結果を出している。

▲陸上部の部員数は約40名で、男女合同、中高合同で週3~4回、グラウンドや近くの公園で練習している。年に約10回、競技会に参加して日頃の成果を発揮。中学は『大阪私学大会』で4×100mリレー入賞。高校は、2019年度の『大阪インターハイ中央大会』に5名が出場している。

学校行事や地域行事でも演奏しており、クラシック・吹奏楽オリジナル曲・JーPOP・映画音楽などさまざまなジャンルの音楽に取り組んでいる。

学校行事や地域行事でも演奏しており、クラシック・吹奏楽オリジナル曲・JーPOP・映画音楽などさまざまなジャンルの音楽に取り組んでいる。

  クラブのなかでも年々人気が高まり、2023 年には部員数約90人に達すると思われるのが吹奏楽部です。

 「本校入学前からピアノなどの楽器を習っている生徒が多く、中学生になったら吹奏楽部に入りたいという思いで入学してくる生徒も多いようです。また、吹奏楽部は学校説明会で開始前30分間のミニコンサートを行ったり、入学式でも演奏をしています。この演奏が印象に残り、入部のきっかけになることも多いようです」(吹奏楽部顧問/林美沙先生)

吹奏楽部部長/高2・OMさん。<br />
「部の目標は、一致団結して音楽を作り上げること。そのためにも部員とのコミュニケーションは欠かせません」

吹奏楽部部長/高2・OMさん。
「部の目標は、一致団結して音楽を作り上げること。そのためにも部員とのコミュニケーションは欠かせません」

 吹奏楽部部員のOM さん(高2)は、楽器の演奏は未経験でしたが、ソロコンテストで関西大会に出場し、現在は部長として部員をまとめています。

 「入学前に、吹奏楽部の楽器体験会に参加してフルートとクラリネットを吹いてみたところ、フルートの音を出すことができて、これは運命だと思いました(笑)。また、大人数で一つの音楽を作り上げていくところにも魅力を感じました。入部し、念願のフルートを担当。最初は音符を読むこともできなかったので、母に楽譜にドレミの文字を書いてもらっていましたが、努力して読めるようになりました。部員は多いですが、部長として、部員の顔と名前を覚え、自分から皆に積極的に声をかけ、コミュニケーションを取るように心がけています」 (OM さん)

 現在、中学では73%、高校では69%もの生徒がクラブに所属し活発に活動していますが、あくまでも学校生活の主軸は勉強です。そのため、活動は原則として平日週4回まで、時間は最長で18時まで、朝練は禁止です。創立以来のこのルールは、文部科学省が2022年に策定した『学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン』の内容にも則り、いわば先取りした形となっています。

 「本校では定期テストの代わりに、毎朝の『20分テスト』を実施していますので、毎日テスト勉強に取り組まねばなりません。生徒たちは、学校は勉強をするところだということ、時間は有限であるということを自覚しているため、皆、バランスよく勉強とクラブ活動を両立させています」 (渡辺先生)

 ルール内での活動となるクラブ活動ですが、吹奏楽部は合奏や各パートにプロの講師がつき“本物”の指導を受けられるなど恵まれた環境のもとで『大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会高校の部A部門金賞(2019 年、2021年) 』『大阪府アンサンブルコンテスト高校の部金賞(2020 年、2022 年)』など、素晴らしい実績を上げています。

 「クラブ活動など、自分の好きなことでエネルギーを使える子は勉強でも頑張れるはずです。クラブでも勉強でも上手くそれを発揮して、今後の進路目標をかなえる力につなげてほしいと思っています」 (広報部長・中村聡太先生)

▲部員数は中学生約20人、高校生約25人で、週4回、中高別、中学は男女合同で活動するサッカー部。目標は公式戦での勝利!他校との定期的な練習試合を行うなど、日々技術を向上させている。

▲部員数は約20名。週3回、中高生が一緒に和気あいあいと活動するワークアウト部。ダンベル、バーベルなど豊富なマシンが設置され、無理のないメニューを組んで筋力トレーニングを行う。

▲ダンス部の部員数は約50名。中高合同で週3回、校舎1階の発表の広場で楽しく活動。文化祭や校内発表(各学期1回)に向けて、さまざまなジャンルのダンスに挑戦している。