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進学通信

2022年9月

この記事は1年以上前の記事です。

NEWS & TOPICS
仲間と一緒だからいつも以上に積極的に挑戦できる、頑張れる!
自然の中で行う体験型プログラム

公開日2022/10/31

 日常と異なる環境に身を置くと、心も身体も開放的になって、新しいことに積極的に挑戦したくなるもの。小林聖心女子学院の8年生(中2)の2泊3日の学年合宿は、自然豊かな環境での共同生活を通じて、今まで話をしたことのない人とも仲良くなり、人間関係の幅を広げ、クラスの絆を強めることを目的に実施しています。
「30年以上前から開催している行事です。一昨年はコロナ禍で中止せざるを得なかったのですが、昨年から再開することができました」 (髙松真子先生)
 野外活動は、天気に左右されます。そのため先生方も生徒も、天候の変化を気にしながら学校を出発しました。
 バスで揺られること約2時間、目的地である兵庫県北部のハチ高原に到着したときは、あいにくの雨模様。1日目は、一人ひとりの声かけや発言とそれを受け止める聞き手の役割がグループを作っていく、リーダーシップとフォロワーシップについて学ぶプログラムを屋内でクラス別で行い、星空観察と夕の祈りで一日を終えました。
「もし、晴れていたら外で活動する予定でした。少し残念でしたが、実は、生徒が楽しみにしているのは、2日目午後の『アルプスアドベンチャー』というプログラムとキャンプファイヤーなのです」(髙松先生)
 2日目朝は、外は雨が降ったりやんだりのはっきりしないお天気でスタートしました。午前中は、鉢伏山散策に出かけながら、先生方も生徒も祈るような気持ちで空を見上げている姿が印象的でした。散策の最中も天気は不安定で、昼食時には激しく雨が降りましたが、その後、少しずつ雨雲が流れ始めました。やがて青空まで見え始め、「皆の思いが空に伝わったんですね」と髙松先生。
『アルプスアドベンチャー』は、木と木の間に張ったロープの上を綱渡りのように歩き、木々に張りめぐらせたネットの上をバランスをとりながら渡り、最後は滑車にぶらさがってターザンのようにゴールを目指すアスレチックです。サポートスタッフの指導のもと、安全装置をまとった生徒たちは、雨上がりの山道を踏みしめて、『アルプスアドベンチャー』へと向かいます。コースは初級・中級・上級から選択でき、皆、最初は迷っていましたが、勇気ある一人の生徒が「私、上級コースに行きます」と果敢に一歩を踏み出すと、一人、また一人と後に続きました。仲間の「頑張れ」のかけ声で一歩踏み出す勇気を得た生徒もいます。静かな森の奥のあちこちから「キャー!」という叫び声が響いてきました。木々の間から見え隠れする満面の笑顔の生徒たちの、「楽しい!」「最高!」という声が続きます。元気な歓声を上げて、アクティブに森の冒険を楽しんでいました。
 一番に上級コースに向かった生徒・Hさんがコースを制覇して帰還してきました。
「高いところが好きなので、上級コースを選びました。1本のワイヤーの上を歩く所はバランスを取ることが難しかったけれど、スリルがあって楽しかったです」と、息を弾ませながら感想を語ってくれました。その後、上級コースをクリアした生徒たちが続々と戻ってきます。「滑車で滑るところが爽快!」「ロープが揺れるのが怖かった!」「中級コースにも行ってみようよ」と頬を紅潮させ、生徒たちは夢中になっていました。そのような生徒たちを見て、サポートスタッフも「皆、話の飲み込みが良くて、ルールをきちんと守ってくれるので安心してサポートができます。楽しいことが大好きで、チャレンジ精神がある生徒たちですね」と話します。
『アルプスアドベンチャー』で身体を動かす一方、半数ずつ入れ替えで行ったもう一つのプログラムは『アイスクリーム作り』です。先に『アルプスアドベンチャー』を終えた生徒たちは、「アイスクリームを自分で作って食べるなんて最高!!」「早く食べたい!」と、疲れを見せずやる気満々です。
 夜はキャンドルサービス、夕の祈りが行われました。野外でのキャンプファイヤーができなかったのは残念でしたが、木を模した点火台にキャンドルの炎が燃える中、有志による歌やダンスとレクリエーション係のゲームで、全体が盛り上がりました。その後、小さくなっていく炎を見つめながら夕の祈りを行い、合宿の2日間を振り返りました。
 3日目は朝食作りと渓流散策を行い、渓流で拾った石に思い思いのペインティングを施して合宿は終了。天候に左右されながらの野外合宿では計画通りには行かず、臨機応変に対応しなければなりません。級副長で構成される総務から活動班や生活班の班長へと伝達されることやその思いを汲んで行動することの大切さを学び、多くの人や仲間とともに作った思い出を胸に、3日間を締めくくりました。

『アイスクリーム作り』に挑戦! 泡立て器でホイップクリームを作り、牛乳と砂糖を混ぜるとアイスクリームの材料が完成。
それを大きなドラム缶に氷と一緒に入れて、塩を混ぜて蓋をした後、約20分間、足で転がすとアイスクリームが完成。
「人生初の手作りアイスクリームの味は…。ミルキーで美味しい!大成功!」という生徒たち。
隣の班は、温度を下げるための塩が材料と混ざってしまい、「しょっぱい!」と苦笑い。

2日目朝の『鉢伏山散策』。「お天気が良かったら、山の周辺でオリエンテーリングを行う予定でした。各所にゲームが仕込んである楽しい取り組みなのですが、安全を考えて散策に切り替えました」(髙松先生)

2日目夜は、屋内で『キャンドルサービス』を行った。
「本校は、何事も振り返りを大切にしています。一日の出来事を振り返ると、周りの人のサポートのお陰で素晴らしい体験ができたことがわかります。『楽しかった』というだけでは終わらないことが大切です」(髙松先生)

初級・中級・上級の3コースから選べる『アルプスアドベンチャー』。
上級コースは、地上13m以上の高所で、スリル満点の冒険心が刺激されるコースになっている。
最初は不安を感じていた生徒も、仲間が上級コースに挑戦する姿に感化され、多くの生徒がその後へと続いた。